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農文協の新特産シリーズの一冊で,シソとよく似たエゴマの栽培に特化した本.一部は,『現代農業』に掲載されていた記事っぽい.

 エゴマ
畑に直まきなら一アールあたり50ml等の規模で栽培方法が紹介してあることから,都市部の家庭菜園でほんの少し作ってみたいという人向きではないかもしれない.

しかし,種子を収穫した後,脱穀,搾油,エゴマ料理まで載っており,その辺りに関心がある人にはとても参考になりそう.脱穀車や搾油器の作り方まで載っていた.ちなみに,エゴマは水に浮く種子の方が良いとのこと.

話が脱線するが,p.100のエゴマランプをみて,同じ形のオイルランプを思わず買ってしまった.植物油を燃やすランプは暗いだろうけど,いざというときには役に立ちそうな気もするし.

なお,エゴマはシソと交雑するけど,種子の大きさは全然違って,エゴマの方がかなり大きい.

第1章 エゴマ栽培の魅力
第2章 野育ちの強さ、エゴマの特性
第3章 エゴマ栽培の実際
第4章 油を搾る
第5章 調理・加工の工夫と販売
第6章 各地で広がるエゴマ─栽培実例

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水草のことはよく分からないが,タイトル通りに初めて水草を育ててみようという人向けの内容の様子.
ボトルアクアリウム,水草水槽,水鉢それぞれのセッティングの例がカラー写真で掲載してある.
また,必要な機材,水槽の底砂の解説,植え付け方,水草カタログ75種,水生植物カタログ25種,水草水槽に向く生き物,向かない生き物などが簡単に紹介してある.照明の設定等細かいところは分からないかもしれないが,全体像をざっくりと把握するのに良いかも知れない.


かんたんきれいはじめての水草


1.手軽に水草と近づけるボトルアクアリウム(ボトルアクアリウムのメンテナンス,ボトルアクアリウムに向いた生き物)
2.自在にアレンジ水槽の水草レイアウト(水草水槽ってどんな水槽?,水草水槽に必要なグッズ,水槽の底砂選び等)
3.四季の変化を感じる水鉢(水鉢に必要なグッズ,水鉢セッティングガイド,育てやすくて美しい水生植物カタログ25種等)

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図鑑という名前の通り,水草の写真,学名,分布,光量,耐寒性と簡単な説明が載っている.
Web上で水草の写真を見ると,カタカナ表記の名前と学名だけが載っていることが多いが,
科ごとに分かれているのが意外に便利.

全種に栽培の難易度まで記載されているともっと良かったのにと思う(一部には栽培が容易等の表記がある).

値段の割にボリュームたっぷりなので,全体的としては満足できる.

 世界の水草728種図鑑

ただし,手元の本は2007年改訂版となっていたが,ボタンウキクサやオオフサモなどの特定外来生物指定についての説明はない様子.

1.アクアリウム向けの水草(緑藻類,車軸藻類,蘚苔類,シダ類等)
2.ビオトープ向けの水草(シダ類,単子葉類,双子葉類,離弁花,双子葉類,合弁花)

ただし,ビオトープといっても日本の在来種で構成ということを意図しているわけではない様子.

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水質管理や温度管理を行った水草水槽を作りたい人向けの本で,自然な雰囲気で水草や水辺の植物を育てる方法を知りたいという目的には不向きかもしれない.

水槽の選び方や底砂,流木などの選び方等から水草水槽の立ち上げや水草の準備等がカラー写真つきで説明してあり,分かりやすいと思う.
水草カタログは初・中級者向けと上級者向けに分けて説明してあるのが良い.
熱帯魚カタログはグッピーやプラティ,ベタ,オトシンクルスなど水草水槽に向くと思われる生き物が難易度を含めて簡単に紹介してある.

 はじめての水草ガーデニング

熱帯魚・水草楽しみ方bookと同じ写真がある.

1.最新トレンド水草水槽ベストレイアウト術
2.はじめてでも簡単!水草水槽のセッティング,グッズの選び方,水草の下準備等
3.水草ガーデニングにぴったり!世界の水草カタログ145種
4.水草水槽に断然おすすめ!ジャンル別熱帯魚カタログ64種
5.水草ガーデニングをより楽しむために 水草水槽のメンテナンス,トリミング,殖やし方等

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誠文堂新光社のメダカシリーズ?の一つで写真の使い回しがみられる.
メダカの歴史から,繁殖,巻き貝まで,メダカを飼うことに関連する話題をかなりコンパクトに一通り説明した感じ.
ただ,79ページほどの薄い本に色々な話題を詰め込んだために個々の項はかなり短く,物足りなさを感じるかもしれない.メダカの屋外飼育をしたい人向けと思われるので,屋内で水質や温度を管理してメダカを飼いたいという人には向かないと思う.

日本のメダカを飼おう!

色が違うメダカを混ぜて飼育することは絶対にしないで下さいという趣旨のことが書いてあったが,どうしてそこにこだわる必要があるのだろうか?
もちろん,飼育メダカを池や川に放流するのはいけないと思うけど,何色が生まれても個人で飼育している分にはあまり困らないような気がするが.

第 1章 メダカを飼う前に,メダカの歴史
第 2章 メダカを飼うときの心得
第 3章 初めてメダカを選ぶとき
第 4章 メダカの体の特徴
第 5章 メダカに適した水
第 6章 メダカの餌と与え方
第 7章 飼育用具のいろいろ
第 8章 飼育容器の設置
第 9章 メダカの上手な飼い方
第10章 四季の管理
第11章 メダカの繁殖
第12章 ブランド・メダカ
第13章 病気を防ぐために
第14章 水生植物
第15章 巻貝
第16章 野生メダカ(黒メダカ)の捕獲
第17章 水替えを必要としない飼育法
第18章 よくある質問

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誠文堂新光社のメダカシリーズ?の一つ.カラー写真が豊富なのだが逆に言うとあまり読む場所がない.同一著者の本の間で写真の使い回しがみられるようだ.
アクアリウムというタイトルがついていて屋内飼育を念頭に置いているような印象だが,水槽の立ち上げ等についての詳細な説明があるわけではない.

アクアリウムでメダカを飼おう!


メダカの受精卵の変化を,1ページに一枚という大きな写真で示しているのが目立った特徴と言えるかもしれないが,それを見て喜ぶ一般人が多数いるのかはやや疑問.むしろ,アクアリウムに関する情報でも載せた方が有用だったかも.


第1章 日本のメダカの改良品種カタログ(ダルマメダカ,半ダルマメダカ,ヒカリメダカ,ショートメダカ,シロメダカ等)
第2章 日本の野生メダカ(黒メダカ)
第3章 メダカ飼育のためのアクアリウム用品
第4章 メダカのアクアリウム飼育
第5章 メダカが暮らす水草のアクアリウム
第6章 メダカの繁殖
第7章 稚メダカの育成
第8章 メダカ・アクアリウムのメンテナンス

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同一著者のメダカの飼い方の本を買うならこの一冊で広く浅くだが用が足りるような気がするが,同時に物足りなさも感じる.
最近はWeb上の飼育情報の方が詳しかったりもするし.あと,水槽等の最初の設定は別の本があった方が良いかも知れない.
また,誠文堂新光社のメダカシリーズ?の一つ写真の使い回しがみられる.

 ザ・日本のメダカ

Q&Aは長々と書いてあるが,本文を読み直すよりはこちらだけを読む方が手っ取り早く,それなりに役に立つように思う.メダカだけではなく熱帯スイレンの話も載っていたりする.

日本メダカの世界
日本メダカの魅力
原種の日本メダカ
日本メダカの改良品種,アオメダカ,ブチメダカ,シロメダカ,ダルマメダカ,ショートメダカ等
日本メダカの基礎知識
メダカの室内飼育,飼育用品カタログ,水草カタログ等.
メダカの屋外飼育,飼育用品,メダカ池のための水草カタログ等.
メダカの野外採集
日本メダカの繁殖
日本メダカQ&A,後ろの方は白黒.

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スイレンのカラー写真がたくさん載っているが,逆に言えば写真が多くてあまり読む場所はない.毒々しい模様が入った熱帯スイレンは個人的にはあまり好きになれそうにないが,ものによってはきれい.熱帯スイレンだと水が凍るような所での越冬はやや厳しかったりしないのだろうか?

一応,ダルマメダカやヒメダカなどの写真もあるが,いずれにしても誠文堂新光社のメダカシリーズ?間での写真の使い回しがみられる.

スイレン鉢でメダカを飼おう!

スイレンが好きでメダカも飼いたい人にも,メダカが好きでスイレンを育ててみたい人にもという感じなのだが,全体としては結局どっちつかず(これ一冊ではメダカについてもスイレンについても情報が不足)の印象.

ハスに関する文章での説明は短く一般的なことが書いてあるだけで,栽培の参考にはならないかも.

第1章 メダカの飼育と繁殖
第2章 温帯性スイレンの仲間
第3章 熱帯性スイレンの仲間
第4章 ハスとスイレン
第5章 その他の水生植物カタログ
第6章 メダカの飼育、スイレン栽培Q&A

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スイレンとハスの育て方の入門書.写真付きで解説してあり,例えば株分けの仕方や植え付けの仕方,ハスの種を蒔くやり方などが載っている.スイレンとの寄せ植えの例や寄せ植えに向く植物の紹介もある.

また,スイレン,ハス共に花の写真と共に簡単な品種紹介がしてある.Q&Aによるとどうやら,スーパーで売っているレンコンも,状態によっては育てられるらしい.

 スイレンとハスの育て方・楽しみ方

1.栽培の前に知っておきたいこと(スイレンとハスの違い,容器について,土について等)
2.スイレンの育て方(熱帯性スイレンと温帯性スイレン,スイレンの育て方,スイレンの寄せ植え等)
3.ハスの育て方(ハスの一年,ハスの育て方,人気のハス53種等)

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オリーブの育て方の本の一つ.『まるごとわかるオリーブの本』の姉妹本という感じだろうか?本のサイズが小さいのでこちらの方が本棚への収まりがよい. まるごとわかるオリーブの本 と同じ著者?が書いたせいか,内容や写真が同じものも結構ある.というか使い回しが多い.たとえば,オリーブの成熟度カラースケールで登場するオリーブの写真は多少加工してあるにせよ同じに見えるし.


 はじめてのオリーブ
オリーブってどんな木?:
オリーブの成熟度カラースケール(0~7までの8段階)はp.8に載っている.

オリーブを植えよう:
植え付けの仕方.といってもコンテナ植えか地植えぐらいしか選択肢はないのだけど.

オリーブのじょうずな育て方:
剪定の仕方は『まるごとわかるオリーブの本』よりもこちらのほうがわかりやすいかもしれない.『一月に10度以下になる日が20日以上ないと花がつかない場合がある』とのこと(この部分,20度となっていたらそれは間違い).

オリーブと病害虫:
オリーブアナアキゾウムシ,テッポウムシ,ハマキムシ,スズメガの幼虫,コガネムシなど.病気は炭疽病など.

オリーブの収穫祭:
オリーブオイルのしぼり方,苛性ソーダを使ったオリーブの新漬けの作り方,黒く熟したオリーブの塩漬け,メープルシロップ漬け,オリーブを使った料理のレシピなど.苛性ソーダを使わずにオリーブのピクルスを作る方法も載っていた.

ちなみにオリーブの渋はカキの渋とはちがって,ドライアイスやアルコールでは抜けないらしい.

オリーブの品種図鑑 :
品種図鑑というほどたくさんの品種が載っているわけではない.載っているのは,アザパ,カラマタ,コレッジョラ,コロネイキ,サウス・オーストラリア・ベルダル,ジャンボカラマタ,セビラノ,ネバディロ・ブランコ,バロウニ,ハーディズ・マンモス,フラントイオ,マンザニロ,ミッション,ルッカ,ワッガ・ベルダル.実がついた枝の写真と短い説明文が載っている.樹形の特徴や早生か晩生かなどの情報は必ずしも載ってはいない.

その他,オリーブに実がつかない,天候が荒れている,オリーブの元気がない,トラブルが発生したときの対処が簡単に載っている.オリーブを用いた雑貨の写真も.


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一冊丸ごとオリーブの話.オリーブの育て方が詳しく載っている日本語の本はほとんどないなかで,貴重な一冊とい言えるかもしれない.現時点でははじめてのオリーブも出ているけど.

下に書いたとおり,品種別の情報も若干載っているが,詳細に載っているわけではない.たとえば,オリーブは自家結実性が低いので,実を収穫したいのなら異品種と混植するべきだが,どの品種とどの品種の組み合わせが良いという情報はないようだ(参考までに,個人的に調べたところ,マンザニロやサウス・オーストラリア・ベルダルの開花期は早く,ルッカやネバディロ・ブランコは中間,ミッションなどは遅いようで,マンザニロなどとミッションの組み合わせは開花期がずれてうまく受粉できないことがあるようだ.そしてネバディロ・ブランコはどの品種とも開花時期が重なりやすいので授粉樹にしやすいらしい).

大きめな本なので,本棚で場所をとるのが難点.他の園芸書と一緒に並べようとしたら,この本だけ入らないので,上の隙間に横倒しにしてある.

 まるごとわかるオリーブの本

オリーブの芳醇:
オリーブの収穫 オリーブの実 など.前書きみたいなものかな.写真が多い.

すべてを解き明かす!オリーブ15の秘密:
オリーブの実をつけるには,新梢を刈らない,水を切らさない,肥料を与えるなどに気をつけたらよいらしい.オリーブは開花期があう異品種と交配しないと実がなりにくいものが多いとのこと.

宝石のように輝く、オリーブの実を食べる! ではオリーブの新漬けの作り方,塩漬けの作り方,オリーブオイルのしぼり方など.

果樹栽培の本などでは,一般家庭でオリーブオイルを搾るのは困難という記述がしてある場合もあるが,ある程度まとまった分量の完熟オリーブが採れれば,ビニール袋の中にオリーブの実を入れてもみほぐし,漉すことによって一応オリーブオイルを搾れるようだ.

オリーブの成熟度カラースケールはp.37に載っている.0~7までの8段階らしい.

あとは,オリーブの植え方,剪定の仕方,目的別品種の選び方,病害虫の防除,挿し木のやり方,オリーブの品種図鑑,オリーブオイルを使った料理など.

かみきりの幼虫やオリーブアナアキゾウムシは結構やっかいなものらしい.

葉っぱでの見分け方が書いてあるのはルッカ,ネバディロ・ブランコ,ミッション,マンザニロ.ルッカは葉っぱによじれがはいるらしい.ネバディロ・ブランコは葉っぱが厚めで葉の裏も緑色らしい.マンザニロは葉っぱの縁が裏側に巻き込まれるらしい.

あと,カラマタ,コロネイキ,ジャンボカラマタ,ネバディロ・ブランコ,ハーディズ・マンモス,マンザニロ,ミッション,ルッカの葉っぱの裏表,樹皮,果実の写真がある.アザパ,コレッジョラ,サウスオーストラリアベルダル,セビラノ,ティニー・オイルカラマタ,フラントイオ,バロウニ,ワッガ・ベルダルは果実のついた枝の写真と短い解説があるぐらい.ホームセンターなどでも見かけるピクアル,アルベキナ,レッチーノ,チプレッシーノあたりの解説はないようだ.


オリーブオイルのおいしい暮らし:
農家の自家用オリーブオイル,ウンブリアの村のオリーブの収穫等の様子.朝田さんとその夫のエッセイ.朝田さんのオリーブの実を保存する方法,やオリーブを使ったレシピが載っている.

Olive Craft:
おもてなしのテーブルに,キャンドルにあしらう,ワイン瓶の飾り,犬の首飾り?など.オリーブがかごやテーブルの飾りに使えるのは分かったが,あまりゴテゴテと使うのもどうかと.

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トケイソウの仲間の育て方が比較的コンパクトにまとまって載っている.カラー写真も比較的多いので意外に楽しめるかも.ただし,クダモノトケイ(Passiflora edulis)等,いわゆるパッションフルーツに特化した本ではないので,パッションフルーツの栽培方法を知りたいという目的には必ずしもそぐわないかもしれない.

もっとも一般的なトケイソウ(Passiflora caerulea)の実が食べられると書いてあったが,その点についてはちょっと疑問(美味しくないというのがもっぱらの評判なので).


 トケイソウ
NHK 趣味の園芸 よくわかる栽培12か月シリーズの一つ.

ただまあ,関東地方だと一般的なトケイソウ(Passiflora caerulea)のように耐寒性が強いものは屋外放置で適当に剪定すれば十分だし,ブラジルトケイソウ(Passiflora alata,アラタ)などやや耐寒性が弱いものは少し刈り込んで室内に取り込めば何とかなるし,夏の暑さに弱い品種は涼しいところに置くか栽培をあきらめるしかないといえるかもしれない.

あとは,耐暑性がない品種以外は基本的に日が良く当たる方が調子がよさそうというぐらいかな.


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イチジク
新特産シリーズの一つ.
初版が1996年なので,最近出回っているイチジクの品種については記載がない.桝井ドーフィン,ホワイトゼノア,蓬莱柿,カドタなどは登場する.耐寒性が強いのはホワイトゼノアとか.イチジクなんて果実の大きさに違いがある程度だと思っていたのだけど,品種によって意外に性質が違うようだ.

剪定の仕方,挿し木や接ぎ木の方法,熟期促進処理の方法,病害虫とその対策,施設栽培等については一通り載っている.

この本は栽培農家向けなのだろうけど,イチジク自体はなかなか丈夫で育てやすいし,完熟果実を楽しめるという点でも家庭栽培するのに良いと思う.

ジャムやシロップ漬け,乾燥イチジクの作り方も載っていたが,干しイチジクは一般家庭ではちょっと難しいかもしれない.

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マンゴー
マンゴーは育てていないけれど,農文協の新特産シリーズを集めているので.
中身は営利栽培をする農家向け.

しかし,マンゴー栽培をしている農家の○○さんみたいな写真を載せられても,一つも嬉しくないのだけど.そんなものを載せるぐらいなら,マンゴーの生育途中の様子や病害虫の写真を一枚でも増やして貰った方がよっぽど役に立つような気がする.

第1章 マンゴーの魅力-食べる愉しみ、つくる楽しみ:
独特の果実のおいしさ,宅配システム使って有利販売,輸入の動向とこれからの栽培

第2章 マンゴーとは?:
栽培の来歴,多彩な特徴をもつ果実,生育の特性と栽培ポイント

第3章 品種の特性と生かし方:
系統と品種,代表的な品種と選び方のポイント

第4章 導入までの準備、園地づくり:
施設の準備,適地の選択と圃場整備

第5章 マンゴー栽培の実際:
苗木の準備,植付けの実際,初結実までの若木の管理,一年間の管理,病害虫の防除と生理障害,品種更新、改植は思い切って早めにやる,ポット栽培の実際,農家の経営事例

第6章 マンゴーの料理、利用法:
おいしい食べ方, マンゴーのいろいろな調理法

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 ブドウの早仕立て新短梢栽培

基本的に,ブドウの営利栽培をしている人向け.
一般家庭で鉢植えのブドウを育てている人にはあまり関係ないかもという気もするが,剪定の仕方,接ぎ木の仕方,苗作りの方法,花穂の調整,摘粒などの作業も紹介してあるので,葡萄農家ではない人でも参考になる点は多そう.
鉢植えでブドウの栽培をするときには基本的に枝を短く刈ってしまうことになるけど.

あと,ぶどう園に計画的に草を生えさせるというのもポイントらしい.

カラー写真はない.白黒写真だと作業の様子がややわかりにくいかも.


写真でみるブドウの新短梢栽培
第1章 初心者からベテラン農家までピッタリの新短梢栽培
第2章 新短梢栽培での樹のとらえ方と技術の特徴
第3章 新短梢栽培の実際
第4章 草生栽培の実際
第5章 品種更新と苗つくり
第6章 新短梢栽培での防除
付録 種なしピオーネの生育ステージと管理作業一覧~ブドウのジベレリン処理方法一覧


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 ブドウ
NHK 趣味の園芸 よくわかる栽培12か月シリーズの一つ.基本的に,家庭で楽しむ生食用のブドウの栽培に関する入門書.ヤマブドウ類やワイン用品種についてはほとんど言及がない.

苗木の選び方や植え方,仕立て,剪定の仕方や,房作り,ジベレリン処理のやり方,病害虫の防除など基本的な事柄が一通り載っているので,最初に読む一冊として良いのではないかと思う.

ブドウのふやし方や,種のまき方,取り木のやり方も載っているが,果実の利用方法は見開き分だけだった(ジャムやお菓子作りなどのレシピは載っていない).

値段の割にはカラー写真も多い点も良いかも.ブドウの品種紹介の部分は新しい品種は載っていないみたいだ.ちなみに著者は「高尾」とか「多摩ゆたか」といった品種を作出した人らしい.

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 ユズ 
新特産シリーズの一つで一冊丸ごとユズ栽培の本.栽培から加工・利用までとも書いてある.

柚子は柑橘類の中では耐寒性があり,岩手県や秋田県でも栽培可能らしい.気温がやや低めの場所で栽培する方がきれいな黄色いユズになるとのこと.

接ぎ木の方法や苗木の植え付け,剪定や枝の誘引,摘花など,成木になるまでの管理,病害虫についての記載がある.

関東地方では庭に植えて放置していてもそれなりに実がなるユズだが,営利栽培をしている農家などでは,相当いろいろな工夫をしている模様だ.

ハウス栽培の方法や,冷房保存の方法,着色促進の方法まで載っている.やはり10月ごろの黄色いユズは着色促進をしたのかな.

最後にユズの利用方法が色々紹介してあった.
たとえば,ユズ味噌,ユズジャム,ゆびしょ,ゆねり,ユズジュース,ゆずでんぶ,ゆべしなど,保存食や飲み物,お菓子などの作り方の他に,ユズを使った美容・健康法,ゆず湯の作り方,野菜などの変色防止,掃除への利用等々が載っていた.

他の作物の本だと,料理の仕方しか載っていないことが多いが,ユズはそれ以外の利用方法まで紹介してあるのが面白い.

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 ヤマユリ
新特産シリーズのひとつ.球根の増殖と花の楽しみ方、自生地復元とも書いてある.
昔はその辺の山でも見かけたヤマユリだが,最近は全く見ることが出来なくなった.この本は一冊丸ごと,そのヤマユリの栽培と増殖について書いてある.

日差しが強すぎるのは良くないようだ.乾燥も過湿もよくないらしい.確かに,下草が生えている場所や,夏は木陰になるような場所でヤマユリの花を見かけるような気がする.

三分の一強のページを割いて,種子や球根などからヤマユリを増やす方法が説明してある.特に,種子の温度処理法で地上発芽を早める方法は,種子からヤマユリを増やすスピードアップが図れて良いかも.

ほんの数ページだけだが,一応,ヤマユリの食べ方も載っていて,ヤマユリおこわ,ヤマユリきんとん,ヤマユリ羊羹の作り方が説明してあった.もっとも,もったいなくてとても食べる気になれないだろうけど.

園芸店で売られているヤマユリの球根は比較的高いので,暫くの間は観賞用の球根出荷も有用かもしれない.

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 柑橘類

NHK趣味の園芸ーよくわかる栽培12か月シリーズの一つ.柑橘類栽培の初心者向けの本といえるか.

前の方は,田中氏による柑橘類の分類,古代から今日までの日本における柑橘類の話題(雛飾りに橘と桜がある理由など),日本での柑橘類の品種改良と系図など柑橘類に関するトリビア的な話題が中心.

後ろには月ごとに作業内容がコンパクトにまとめてある.その中で3月の後ろに接ぎ木,剪定,植え付け,施肥について,4月の後ろに柑橘の種蒔き (蒔くのは良いけど10年ぐらい待たないと花が付かないこと多し), 6月の後ろに病害虫の予防等がまとめて載っている.

また,12月の後ろにマーマレード作り,主な柑橘類の収穫期と食べ頃,柑橘類の増やし方などが載っている.

柑橘類といっても,耐寒性の強めな柚子から,寒さに弱いライムなどいろいろあるので,同シリーズのイチゴなどと比較すれば,全体としてはやや内容がうすいかもしれない.

ちなみに,大量の柑橘類が山積みになった写真が見開きで載っていて,次のページにどの位置の柑橘が何という名前かが載っている(番号付きでなんと105種類?). ところが,柑橘の名前から写真中の位置を探そうとしても,全部は見つからない.

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 イチゴ

NHK趣味の園芸ーよくわかる栽培12か月シリーズの一つ.どちらかと言えば初心者向けという印象だが,月ごとに作業内容が載っており,イチゴの栽培方法がコンパクトにまとまっている.

その他,休眠打破のために5度以下の温度に当てる時間数(p.27.女峰は約200時間,宝幸早生は300~400時間)や,花房のでる方向(p.123他.親株につながるライナーと反対側)など,栽培上役に立つ情報もある.

ついでにイチゴのお菓子やジャム,プリザーブの作り方も載っている.

わかりやすく,コストパフォーマンスも良いので,家庭でイチゴを育てたいのだけど,ちょっとだけ詳しい参考書が欲しいという方にはオススメできると思う.

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最近の読んだ本の紹介はインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。