ビジネスチャンス発見の技術というタイトルなので,データマイニングの方法が色々解説されているのかと思って買ったのだけど,全然違った.
MDSで対象を布置したような図とともにキーグラフという言葉がたくさん出てきたので,これこそが著者が説明したい&唯一紹介されている手法かと思ったのだけど,それについてもこの本を読んでも正体が今ひとつつかめなかった.
(自分にとっては○○基準に基づいて類似度行列を作った等の説明があると分かりやすいのだけど...アルゴリズムなどはチャンス発見の情報技術 を参照だって)
結局モデルやシナリオを作ったり,解釈したりするのは人間ということか.で,人間の相互作用なども大事と.人間の相互作用やリーダーに関する話はともかく,モデルを作るのも解釈するのも人間だという話なら統計学の授業でさんざん言われたような気が...
新書だから安かったとはいえ,あまり勉強にならなかったなぁという印象(読み込み不足かもしれないが...).
章立てとメモ
1.チャンスはどこにあるのか
見落とさなければすぐそこにあるかもということか.
2.チャンス発見のプロセス
決定木で降雪予測.『うすうす気づき』.二重螺旋,主体の思考過程とデータ.
3.コミュニケーションからチャンスに気づく
コール天の例,シニアの衣類乾燥機,環境問題.テキストマイニングで副詞にも着目というのはなるほどと思った.自分が使うときにはデータの性質上いつも捨てているのだけど.
4.チャンスに気づくコミュニティを創る
スモールワールド.p.114のミルグリムの実験っていうのはミルグラムの実験と習ったような気がするのだけど...だとすると届いた手紙の方がずっと少なかったと記憶しているが気のせい???
5成功と失敗 シナリオの分かれ目
肝炎データの失敗と成功.
付録
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