2007年2月アーカイブ

ローマ人の物語(1)
トロイ王族の末裔(実際には破落戸集団かも)ロムルスとレムスの伝説から,7人の王さまの施政,共和政(ルクレツィア事件とブルータスらによる王の追放,ヴァレリウス・プブリコラ)までのことが語られている.

ちなみに,ブルータスは追放された王の甥で,ブルータスというのは阿呆という意味で,それが名字になったらしい.

さらにギリシャへの視察団派遣とそのころの同時期のギリシャのポリス(都市国家)のアテネとスパルタ,ペルシア戦役についても.

陶片追放制度でアリステデスが追放された話(p.165)は笑ってしまった.

 プチ速読

CDが付いている.それに従って,スピードチェックの後,色残像を見る練習や,眼球を動かす練習,2倍速や4倍速のCDを聴きながら文章を目で追う練習,ページをめくる練習をするとちょっと速読が出来るようになるということらしい.呼吸法?の類はなしみたい.

確かにCDのメトロノーム音に合わせて目の運動をしたり,ページをめくる練習を一通りしたりした後は読める分量が増えていた(やったのは一回だけ).

しかし,これはページをめくる練習の際に,二回目のスピードチェックで使う文章を見ているからでしかないと思う.全く別の読んだことがない本で試したらほとんど変わっていなかったので.

本の半分ほどは,スピードチェック等に使うガリバー旅行記のリリパットのお話.というわけで速読のノウハウやうんちくについては書いてある分量が少なめ.簡単にできる部分だけを練習してちょっとだけ本が早く読めるようになろうという意味合いなのだろう.

ページをめくるのがどうも上手くいかないのだけど...

本がいままでの10倍速く読める法 本がいままでの10倍速く読める法

そもそも,ページ全体が見渡せるような状態で一秒で3枚ページをめくるというのが出来ないんだけど.

同一著者のほぼ内容が同じ本があったと思うので,買う際には内容確認をしたほうがいいかも.

図解!あなたもいままでの10倍速く本が読める 図解!あなたもいままでの10倍速く本が読める

かなり薄い本.タイトル通り,あなたもいままでの10倍速く本が読める の図解版ということのようだが,ページを写し取るとかいう表現はやはり誤解を招きそうだ.

わかりやすくなった,といいたいところだが,個人的には買うまでもない本という感じ.ただ,図解になっている分,読む場所も少なく,おおよそのところを把握したいという人にはこちらの方が良いのかもしれない.

あと,前にも書いたとおり,フォトリーディング自体は疑似科学扱いされることもある様子なので一応.個人的にはプライミング効果ぐらいはありそうだけど?という感じ.

こういった本を見て,高い講習に行く人が出ているようだけど,実際に効果はあったのだろうか?

あなたもいままでの10倍速く本が読める あなたもいままでの10倍速く本が読める
フォトリーディングを含めた読書法の紹介をしているようだ.
写真のように取り込むというのだけど,映像記憶とは違うようだし,なんだかよく分からない.

一応試してみたが正直なところ効果もよく分からなかった.
もちろん,ぱらぱら全体をめくった後だと本が読みやすくなるような気がするけれど,それはプライミング効果ではないの?

本当に可能なら,実演会などがあってもよさそうな気がするが,そういった話は聞いたことがないし.
ちなみにウィキペディアでは,フォトリーディングは疑似科学の例としてあげられている.

目的意識を持って読むとかいうのは他の読書術の本にも書いてある.

マインドマップというのは知らなかったので興味がわいた.

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