経済学の最近のブログ記事

ほとんど読むところがないし,目新しいことは全くない本.
平均三種(算術平均(相加平均),幾何平均(相乗平均),調和平均),相関係数,回帰分析などを知っている人ならば,この本に載っていることぐらいはすでに試していると思われるので読む価値は全くないと思う.値段ほどの価値は無いと感じた.

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話はシンプルでわかりやすい.
要するに過去3ヶ月間の月足の安値の増加が等間隔(3,2,1ヶ月前という並びと月足安値の相関=0.98以上)の銘柄を,前月の高値と安値の調和平均以下で買うというルールを紹介している(下げの時は相関=-0.98以下).

4ヶ月なら相関=0.87以上の銘柄を買うだそうだ.もっとも上げ相場のときはその基準を少しゆるめて0.95以上とかでも良いとか.

しかし,紹介されている方法だけでは実際には使い物にならない.


さらに,単回帰で翌日の安値とか高値を予測するとかいってうまく予測できる例が載っているが,他のデータでちょっと試してみれば,それだけで予測しようなんて気には絶対にならないと思う.

あと,「うまくいきました」というのに都合が良いものになるよう,ささやかな処理を各所でしている気がする.四捨五入か,切り捨てか,切り上げか等も含めて.

それにしても『散布図』ねえ?一応,1変数の時系列データなんだから...



女子大生会計士の事件簿の続編みたいな感じか.女子大生会計士の事件簿とは違って,会社の決算とかの話ではない.確定申告書からいろいろなことが分かる場合もあるというのが面白い.

 フラン学園会計探偵クラブ(report.1)

主な登場人物は,アンリ(安利)とキロリ(杏莉)で親戚同士.藤原萌実が私立高校の非常勤教員で簿記部の顧問.善笛流と羽藤毬衣の二人組,これはフェルゼンとマリー・アントワネットか.ペンネームもあれだが.あと,簿記部の部長とか別の高校で,笛流と幼なじみ?の榎戸とか.

0話では,杏莉がヨット部に入ろうとしたら廃部になっていた.廃部の理由は何か探り,簿記部の中にできた会計探偵クラブに入るまで.

1,2話では,会計探偵というか会計占い?の依頼が2つ来た.ホームページを作った元IT社長の会計士っていうのはプリンスのことか.雑損控除に注目.

3,4話では,会計探偵クラブの存続をかけて,アンリとキロリが羽藤毬衣の秘密を明らかにすることに.確定申告書の右側のある欄をみると,職業がある程度特定できるという.


5,6話のは税理士事務所と死体と不死というのを見て何が秘密なのか途中で分かった.榎戸が笛流を脅しているのにキロリが割って入るところから.


0.そしてヨット部は誰もいなくなった
1.なぜ、アンリに頼まなかったのか?
2.終わりなき関係に生まれつく
3.マリイの秘密
4.黒幕登場
5.部員は縦にひび割れて
6.不死が最後にやってくる


| | 経済学 ,  資産運用

「消すな」というか「いちいち消さなくても良いようにしないと,コスト削減にはなかなか繋がらない」ということのようだ.

派遣切りや従業員の解雇などが新聞を賑わすご時世のせいか,人員の整理等によるコスト削減をすすめているわけではない旨が何度か書いてあった.

ただ,やはりアウトソーシングやカイゼンで不要になった人の人件費を変動費化することは,経営する側にとっては(少なくとも短期的には)効果的で魅力的に見えると思う...

変動費をまかなえる額まではディスカウントして仕事を受けても,というのは女子大生会計士の事件簿シリーズに,同じくホテルを題材にしたのがあったなぁ.

 会社の電気はいちいち消すな
3章は会社の節約術が項目として100個載っていた.しかし,こういったものもケースバイケースなのは確か.
「ホームページ作成や更新は自分たちで」っていうのは,それを出来る人の仕事が増えるだけで面白くないし(デザインに一々文句をつける奴は出るし,内容の責任は問われるし,そのくせ給料は増えないのでは誰もやりたがらないのは当然.まあ会社側の仕組みに問題があると言えるのかもしれないが).

「社内ウェブでシェア」と言っても,仕組みを作ったところで,覚える気皆無の年配者は総務係を煩わしているし(こういう連中を減給する仕組みが欲しいなあと思ったり.私たちよりも高い給料をもらっているんだからしっかりしてよね).

1章 「効率化すれば利益はあがる」のウソ
アウトソーシングでは、利益はあがらない
作業のカイゼン・効率化では、利益はあがらない
決算書知識は役に立たない
薄利多売には意味がある

2章 なぜ節約・コスト削減が必要なのか?
これからの時代は売上が伸びない
「前年同期比○○%アップ」「前年同期比○○%削減」という幻想
節約・コスト削減とはエコロジーである
節約・コスト削減と企業の社会的責任(CSR)はつながっている

3章 節約術100連発(節約術100のアイディア・観点)

4章 仕入品を見直す(仕入れ品を見直す、取引業者を見直す、価格を交渉する
仕入れ量を見直す
仕入れ品の詳細管理・長期的な価格低減を徹底する

5章 節約が会社を変える

| | 経済学

 女子大生会計士の事件簿(DX.5)
全体として,美人でお嬢様の新キャラ村咲紫編といった方がぴったりかな.せっかくの新キャラなんだから,あと半巻ぐらいは活躍させても良かったのではという気も.

それにしても,村咲紫の読み方を説明するシーン,そう来るか?といった感じ.普通に源氏物語と紫のゆかりを言ってから,ふりかけについて語った方が笑いを誘いそうな気も.


カッキーの誕生日は2/22らしい.あと,女子大生会計士,はじめましたのおまけファイル2に出てきた人がなんじゃそら?という形で再登場.


出てくる話題は美術品,コンビニの内部不正,連結外しなど.

いろいろご都合主義なところもあり,最後はベタな終わり方.でもまあ楽しく読めた.5巻で完結という話だったが,まだ続くみたいで嬉しい.

しかし,ドラマ化されるんだ.イメージが壊れなければいいんだけど.


 女子大生会計士、はじめました

はじめました,って始めてないやんけ.と思ったのは自分だけではないはず.

世界一やさしい会計の本です に登場した社長さんはキャラが書き換えられて再登場していた.

萌実版ヴェニスの商人は,CMを無理矢理織り込んだりで何か笑える.

アキハバラ会計士遁走曲事件で出てきた『送料で儲け』というのは,実際にやっているインターネット販売のお店が結構あるよなぁ.楽天の1円オークションとかだとメイル便サイズのものの送料が1200円とかいうのもあったし.

アキハバラ会計士遁走曲事件―インターネット販売の話
藤原萌実と謎のプレジデント事件―投資と詐欺の話
逆粉飾の殺人事件―逆粉飾の話
萌実版ヴェニスの商人事件―冒険会計の話
女子大生会計士、はじめました事件―むかしの話


 その数学が戦略を決める
タイトルからは何となくもうちょっとソフトな統計的意志決定の本かなと思ったのだけど,データを使ってバリバリという感じ.

そろそろデータマイニングという言葉が古くさくなってきたところで,今度は絶対計算といったところか.


ちなみに『やばい経済学』の著者の一人と同僚らしい.それと,p.244ジョン・ロット(メアリー・ロシュ)に難癖つけられたようだ.

p.37付近のガルトンって書いてあるのは心理学の分野ではゴルトンと表記されることが多いかな.

回帰分析の類を使って専門家をなぎ倒すって感じを出したかったのだろうか?それはともかくとして,回帰分析ってそんなに良いかな?自分が使った経験からは,当たり前だけど式に突っ込む変数が適切でないと大して上手く予測できないような気が...

もちろん,適切なデータが存在し,適切な変数を使用した場合には予測の類も上手くできるわけだけど,結局それ以外の何物でもない.その難しさが問題になるわけだが,その解決策が示されているわけでもない.例えば,ワインの値段(品質?)を予測する変数は一体どのように決めたのだろうか?

けいざい心理学! けいざい心理学!

人間の経済活動と心理面での要因の関連性などの軽い読み物.TverskyやKahneman(ノーベル経済学賞をもらった人ね)あたりを読んだことがある人や,社会心理学をちょっと囓ったことがある人には珍しくもなんともないお話が多いと思われる.はっきり言って内容が薄いと感じた.

ハードカバーで1200円だったのだけど,本文はすかすかで,一ページ丸ごと使った挿絵も多く,新書で十分だったのでは?という感じ.

それでも,商品などに対する嗜好に関する日本と外国との差異,関東と関西での差異,厚生労働省官僚からの電話(シンクタンクが出した結果に対するものp.91),意思疎通のための螺旋階段などは面白いかもしれない(ただし,内容が薄いのはここも同じ).

用語解説の部分は軽妙な書き方だったりする(良いかどうかは話が別).

 為替がわかれば世界がわかる

著者の名前に見覚えがあるなぁと思ったら『ミスター円』だった.

なんとなく,為替相場の予測方法について書いてあるのではないかと思って買ったのだが,そういった内容ではない.そういった方向の参考書を希望する方は別の本をあたるべき.

著者の体験を中心としたエッセイといった感じ.

キーワードは『情報』かな.文庫版あり.

 図解入門よくわかる多変量解析の基本と仕組み
副題として巨大データベースの分析手法入門とも書いてある.

幅広く載ってはいるのだけど,個々の手法についての説明がとにかく薄すぎる.数量化I類とII類を合わせて2ページ.数量化III類が2ページ.潜在クラス分析が6ページ.サポートベクターマシンも図を入れて6ページといった調子.

以前から知っている事柄が半分以上だったけれど,この本を読んで『よくわかる』かと言われるとちょっとどうかと思う.

本文中に入っているべき記号がボコボコ抜けていて訳がわからない状態になっているページもある(いや,内容が分かる人には何が入るか分かるだろうけど,そういう人は普通読まないだろう).

多変量解析について全く知らない人にはちょっと取っつきにくいだろうし,ある程度知っている人には全然物足りないだろうしといった感じ.

まったくの期待はずれ.これで1800円ではコストパフォーマンスが悪すぎる.

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