2007年8月アーカイブ

完全版自給自足の本

ジョン・シーモア氏の著書を翻訳した物.

ショベルカー等がない状態での開墾,暗渠排水,木を切り倒すところから,馬具の付け方,野菜づくり,家畜の飼い方,乳搾り,バターやチーズの作り方,ジャムやシロップの作り方,豚のさばき方,狩猟,漁猟の方法,ウサギの皮の剥ぎ方,水力や太陽熱や風力の利用,製陶,糸つむぎと機織りetc. 本当にいろいろ載っている.

日本で全部やったらすごいかも.しかし,1000坪も(平らな)土地がある人なんて農家か相当なお金持ちぐらいではないか?(土地があっても,全部はやりたくなような気もするが)

 寒地の自給菜園12カ月

標高1000m,2月半ばに氷点下18度まで下がる場所(南相木)で3アールの自給菜園を営む筆者の経験に基づいて書かれている.

単なる野菜作りだけでなく,作物の貯蔵方法として,冷凍庫や土室の利用,漬物やジャムにしたり,乾燥,製粉貯蔵などの方法についても書いてある.

また,毎日の作業内容も月ごとにまとめて書いてある.

 根菜(2)

家庭菜園レベルアップ教室シリーズの一つ.

基本的に根菜の中でもいも類の栽培に関する本.なぜか,イモ類に紛れてショウガが載っているが.

種芋の切り方から病気等詳しい内容が分かりやすく載っている.また,サツマイモの水耕栽培の方法が載っていた.カブ以外の根菜が水耕栽培できるとは思いもしなかったので,かなり驚いた.

 根菜(1)

家庭菜園レベルアップ教室シリーズの一つ.
ダイコンやニンジンなどの一般的な根菜から,ちょっと変わったところではビーツの栽培方法が載っていた.

品種群の紹介,美味しいものの見分け方,種まきから生理障害,病害虫の防除までの一般的な栽培方法,料理法まで幅広く載っている点が良い.

 果菜(1)
家庭菜園レベルアップ教室シリーズの一つ.
この巻はナス科の果菜(ナス,トマト,ピーマン,シシトウ,唐辛子)の栽培方法が説明してある.

トマトといっても,普通のトマトやミニトマト栽培方法の他に調理用トマト,高糖度トマトや簡易水耕栽培まで記載があるのがすごいかも.
またトマトのアイスクリームなどちょっと変わった料理の方法も載っていたのも面白い.

 葉菜(1)

家庭菜園レベルアップ教室シリーズの一つ.
アシタバ,小松菜,青梗菜,ニラといったものから,ヨモギ,ルバーブなどのちょっと変わったものまで,見落としていなければ36種類の葉菜の栽培方法が載っている.

その分,他の巻と比べて内容が薄くなった感じはする.しかし,このシリーズは全体として,中級者以上でも満足できるような詳しい情報も載っていると思う.

最新シイタケのつくり方

ほだ木への菌のまわり具合の写真,病害虫などの記載がある.また,大規模経営を想定している.

菌床栽培に関する記述は少なめなので,菌床栽培の参考書が欲しいのであれば,菌床シイタケのつくり方 というそのものずばりの本があるので,そちらの方がよいかもしれない.

 菌床シイタケのつくり方

タイトルどおり,ひたすら菌床シイタケの作り方について書いてある本.

シイタケ菌が菌床に蔓延していく様子などのカラー写真が載っている.

かなり大規模な栽培を想定しているようすだが,シイタケの菌床栽培についてちょっとつっこんだことが知りたいときには便利かも.

 図解よくわかるきのこ栽培
キノコから胞子などを採取して,種菌として培養する方法から,いろいろな種類のキノコの原木栽培,菌床栽培の説明が載っている.

菌床栽培のときに使う添加栄養剤はほとんど米ぬかとなっているが,種類に合わせた栄養剤を記すべきだと思う(添加する栄養剤によってキノコの傘の形が変になる場合がある).

二酸化炭素濃度や光と傘の形等の記載もあまりない.

図解・家庭でできるキノコつくり
原木栽培,特に短木栽培の方法の説明が中心.
キノコの種類としては,シイタケ,ナメコ,ヒラタケ,クリタケ,エノキタケ,タモギタケ,ムキタケなどが載っている.

おがくず栽培としてはマイタケ,ブナシメジ,ヤマブシタケ,マッシュルームが載っていますが,後三者はそれぞれ1ページずつだった.

内容的にはキノコをちょっと栽培してみたいと考えている一般の方向きだと思う.

 キノコ栽培全科
30 種類ほどのきのこの栽培方法が載っている.ただし,詳しく載っているのはシイタケ,ヒラタケ,マイタケなどのメジャーな種で,ショウロ,ハナイグチなどは数ページ程度.

とはいうものの,一般向けのキノコの育て方に関する本にはあまり載っていないような栄養剤,光,二酸化炭素濃度の影響なども簡潔に記載があるので良いと思う.

どちらかといえば大規模栽培を想定しているようだ.

木の実栽培全科

山などに自生しているような植物で,実が食用になるもの(例えば,アケビ,ウグイスカグラ, ウワミズザクラ,ガマズミ,カヤ,キイチゴ類,クサボケ,グミ類,クロマメノキ,コケモモ, サルナシ,ナツハゼ,ハシバミ,ハスカップ,ヤマモモ,シバグリ,サンカクヅル,サンショウ, ヨウセンゴミシ,ツクバネ,トチノキ,ヤマブドウ,ヤマボウシ等) を中心に簡単に栽培方法が書いてある.

品種の分化等が ほとんどない植物が多いのでやむを得ない面もあるが,簡潔すぎて満足できないかも.

副題として『有望54種』と書いてあるが,それなりのページ数が割いてあるのは (数え間違えていなければ)31種類だけ.

残りはまとめて一覧表に載っているだけ(アカモノ, アズキナシ,イチイガシ,イワテヤマナシ,イワナシ,オオウラジロノキ,カリン,キハダ等). その意味でもちょっと期待はずれだった.

もっとも,こういったちょっと変わった植物の育て方などについては参考書自体が少ないので,価値はあるだろうけど.

 図解これならできる山づくり

林を持っているわけではないにもかかわらず,山の手入れってどうやるのかな?と思って買ってしまった.

台風の後などに杉林でごっそり木が倒れているけれど,密度管理などをきちんとすればそういったことは起こらずに済むようだ.

間伐が不十分で手遅れ状態の林ではどうすれば良いか等も紹介してある.

また,間伐材をあえて使わないで林の中で活用する方法など (そのまま置いておくことによって,鹿などの侵入を防ぐ等)は,なるほどと思った.

この本に書いてあるような方法での山林管理の方法なら,山林の荒廃を食い止められる可能性もあるのではないかと思った (あくまで素人考えではだけど).

試してみたくなったが,林を持っていないので確認のしようがない...

 アスパラガスの作業便利帳

このシリーズは基本的に営利農家の方向けだと思う.

同シリーズでも『ブルーベリー』や『イチゴ』などは,一般の愛好家が持っていても良いと思われる本だった.しかし,この本に載っていることを真剣に参照しながらアスパラガスを栽培する一般人はあまりいないと思われる.

家庭菜園を楽しむ程度ならば不要な本だと思う.

 ブルーベリーの作業便利帳

このシリーズは基本的に営利農家向け. 例えば,つみ取り園や出荷用のブルーベリー園を作るならばという観点から,どういう品種を選んで,どういう間隔で植えて等について書かれている.

鉢植え栽培の方法については書いてない. しかし,ブルーベリーを真剣に育てたい人は持っていて良い本かもしれないと思う.というのも,次のようなやや専門的な事柄が載っているので.

ブルーベリー栽培に影響を与える四つの気象要因 (p.18.無霜期間,冬の最低気温,低温の程度,降水量)から,どの種類を選ぶか, 植え付け時や挿し木時の用土 (p.87.植え付け時はピートモスが重要, p.37.ノーザンブッシュ系ではバーク等の有機マルチが重要. p.69,71.ラビットアイ系でも鹿沼土とピートモスを混用すれば休眠枝の挿し木もOK), 挿し木による増やし方(どの位置で切るか等),ブルーベリーの主な品種特性(p.56~), 混植(p.117.ラビットアイ系とサザンハイブッシュ系の混植をすると果実重減などが起こる), アメリカでの栽培動向などいろいろな情報が載っています.

 イチゴの作業便利帳増補改訂

5t,550万円の収穫なんて書いてあり,要するに一般家庭でイチゴを育てる方向けではなく,イチゴの営利栽培をされる方向けの本.

ただし,一般の方がイチゴ栽培を楽しむ場合にも,参考になるような項目は多数載っている.ランナーの向きのそろえ方(p.38,ランナーをのばしたい方向にクラウンを傾けて植える)とか,花芽分化の温度(p.70,15度ぐらいで良いらしい等).

また,p.12に苗,芽,果房,葉をどのように呼ぶのかがまとめてある.頂果房というのは,頂芽のてっぺんにつく果房のことらしい.

新品種に関しては,章姫,さちのか,とちおとめ,さがほのか,紅ほっぺ,あまおうの特徴(果実の特徴,花芽分化促進処理への反応)等について記載がある.

さちのかの特徴を読むと(p.140),頂果では空洞などが出来やすいと書いてあった.確かにそうかもとちょっと納得.

ラズベリー、ブラックベリー

NHK趣味の園芸ーよくわかる栽培12か月シリーズの一つ.

中身は,他の『よくわかる栽培12か月』と同様に,1月~12月までの手入れの方法などが簡潔に載っている.

最初の方に,育てやすい品種ということで写真と簡単な品種の紹介が載っているけど,品種数はあまり多くはない.

また,ベリーの簡単レシピとして,ラズベリーアイスクーム,ラズベリームースのケーキ,ジャム,チキンのラズベリーソーズがけ,ブラックベリーのババロアなどが載っている.

 柑橘類

NHK趣味の園芸ーよくわかる栽培12か月シリーズの一つ.柑橘類栽培の初心者向けの本といえるか.

前の方は,田中氏による柑橘類の分類,古代から今日までの日本における柑橘類の話題(雛飾りに橘と桜がある理由など),日本での柑橘類の品種改良と系図など柑橘類に関するトリビア的な話題が中心.

後ろには月ごとに作業内容がコンパクトにまとめてある.その中で3月の後ろに接ぎ木,剪定,植え付け,施肥について,4月の後ろに柑橘の種蒔き (蒔くのは良いけど10年ぐらい待たないと花が付かないこと多し), 6月の後ろに病害虫の予防等がまとめて載っている.

また,12月の後ろにマーマレード作り,主な柑橘類の収穫期と食べ頃,柑橘類の増やし方などが載っている.

柑橘類といっても,耐寒性の強めな柚子から,寒さに弱いライムなどいろいろあるので,同シリーズのイチゴなどと比較すれば,全体としてはやや内容がうすいかもしれない.

ちなみに,大量の柑橘類が山積みになった写真が見開きで載っていて,次のページにどの位置の柑橘が何という名前かが載っている(番号付きでなんと105種類?). ところが,柑橘の名前から写真中の位置を探そうとしても,全部は見つからない.

 イチゴ

NHK趣味の園芸ーよくわかる栽培12か月シリーズの一つ.どちらかと言えば初心者向けという印象だが,月ごとに作業内容が載っており,イチゴの栽培方法がコンパクトにまとまっている.

その他,休眠打破のために5度以下の温度に当てる時間数(p.27.女峰は約200時間,宝幸早生は300~400時間)や,花房のでる方向(p.123他.親株につながるライナーと反対側)など,栽培上役に立つ情報もある.

ついでにイチゴのお菓子やジャム,プリザーブの作り方も載っている.

わかりやすく,コストパフォーマンスも良いので,家庭でイチゴを育てたいのだけど,ちょっとだけ詳しい参考書が欲しいという方にはオススメできると思う.

ブルーベリー大図鑑

本当に丸ごとブルーベリーの図鑑だった.

系統(ラビットアイ等)別に分けてあり,品種ごとに基本的につぼみ,花,青い実,熟した頃,葉の写真が載っている.各品種は少なくとも写真1ページと解説1ページ以上(品種によっては数ページ以上)の記載がある.

解説文には品種同定のポイントなどが書いてあることも多いのでとても参考になった.欲を言えば,冬芽の様子,休眠枝の様子,紅葉の様子の写真もあればもっと良かったと思う.

ちなみに栽培方法については記載がないので,ブルーベリーの育て方自体を知りたいという目的ならば,この本は不向きだと思う.

 育てて味わう!まるごとベリー NHK 趣味の園芸ガーデニング21

いろいろなベリー類の育て方が載っている.写真もきれいで眺めても楽しく,その意味で満足度が高いかもしれない.ベリー類が好きな方ならば楽しめると思う.

ちなみに載っているベリー類は,ブルーベリー,ラズベリーとブラックベリー,ストロベリー,ハナイチゴとワイルドストロベリー(いろいろなストロベリー),ジューンベリー,グーズベリーとカラント,クランベリー,マルベリー(桑),ハスカップ,日本のワイルドベリー(クロイチゴ,シャシャンボ,ニガイチゴ,コケモモ,ヘビイチゴ,クマイチゴ,ナツハゼ,モミジイチゴ,ナガバモミジイチゴ,シマバライチゴ,ベニバナイチゴ,ギーマ,ツルコケモモ,カジイチゴ,スノキ,クロマメノキ,フユイチゴ,エビガライチゴ),世界のワイルドベリー(シーベリー,ビルベリー,リンゴンベリー).

日本のワイルドベリー,世界のワイルドベリー以外は,育て方や(植え付けや増やし方なども)料理が計6ページ程度以上の分量にまとめてある.

『家庭で楽しむ果樹栽培』では,グーズベリー,クランベリー,ジューンベリーは各2ページずつだった.そしてストロベリーは載っていなかったと思う.

ストロベリーの項で,『よくわかる栽培12ヶ月 イチゴ』で見かけた言い回しが載っているのはご愛敬(執筆者が同じ).ブルーベリーやハスカップは種の蒔き方も載っている.

クランベリーとブルーベリーの寄せ植えは試してみた.

家庭で楽しむ果樹栽培

果物を育てたい人の入門の本としては良いと思う.NHK趣味の園芸の別冊らしい.

柿,栗,キウイ,柑橘類,ブルーベリー,ラズベリーなどの定番果樹からアセロラ,フェイジョア,ジャボチカバ,ペピーノ,マンゴー,ライチなどのトロピカルフルーツ,アケビ,サルナシ等々まで幅広く載っている.

収量,食味,早生か晩生か,樹勢と樹形,家庭向きか,品種の特性 (受粉樹としての相性や害虫への耐性,裂果のしやすさ等)など,家庭で栽培する上で重要と思われる情報が載っている点もよい.

ただし,果樹に関するお薦め度の評価が,他のサイトとはかなり食い違っていたりすることがあるし,実際に疑問を感じる点も.また,クランベリーなど果物の種類によっては見開き分しか内容がない場合もある.ついでに,さすがに最新の品種に関する情報は載っていない.

個々の植物についてつっこんだ記述はないけれど,一冊でいろんな果樹の栽培方法に関する情報が得られるし,写真もきれいだし,全体的にわかりやすいし,値段も安いと思う.

 病気と害虫ハンドブック

植物別ですぐわかる 別冊NHK趣味の園芸.

最初の部分で病害虫がついたときの症状や,病気の予防,薬剤の使い方等に関する説明がある.

残りの大部分は,植物の種類ごとに病気の状態や害虫の写真と説明になっている.つまり,キュウリならキュウリ,大根なら大根でどのような症状が出てるか等を見ることができるので良い.

病気や害虫の写真も典型度が高いのでわかりやすいと思う.

本の厚さの割に値段がとても良心的だし,わかりやすさの点でもおすすめできると思う.

園芸病虫害の防ぎ方

病害虫ではなくて病虫害.

一つの病気,もしくは害虫について一ページ程度で解説.

カラー写真が比較的たくさん載っている.しかし,この構成では害虫を見たことがない人には,大きさのイメージがつかみにくいと思われる.

植物の病気や害虫について大まかに知りたい分にはこれでも良いかもしれないが,詳しさとコストパフォーマンスの点で 病気と害虫ハンドブック の方が上のように思われる.

2007-08-20 14:39:16

 原色野菜の要素欠乏・過剰症

野菜などを育てていて,どうも調子が悪いときに参考になる本.

植物を栽培する上で必要なチッ素,リンサン,カリ,カルシウム,マグネシウム,鉄,ホウ素,マンガン,亜鉛,銅,ニッケル,モリブデンなどの要素が欠乏した場合,過剰だった場合の症状が写真入りで解説してある.

さらに,欠乏症,過剰症と似た症状の病気などの写真も載っているのが良い.タイトルは『野菜の』となっているが,バラ,ハイドランジア,プリムラ,スイートピー等の花での症状も載っている.

これだけの内容が一冊に分かりやすくまとまっている類書は見たことがないので,オススメできると思う.

ちなみに,似たタイトルで1990年に出たものには新版とついている.また,2002年に出たものの方が安いようだ.

 ここまでできる週末菜園 -周年栽培に挑戦する-

最初に読んだときは,「ここまできっちりやったら息が詰まりそう.家庭菜園が楽しくなくなりそう」という印象を持った(著者の経歴を見て,徹底ぶりの理由が分かった気がした).

しかし,小面積をめいっぱい使いこなすという姿勢は大切だと思うし,考えようによっては極限まで使い倒してみるというのは面白いかもしれない.

巻末についている野菜別作型表は,後作として適切と思われる野菜が紹介してあるので便利.

 ぼかし肥と緩効性被覆肥料で30坪の自給菜園

大まじめに家庭菜園に取り組みたい人にはお薦めの本.育てている野菜自体には特段目新しいものはない.しかし,プラグトレーや被覆資材,ぼかし肥などの話は参考になった.

プラグトレー(セルトレー)の存在はこの本で知った.確かに,畑の作物はそのままにしておいて,セルトレイで苗を育てておけば,畑の利用効率が良くて良いと思う.

もっとも,手抜き栽培をするには,あまり小さい(穴の個数が200個等多い)セルトレーは向かないと思う.毎日水やりをしないと,すぐに土が乾いて苗がだめになるので.

被覆資材の活用はなるほど思った.虫除けにも,日よけにも,寒さよけにも,風よけにもなると考えれば是非活用すべきだなぁ.

ぼかし肥の作り方が載っている.ニオイがしそうだけど大丈夫なのだろうか?

 野菜のバスケット栽培 -タネから育てる63種-

要するにスーパーなどの買い物カゴに寒冷紗を敷いて土を入れ,野菜を栽培するという方法について紹介している.容器が変わっているという点以外は取り立てて言うこともないような気が...

買い物カゴにを栽培容器にすると,側面からも水分が気化するので高温多湿による失敗が起こりにくいとのこと.確かに,多湿による害は防げそうだけど,夏場の水やりは相当大変ではないだろうか?

土の量も稼げるけれど,買い物かご一杯に土が詰まったものを移動するのは大変そう...

 かんたん!プランター菜園コツのコツ

タキイ種苗が発行しているカタログに連載されているものをまとめたもののようだ.見覚えのある写真がちらほらと...

手入れの仕方によっては,プランターでも信じられないほど立派な野菜が育つことが分かる.カブやタマネギなどはとても見事.自分もがんばって良い野菜を作ってみようという気持ちになるかも.

カラーの写真も多く,初心者の方にもわかりやすいのではないかと思う.

 折り紙帖

サブタイトル通り,日本語と英語の併記で,24種類の作品の折り方が載っている.

外国の方に折り紙の紹介するのに良いかと思い,購入した.実際,日本にやや関心を持っているらしい欧米人は喜んで読んでいた様子.

冊子の半分ほどは伝統的な柄の千代紙で,切り離して使うことができる.その千代紙自体についても,柄の名前や由来などが日本語と英語で説明してある.ごく普通に目にする和風の柄の名前や由来など意外に知らないことが多かった.

 暮らしの折り紙雑貨

タイトル通り、日常生活の中で使うことができるような折り紙の折り方がいろいろ載っている.

ギフトボックスや手提げバック、キッチン雑貨として紹介してある折り紙は,シンプルな包装代わりに使い出がありそうな気がする.見栄えがするものは作るのが多少面倒そうに見えるものが多いけれど.

実用的かどうかはやや微妙ではあるが,装飾用ということで,バラやマーガレットの折り方も紹介してあった.


 なぜか、「仕事がうまくいく人」の習慣

是非真似をしたいと思える箇所と,導入はちょっと向かないかなと思った部分とがあるが,基本的にはまあオススメできる本かな.特に机の上に未処理の書類の山を作っている方には.

たとえば,一章の『書類,メールはすぐ処理をする』という箇所をちょっと採用しただけで結構能率が上がるように感じられる.

処理しなければいけない事務書類は最初に見たときに処理してしまう.これだけでも十分に実践する価値があると思う(とはいうものの意識していないとやはり忘れてしまいがちだが).

『保留事項』の考え方も納得(後回しにするという意味ではなく今すぐに処理ができないものという意味.打ち合わせの相手がいないとか.銀行が閉まっていて処理できないとか).

2章のすぐ整理するについても,たとえば,とっておいても目を通さないであろう雑誌は思い切って処分したら部屋がすっきりした.

 「量子論」を楽しむ本
タイトル通りに量子論を楽しめるかどうかは微妙.

この手の本としては比較的読みやすいという印象(少なくとも文章は理解できる).図が多すぎず少なすぎず挿入されている点も好感が持てる.

ただし,読み終わっても「やっぱり量子論ってよく分からないなあ」というのが正直な感想.もっとも,著者はそれで良いと考えているようだ.

 「1日30分」を続けなさい!
個人的には買って損をした本.筆者の言う,『本自体に有益な情報がない(p.37)』の状態だった.毎日少しずつでも良いから勉強しなさい,というのはまぁ良いとしても...これから買おうと思っている方には,買う前に同種の書と見比べることを是非オススメしたい.

この本がビジネス系のベストセラーって,日本はいったいどうしちゃったんだろう?

MBAを取っているという割には,主張したいことをモデル化して表現することができていないのも引っかかる(p.47の式).これではプログラミングも満足にできないのでは?とちょっと心配.

また,一章などで条件(ex. のべの勉強時間数)が異なるものを比較して一方が他方より良い主張している.おかしな話だ.

自分の主催する英語学校の売り込みとかもあって,何か読んでいてイヤになった.

著者が取得したと書いている主な資格(p.8)の中で,まあいいなぁと思えるのはTOEIC980点ぐらい.

P.S. 理科の時間に胃液って酸性だと習ったけど,炭水化物を消化するためにアルカリ性(p.190)になったりするの???肉とご飯を両方食べると胃液が中性になるの???簡単に説明をするためにしても何だかすごいような...

このアーカイブについて

このページには、2007年8月に書かれた読んだ本の紹介が新しい順に公開されています。

前の読んだ本の紹介は2007年7月です。

次の読んだ本の紹介は2007年9月です。

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