図解入門よくわかる多変量解析の基本と仕組み
副題として巨大データベースの分析手法入門とも書いてある.
幅広く載ってはいるのだけど,個々の手法についての説明がとにかく薄すぎる.数量化I類とII類を合わせて2ページ.数量化III類が2ページ.潜在クラス分析が6ページ.サポートベクターマシンも図を入れて6ページといった調子.
以前から知っている事柄が半分以上だったけれど,この本を読んで『よくわかる』かと言われるとちょっとどうかと思う.
本文中に入っているべき記号がボコボコ抜けていて訳がわからない状態になっているページもある(いや,内容が分かる人には何が入るか分かるだろうけど,そういう人は普通読まないだろう).
多変量解析について全く知らない人にはちょっと取っつきにくいだろうし,ある程度知っている人には全然物足りないだろうしといった感じ.
まったくの期待はずれ.これで1800円ではコストパフォーマンスが悪すぎる.
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