フォーカス・リーディング

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副題は「1冊10分」のスピードで、10倍の効果を出す いいとこどり読書術.

フォーカス・リーディングというタイトルといい,「1冊10分」というフレーズといい,また怪しい速読術の本が出たかと思ったが,思ったほどは怪しくはなかった.

フォーカス・リーディング

時間を設定し,目的をはっきりさせ,状況認識をせよということらしい.
あとは姿勢を正しくとか,丹田呼吸とか,目の動かし方とかだった.眼の動かし方は実際にやってみると結構大変.力が入っているということなのだろうけど...あと,瞬きの回数が減ってしまうようで,涙が出てしまった.却って目が疲れるかも.

読書の時間を天引きしておこうとか,アウトプットにも投資対効果をとか,複数回読み重ねようとかいうことも書いてあった.

既に比較的まっとうな読書法の本を持っているならば,改めて買う必要はないかもしれないが,
まあ極端に悪くはなさそうといった印象.ただまあ,何回も読み返す価値があるかといえば微妙なところ.

P.53,最近の本がスカスカな気がするのは気のせいではないようだ.1ページあたりの文字数が小学校中学年向けの本と変わらないらしい.うーん,次から次へと本がやたらと出版されるなあと思っていたが,スカスカ本の大洪水か...

理論編
第1講 あなたがはまりがちな"読書のワナ"
「要領のいい読書」と「勘違い系の読書」とは?
本を読むと思考力が衰える?
わかったつもりが成長のジャマをする
たくさん読むから悪くなる
オススメ本には安易に手を出すな!
「がんばって読もう」と思うと本は頭に入らない

第2講 読書に何を求めるのかをはっきりさせる
読書の目的を明確にする
リターンを最大化する読み方を考える
リターンは二系統を意識しよう
TPOを踏まえた読書を目指せ!

鍛錬編
第1講 速読は体育会系のノリで身につける
反復練習なしに速読術は身につかない
目と意識とフォーカスをコントロールする
達人へと至る三つのステージ
体育会系メソッド五つの原則

第2講 「体」を極める
本は立って読め,さもなくば正座だ!
呼吸を感じ続ける
目は前に,心は後ろに
「見る」を極める
フォーカスを変えよう
「読めた」「読めなかった」の間をつかむ
文字はやわらかく包みこめ

第3講 「技」を極める
理解度をシフトしよう
トップダウンでつなごう
擬似的な速読で感覚を磨こう
スキミングとスキャニングを駆使しよう

第4講 「心」を極める
「速さ」の価値を高めよう
2つの△を書いてみよう
TPOで攻略しよう
アンテナと受け皿を育てよう
「1冊10分を完成させよう

実践編 最終講義 フォーカスの力を最大限引き出す読書術

戦略的に"積ん読"しよう
「その先」を見極めよう
重ね読みで「体」を磨こう
無駄なメモは取るな,線と付箋で十分だ
名文の筆者で言葉を磨こう
耳からの読書で言葉をインストールしよう
成長志向で読書を楽しもう

このブログ記事について

このページは、2008年8月21日 00:00に投稿した読んだ本の紹介です。

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