AHPとコンジョイント分析

著者名をどこかで見たことがあるなと思ったら,ブルーバックスから出ている孫子の兵法の数学モデル(実践篇)などを書いた人だった.

評価と意思決定の解析に従事している人のマニュアルとのことだが,最初のほうは経済政策の話.全体としては,公共事業評価にコンジョイント分析とAHP分析を使うといった感じ.
もっとマーケティングとか商品開発寄りの題材が載っているかと思って買ったので,その点はちょっとがっかり.

ただし,基礎理論も解説してある.つまり,AHP(階層分析法)やそれをネットワーク型に拡張したANPの理論や,コンジョイント分析の理論についても一通り書いてある.個人的にはこちらの方に興味があった.

184ページの参考文献は一部文字が消えていて読めなかった.

最後の章はエスミから出ているエクセルのアドインソフトでコンジョイント分析とAHP分析をする方法について.そのソフトは使ったことがないのでよくわからないが,出力の読み方等はもっと詳しく書いてもらえた方がありがたいかも.

 AHPとコンジョイント分析

第1章 公共事業評価における新しいパラダイム
第2章 公共事業の決め方と公共受容.決定について.
第3章 AHP理論と解釈,下宿決定の例.
第4章 AHPによる交通手段分担率の推定
第5章 ANPと比較構造分析法
第6章 コンジョイント分析の理論と課題.ボイスメールサービス,CATVサービス.
第7章 コンジョイント分析によるビオトープの環境経済評価
第8章 CVM調査とコンジョイント分析.仮想市場評価法,海岸汚染と海岸の復元等に関するアンケート.
第9章 ソフトによるAHPとコンジョイント分析

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このページは、2008年11月 1日 00:00に投稿した読んだ本の紹介です。

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