副題は完熟果をつくる・楽しむ28種.著者の名前をどこかで見たことがあるなぁと思ったら,アボカド や マンゴー の著者だった.
熱帯果樹の栽培
何となく一般向けの本かと思っていたのだけど,そこここに営利栽培の観点が入っていたり,専門用語を多用していたりしていて,どの読者層を狙ったのかよく分からない.
しかし,栽培方法の紹介をあまり見かけない果樹(例えば,ピタンガ,カニステル,サポジラ,スイショウガキ,インドナツメ,パラミツ,カシュー,レンブ,ハママンゴスチンなど)の育て方が載っているのは興味深い.
ピタヤではなくドラゴンフルーツ,テリハバンジロウではなくストロベリーグアバ,スイショウガキではなくスターアップルと書いてくれればわかりやすいのにと思ったりもした.
ちなみに2008年冬の場合,テリハバンジロウ,シークワーサー,アボカド,ピタヤは関東の平野部の屋外軒下で越冬可能だった.パッションフルーツあたりは屋内窓際でOKだが,パパイヤはかなり厳しかった.というわけで,熱帯果樹といってもさまざまかも.
1 基本編 熱帯果樹をつくる、たのしむ(熱帯果樹とは?─果実の特徴・生育の特性
知っておきたい栽培の基本
苗木は基本的に自家養成/畑の準備、樹のつくり方
収穫と追熟、貯蔵、出荷/ほんとうの食べ方、味わい方)
2 栽培編 注目したい熱帯果樹11種
マンゴー,アボカド,シロサポテ,ゴレンシ,茘枝,リュウガン,マカデミア,チェリモヤ,アテモヤ,ピタヤ,パッションフルーツ.
3 栽培編 挑戦してみたい熱帯果樹17種
バナナ,パイナップル,パパイア,グアバ,テリハバンジロウ,アセロラ,ピタンガ,カニステル,サポジラ,スイショウガキ,インドナツメ,パラミツ,カシュー,レンブ,ジャボチカバ,シークワーサー,ハママンゴスチン.