タイトル通りに本当にこれからタティングレースを始める人向けの本.しかもお値段控えめなのが嬉しい.最初に買う一冊としてはこの本か,NHKおしゃれ工房の『タティングレース』のどちらかが良いと思う.
シャトルに糸を巻く方法,チェーン,リング,ピコの作り方(シャトルの持ち方,左手に糸を掛けるやり方,シャトルの動かし方)などの基本事項がカラー写真で細かく解説してあり,とても分かりやすい.
2つのシャトルを使って編む方法,ジョセフィンノット(表目もしくは裏目だけで編む方法),見せかけのピコの作り方,シャトル2つを使ってチェインの上と下の両方にリングを作る方法p.46なども紹介してある.
レースあみの本【ブティック社】はじめてのタティングレース★sumie著 |
作品例としては,定番と言える小花やちょうちょなどの小さなモチーフやブレードの他,マルシェバッグ等があるが,基本的に小さなモチーフ一個単位での紹介.作品数は少なくて全部で19種+αといったところ.
いくらでも長くできるブレードと,十字架型のブックマークを除けば,5cmもない作品ばかり(指定のレース糸で作った場合).
なので,ちょっとでもタティングレースをしたことがある人にはすぐに物足りなくなると思う.
チョウチョや小花は簡単なので,リングとリングの間に隙間が出来ないように気をつけることと,芯糸を引っ張ってリングをしめるときに引っ張る方向に注意をすれば(糸の向きとして自然な方向に引っ張ればきちんと締まる),初めての人でもすぐに出来るようになると思う.
今まで作ったことのないスクエアモチーフp.47に挑戦してみたのだけど,意外に難しかった.