初心者にも分かりやすく書いてあるので,これからタティングレースを始めてみようと思っている人にもオススメできる本の一つ.
多分,ここまでシャトルの動かし方等を詳しく解説している本は,最近になるまで他になかったように思う.リングを作るときの糸の添え方など,基本も分かりやすく載っている.
ページ数の割に作品例が多く,定番のフラワーモチーフから,ビーズを入れた作品,さらにはかなり難しそうな複雑な作品まで載っているので,初心者から経験者まで楽しめると思う.作品には時間のかかり具合や手間などで1~3段階のマークが付けてあるのも良い.
色は真っ白な糸か,色糸を使っているので全体としてはクッキリした印象の作品が多い.
個人的にはこの本の作品はピコが大きめなのと,ノットが結びつけられていない渡り糸がたくさんあるので,そんなに好みではないけど,それを繊細さと感じる人も多いのではないかと思う.美しい作品がたくさん載っているのは確かだ.
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ちなみに,この本では角なしタイプのシャトルとかぎ針を使っているが,それは好みにあわせてどちらでも好きな方を使えば良いと思う.
個人的には角なしの方が指にぶつかったりせずにスムーズに編める気がする一方で,角ありの方がピコに糸を通してつなぐ時などにかぎ針と持ち替えをせずにすむのが良いと思うのでどちらが良いかは何とも言えない.
中身としては,下記のようなものが載っていた.
1.口絵作品:ドイリー「華麗」,バッグ「ケンジントン・ガーデン」,バッグ「ウインザー」,ハンカチの縁レース,小さな袋,ペンダント,チョーカー,リボン飾り,ミニクッション等.
2.タティングレースの基本:タティングレースの特徴,材料と用具,シャトルの糸の巻き方,糸のつなぎ方,目数の間違いを直すとき等
3.知っておきたいテクニック:シャトルつなぎ,最後と最初のリングのつなぎ方,ビーズの入れ方,スプリットリング,チェーンの上にリングを作る(シャトル2個で編む)等