発酵は力なり(文庫)

発酵食品に関する様々なお話.なかなか面白い.手軽に読めるし,発酵食品に興味があるならばオススメの一冊.
 発酵は力なり

乾燥納豆の作り方がp.42に載っている.その他,ヨーグルトp.71,甘酒p.99の作り方も載っている.甘酒は作ってみたが,本当に信じられないほど甘くなった.砂糖は一切入れていないのだけど,コウジカビでこれほど甘いものが出来上がるというのはビックリした.

世界で一番臭い食べ物シュールストレミングの膨らんだ缶の写真が載っている.ちなみに,二番目に臭いのがフォンオ・フェ,4番目はキビヤック,5番目が焼きたてのくさや,納豆は7番目だそうだ.

著者は学生に蒸し米を噛んでもらって口噛みの酒も造ったらしい(p.92).

ちなみに,『もやしもん』に登場する発酵食品のお話は,ほとんどこの本が元になっているのではないかという印象をもった(こっちの本を先に読んでいたので,『もやしもん』を読んだときに元ネタはこの本かな?と思ったというのが正しい).

   

章立て
第1章 臭くておいしい発酵食品
第2章 納豆礼賛
第3章 世界一硬い食品・鰹節
第4章 乳酸菌が作る美味・チーズとヨーグルト
第5章 発酵の主役は酵母・パン
第6章 知恵が漬け込まれた漬物
第7章 麹と日本人
第8章 麹が作り出す伝統の調味料
第9章 アジアに広がる熟鮓文化
第10章 魚の発酵調味料・魚醤
第11章 国の数だけある酒
第12章 遊牧民が愛飲する発酵茶
第13章 珍しい発酵豆腐
第14章 肉の発酵食品
第15章 奇跡の発酵・毒抜き
第16章 日本食再考
第17章 人類を救う発酵革命

普通の文庫本よりはちょっと大きい.

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このページは、2007年7月 6日 00:00に投稿した読んだ本の紹介です。

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