アンケートの自由記述内容を分類してから対応分析か決定木でもしようかと思って,本を探しているときに見つけて,タイトルだけで注文してしまい失敗したと思った一冊.
少なくとも,マーケティングとかそういった分野での活用を考えているなら,今日では多分ほとんど役に立たないと思われる.
CLTOOL(ことえもん)というソフトウェアの使い方を説明した本.手元の本は2003年初版となっている.著者のWebサイトを探したのだけど,Googleでは残骸しか見あたらなかった.つまり,そのソフトを使いたいと思っても,このブログを書いている時点ではダウンロード等はできないということになる.
Windows PCによる日本語研究法―Perl,CLTOOLによるテキストデータ処理
もちろん,一応CD-ROMつきなので,本を買えば使えなくはない.
ただし,テキストの検索やフィルタリングなどの用途であれば,最近はもっと別のソフトが出ているので,ちょっとしたテキストマイニングもどきをしたいのであれば,わざわざこの本を選ぶ理由はあまりないかも.
分析の例も文学作品のちょっとした集計といった感じなので,大して参考にはならなかった.今時そんなものを集計して誰が嬉しいんだろうかという感じだし.もっとも,当時は有用なツールだったのかもしれないが.