自分でビールを造る本

| | 料理

タイトルどおり,ビールの自家醸造について書いてある本を翻訳したもの.著者のパパジアンという人は,米国ホームブルワーズ協会の創設者でこの分野では相当な有名人らしい.アメリカでの自家醸造はこんな感じなんだろうなぁというイメージが湧いてくる.

lbとかgalとかいう表記が使われていて分量の想像がつかないが,21ページに単位についての説明があった.5ガロンと書いてあったら19L見当らしい.正誤表がついているのでチェックした方がよさそう(特になんか変と思ったら).

 自分でビールを造る本

第一章はビールの歴史やホームブルーイングの基本的な事柄が紹介してあり,基本的にモルト缶を使うというか,手作りビールキットを使ってビールを造る感じ.自ビールの本などで解説してある手順とほぼ同じことがより多くの情報(ex.コーンシュガーの分量と風味等)と共に書いてある.

第二章は中級編でモルト缶を使ってもっと美味しいビールを造る方法について説明してある.大麦モルトはどのように作られるかとか,ホップの種類とその特性,水質,砂糖,その他の添加物,衛生管理等について書いてある.いきなり難易度が上がる感じ.

第三章は世界のビアスタイルということでいろいろなビールが紹介してある.ポーター,エール,バーレワイン,ピルスナー,ドルトムンダー,ラオホビア,ドライ,アメリカンダーク,低カロリービールなどが簡単に説明してある.どんなものなのか想像がつかないものが結構あるかも.

第四章は文字通りビールのレシピ集で,モルト,ホップ,イースト,コーンシュガー等のいろいろな組み合わせが紹介してある.残念ながら見たこともない原料が多く,どんなビールができあがるのかも想像がつかない.石膏って書いてあるものが結構あるのだけど,本当なんだろうか?と思って調べてみたところ,食品に添加されるのは本当のようだ.

第五章は上級編で,オールグレインでビールを造る方法が説明してある.マッシングをして糖化が進んだら麦汁抽出(ロータリング)とか,大麦の種類とか,イーストの管理などについても書いてある.

第六章はなぜかハニー・ミード(蜂蜜酒)の作り方.アイリッシュモスとか,石膏とかも使って作る方法が書いてある.

第七章は補講で,トラブルシューティングとテースティング,樽詰め,ホップの栽培など.トラブルシューティングは結局ちゃんと消毒すればトラブルは起こらないということのようだ.


第1章 初級入門編― ホームブルーイングとは
第2章 中級編 ― Better Brewing
第3章 世界のビアスタイル― The World Classic Beer Styles
第4章 ホームブルーレシピ集― Worts Illustrated
第5章 上級編― Advanced Homebrewing
第6章 蜂蜜の酒― ハニー・ミードを造る
第7章 補講― By Professor Surfeit

これを書いている時点では,普通に書店で注文して購入可能な様子.アマゾンの出品者から購入を選んだりすると,とても高くつくと思う.


このブログ記事について

このページは、2009年8月 7日 00:00に投稿した読んだ本の紹介です。

ひとつ前の読んだ本の紹介は「図解 とことん自ビールの楽しみ方」です。

次の読んだ本の紹介は「台所でつくるシャンパン風ドブロク 」です。

最近の読んだ本の紹介はインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。