もやしもん8巻を読んでビールの作り方について色々読んだついでに,別の種類のお酒の手作りに関する本 についても読んでみることにした.ちなみにもやしもんの第一巻では,口嚼みの酒,第三巻では足で葡萄をつぶしている場面何かが出てきている.
この 台所でつくるシャンパン風ドブロク は,コップに注ぐとぶくぶくに泡つどぶろくを造る方法が説明してある本.炊飯器の中で腐ったご飯にしか見えない写真が載っている.これが「くされモト」ってこんな感じ?
第一章は普通のどぶろく?とシャンパン風どぶろくの作り方.どぶろくは白米,米麹,水,ドライイースト,あとはせいぜいヨーグルトの種菌で作れるらしい.材料を見て思ったのだが,これは普通に米麹を使って作る甘酒に酵母菌が混入して腐った時と同じ状況ではないだろうか?そう考えるとちょっと気持ち悪いのだが...
第二章はもう一工夫したらどうなるかといった話題で,三段仕込みをするとか,濁り酒を酒母にするとか,整腸剤を使うとどうなるかなどが書いてあった.
第三章は日本の酒造りの歴史の話が中心.一番古い文献は延喜式らしい.
第四章はなぜかビールとワインの作り方が載っている.赤ワインと白ワインはブドウをつぶす方法で,ビールはビールキットを利用する方法なのだが,全部で10数ページほどなので,内容的には薄い.
第五章はタイトル通り著者の主張が載っている.
はじめに 「酒屋の酒」と「民衆の酒」
第1章 僕のシャンパン風ドブロクづくり簡略化への道
(マンションぐらしでも酒がつくれるぞ!,シロウトの酒づくりは夏がいちばん!,究極のシャンパン風ドブロクのつくり方)
第2章 シロウトにふさわしい酒づくりとは(さらにうまい酒をつくるために,その後の実験報告)
第3章 ドブロクを歴史的に考えてみる(酒づくりの歴史はここまでわかっている!,ふたたび生酒の時代へ)
第4章 都市生活者のためのワインとビールづくり(手軽につくるワインとビール)
第5章 自家醸造酒を解禁せよ!(僕が自家醸造酒を解禁せよと主張するワケ)