ドブロクをつくろう
の編者は前田氏だが,各章は別の人がそれぞれ書いている.どぶろくの作り方が詳しく載っているというよりは,酒と文化的背景などが大部分を占めており,酒造りについては第三部に記載がある.
40ページほどでどぶろく,清酒,焼酎,ワイン,ブランデーについて書いてあるので,中身はかなり概説的.もしもお酒の作り方や発酵の原理等について知りたいのであればこの本は向かないと思う.むしろ姉妹編の趣味の酒つくり
の方が役に立つと思われる.
最後の酢の作り方は4ページほどで簡潔に紹介してある.
序 今、「ドブロクをつくろう」と何故いうか
第一部 どぶろくを民衆の手に
1 酒税法は憲法違反である
2 自立、自醸、自給の思想
3 清酒ばなれの防止はどぶろくの解禁で,清酒への薬品添加の実態
4 世界中で流行しだした酒づくり
第二部 どぶろくのある風景
1 酒と農耕文化-どぶろくに思う
2 穏健的ドブロク復権論
3 農の心とドブロクと
4 南島人の心を支えた泡盛
5 村に、湧きたつ哄笑と空想を!
第三部 ドブロクつくり全科<焼酎・ブドウ酒・ブランデーその他も詳述>
1 簡単なドブロクつくり
2 本格派のドブロクつくり
3 その他のドブロクつくり
4 焼酎のつくり方
5 高級ブドウ酒のつくり方
6 ブランデー製法の秘訣
<付>酢のつくり方