完全版自給自足の本

ジョン・シーモア氏の著書を翻訳した物.

ショベルカー等がない状態での開墾,暗渠排水,木を切り倒すところから,馬具の付け方,野菜づくり,家畜の飼い方,乳搾り,バターやチーズの作り方,ジャムやシロップの作り方,豚のさばき方,狩猟,漁猟の方法,ウサギの皮の剥ぎ方,水力や太陽熱や風力の利用,製陶,糸つむぎと機織りetc. 本当にいろいろ載っている.

日本で全部やったらすごいかも.しかし,1000坪も(平らな)土地がある人なんて農家か相当なお金持ちぐらいではないか?(土地があっても,全部はやりたくなような気もするが)



 寒地の自給菜園12カ月

標高1000m,2月半ばに氷点下18度まで下がる場所(南相木)で3アールの自給菜園を営む筆者の経験に基づいて書かれている.

単なる野菜作りだけでなく,作物の貯蔵方法として,冷凍庫や土室の利用,漬物やジャムにしたり,乾燥,製粉貯蔵などの方法についても書いてある.

また,毎日の作業内容も月ごとにまとめて書いてある.



 根菜(2)

家庭菜園レベルアップ教室シリーズの一つ.

基本的に根菜の中でもいも類の栽培に関する本.なぜか,イモ類に紛れてショウガが載っているが.

種芋の切り方から病気等詳しい内容が分かりやすく載っている.また,サツマイモの水耕栽培の方法が載っていた.カブ以外の根菜が水耕栽培できるとは思いもしなかったので,かなり驚いた.



 根菜(1)

家庭菜園レベルアップ教室シリーズの一つ.
ダイコンやニンジンなどの一般的な根菜から,ちょっと変わったところではビーツの栽培方法が載っていた.

品種群の紹介,美味しいものの見分け方,種まきから生理障害,病害虫の防除までの一般的な栽培方法,料理法まで幅広く載っている点が良い.



 果菜(1)
家庭菜園レベルアップ教室シリーズの一つ.
この巻はナス科の果菜(ナス,トマト,ピーマン,シシトウ,唐辛子)の栽培方法が説明してある.

トマトといっても,普通のトマトやミニトマト栽培方法の他に調理用トマト,高糖度トマトや簡易水耕栽培まで記載があるのがすごいかも.
またトマトのアイスクリームなどちょっと変わった料理の方法も載っていたのも面白い.



 葉菜(1)

家庭菜園レベルアップ教室シリーズの一つ.
アシタバ,小松菜,青梗菜,ニラといったものから,ヨモギ,ルバーブなどのちょっと変わったものまで,見落としていなければ36種類の葉菜の栽培方法が載っている.

その分,他の巻と比べて内容が薄くなった感じはする.しかし,このシリーズは全体として,中級者以上でも満足できるような詳しい情報も載っていると思う.



最新シイタケのつくり方

ほだ木への菌のまわり具合の写真,病害虫などの記載がある.また,大規模経営を想定している.

菌床栽培に関する記述は少なめなので,菌床栽培の参考書が欲しいのであれば,菌床シイタケのつくり方 というそのものずばりの本があるので,そちらの方がよいかもしれない.



 菌床シイタケのつくり方

タイトルどおり,ひたすら菌床シイタケの作り方について書いてある本.

シイタケ菌が菌床に蔓延していく様子などのカラー写真が載っている.

かなり大規模な栽培を想定しているようすだが,シイタケの菌床栽培についてちょっとつっこんだことが知りたいときには便利かも.



 図解よくわかるきのこ栽培
キノコから胞子などを採取して,種菌として培養する方法から,いろいろな種類のキノコの原木栽培,菌床栽培の説明が載っている.

菌床栽培のときに使う添加栄養剤はほとんど米ぬかとなっているが,種類に合わせた栄養剤を記すべきだと思う(添加する栄養剤によってキノコの傘の形が変になる場合がある).

二酸化炭素濃度や光と傘の形等の記載もあまりない.



図解・家庭でできるキノコつくり
原木栽培,特に短木栽培の方法の説明が中心.
キノコの種類としては,シイタケ,ナメコ,ヒラタケ,クリタケ,エノキタケ,タモギタケ,ムキタケなどが載っている.

おがくず栽培としてはマイタケ,ブナシメジ,ヤマブシタケ,マッシュルームが載っていますが,後三者はそれぞれ1ページずつだった.

内容的にはキノコをちょっと栽培してみたいと考えている一般の方向きだと思う.



 キノコ栽培全科
30 種類ほどのきのこの栽培方法が載っている.ただし,詳しく載っているのはシイタケ,ヒラタケ,マイタケなどのメジャーな種で,ショウロ,ハナイグチなどは数ページ程度.

とはいうものの,一般向けのキノコの育て方に関する本にはあまり載っていないような栄養剤,光,二酸化炭素濃度の影響なども簡潔に記載があるので良いと思う.

どちらかといえば大規模栽培を想定しているようだ.



木の実栽培全科

山などに自生しているような植物で,実が食用になるもの(例えば,アケビ,ウグイスカグラ, ウワミズザクラ,ガマズミ,カヤ,キイチゴ類,クサボケ,グミ類,クロマメノキ,コケモモ, サルナシ,ナツハゼ,ハシバミ,ハスカップ,ヤマモモ,シバグリ,サンカクヅル,サンショウ, ヨウセンゴミシ,ツクバネ,トチノキ,ヤマブドウ,ヤマボウシ等) を中心に簡単に栽培方法が書いてある.

品種の分化等が ほとんどない植物が多いのでやむを得ない面もあるが,簡潔すぎて満足できないかも.

副題として『有望54種』と書いてあるが,それなりのページ数が割いてあるのは (数え間違えていなければ)31種類だけ.

残りはまとめて一覧表に載っているだけ(アカモノ, アズキナシ,イチイガシ,イワテヤマナシ,イワナシ,オオウラジロノキ,カリン,キハダ等). その意味でもちょっと期待はずれだった.

もっとも,こういったちょっと変わった植物の育て方などについては参考書自体が少ないので,価値はあるだろうけど.

前の12件 7  8  9  10  11  12  13  14  15  16  17

リンク

楽天トラベル
ネットで買えば断然お得!お買い物なら楽天市場

楽天ブックストップページ 

2012年3月

        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31

最近の読んだ本の紹介はインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

楽天で探す
楽天市場