数式を使わないデータマイニング入門 数式を使わないデータマイニング入門

データマイニングとはどんなモノか,ほんのさわりの部分だけでも理解したい方向けという印象で,本当に数式が出てこないが,読んだからといってデータマイニングが出来るようになるわけではなさそう.

中身としてはは,回帰分析,決定木,クラスター分析,自己組織化マップ(コホーネンマップ),連関規則(連想規則,相関規則),ニューラルネットの簡略な説明.最後の方に情報管理,監視社会の話が出ている.

前書きの所に,『「最小二乗法が説明できる」,「クラスタ分析は仕事でやっている」という方には簡単すぎる』という趣旨のことが書いてあるが,全くその通りだと思う.少しでも多変量解析などを勉強したことがある人は読まなくてもよいかも.

モビルスーツのクラスタ分析には笑ってしまった.自己組織化マップはよく分からなかった.



 ビジネスチャンス発見の技術

ビジネスチャンス発見の技術というタイトルなので,データマイニングの方法が色々解説されているのかと思って買ったのだけど,全然違った.

MDSで対象を布置したような図とともにキーグラフという言葉がたくさん出てきたので,これこそが著者が説明したい&唯一紹介されている手法かと思ったのだけど,それについてもこの本を読んでも正体が今ひとつつかめなかった.

(自分にとっては○○基準に基づいて類似度行列を作った等の説明があると分かりやすいのだけど...アルゴリズムなどはチャンス発見の情報技術 を参照だって)

結局モデルやシナリオを作ったり,解釈したりするのは人間ということか.で,人間の相互作用なども大事と.人間の相互作用やリーダーに関する話はともかく,モデルを作るのも解釈するのも人間だという話なら統計学の授業でさんざん言われたような気が...

新書だから安かったとはいえ,あまり勉強にならなかったなぁという印象(読み込み不足かもしれないが...).

章立てとメモ

1.チャンスはどこにあるのか
見落とさなければすぐそこにあるかもということか.

2.チャンス発見のプロセス
決定木で降雪予測.『うすうす気づき』.二重螺旋,主体の思考過程とデータ.

3.コミュニケーションからチャンスに気づく
コール天の例,シニアの衣類乾燥機,環境問題.テキストマイニングで副詞にも着目というのはなるほどと思った.自分が使うときにはデータの性質上いつも捨てているのだけど.

4.チャンスに気づくコミュニティを創る
スモールワールド.p.114のミルグリムの実験っていうのはミルグラムの実験と習ったような気がするのだけど...だとすると届いた手紙の方がずっと少なかったと記憶しているが気のせい???

5成功と失敗 シナリオの分かれ目
肝炎データの失敗と成功.

付録



歴代アメリカ大統領ベストスピーチ集[CD] 歴代アメリカ大統領ベストスピーチ集[CD]

CDにその内容の英文と日本語訳が書いてある小冊子がついている.

ベストなスピーチかどうかはよく分からないが,真珠湾攻撃を受けての「開戦演説」から,9.11を受けての「対テロ報復戦争」宣言までアメリカ大統領12人の演説が計60分弱入っている(約58分と書いてある).『不適切な関係』を認めたときのスピーチなども入っていた.

歴史的な背景を知らないと仮に単語が聞き取れても何を話しているのかよく分からないので,その意味でちょっと難しく感じた.

それと,スピーチの速度は時代が新しくなるにつれ速くなっているような気がした.



韓国語会話とっさのひとこと辞典 韓国語会話とっさのひとこと辞典
さすがに全部は読んでいない.韓国旅行に行くのに役立つかと思って買ったのだが,今ひとつ.

韓国語を全然勉強したことがない自分にとっては,ハングルに読み仮名が振ってあるのはありがたいが,もっと基礎的な(どの文字がどんな音になるのか等)ことも書いてないと良く理解ができない.

例文数が多いので良いかとも思ったのだが,むしろ使いにくかった.あらかじめ全体に目を通しておき,どこに何が載っているのかを把握しておかないと,指さし会話をするにしても言いたいことがすぐに見つからないので結局役に立たない.

それに,p.246『夫が浮気を・・・』とかp.247『離婚しよう』っていうのはとっさのひとことなのだろうか?




38万円で本ができた 38万円で本ができた

出版社(発行元)を経営している方がブログを元にしてまとめたとのことだ.この本自体が1000部で38万円という値段で出版できたらしい.

自費出版を個人出版と言い換えている.ちょっと物足りないが,自費出版,協力出版,本屋に並べます等の罠などは知らなかったし,出版業界の裏話的なことも載っていて,それなりに楽しめた.

ただ,会話文が連続している部分はどれがだれの発言なのか分かりにくいし,話が錯綜しているように思われる箇所もある.

よく分からないのだけど,本を流通させるためにはISBNコードが必要で,これをつけられるのは取次口座を持つ発売元としての出版社ということで良いのかな?

で,自分で取次口座を持っていない場合には,出版取次(トーハンとか日販等)と契約をして取次口座を持っている出版社に手数料を払って販売委託をすることになるのかな?




四畳半出版社で稼ごう!

書籍の出版ということについて興味がわいてきたのでまとめて買った本の一冊.初版本が届いたのだけど,校正ミスが目立つ(これは最近の本には珍しいことではないが,編集者の力量が知れる).

タバコのニオイか何か,紙に変な臭いが染みついていてあまり開きたくない状態(まさか手元に届いた本も,本文中に書いてあったように著者のベッドになっていたものじゃないだろうなぁ?).

誰でも編集者を名乗れるというのと,そのメリットはちょっと驚き(今から自分も名乗ろうかな?).

著者のノウハウなどが記載されてはいるが,一番知りたかった ISBNコードの取得関連のことはほとんど書いていないに等しい.自費出版ではなく,出版社として本を流通させようとしているのだから,その辺が書いていないというのでは...

金額の計算も今ひとつ.出版までにかかる費用の細かな内訳がきちんと説明されているわけではない様子.というわけで,思いっきり肩すかしだった.

この本は Word で書いたらしいが,安っぽくなることがよく分かった.それと,まさか取引先を全部この本の通りにする人はいないと思うが,本の中に出てくる企業の中には,いわゆるインターネット上に悪評が流れているものもあるようだ(事実関係は知らないけど,ちょっと)...



旅のハプニングから思考力をつける! 旅のハプニングから思考力をつける!

能力開発系本のコーナーに置いてあったので,その手の本かと勘違いして購入.しかし,中身は旅行に関するエッセイという方が正確なようだ.少し昔の旅行記を読みたいのであれば,この本を選ぶのは正解かもしれない.しかし,思考力をつけるという点ではこの本では目的を達成できないように思う.

ユーレイル・パスを買って,電車をホテル代わりにしてヨーロッパ旅行というのは自分もやったことがあるし,その放浪の時に学んだこともかなりある.しかし,この本を読んだからと言って,実際に長旅をしたときのような思考力が身につくとは思えなかった.

北朝鮮やインド,東欧などの話は興味深く読めたが,1980年代のものも多く,今日ではそんなことはないだろうなぁという感じだ(実際,東ベルリンはだいぶ様子が違っていたし).



やさしく歩く日本百名山 やさしく歩く日本百名山
日本百名山を全部踏破するのはなかなか難しいかもしれない.でも,比較的楽に登れる山があることは確かで,この本はそういった33座を紹介している.具体的には,筑波山,美ヶ原,乗鞍岳,蔵王,安達太良山,磐梯山,八幡平,天城山などだ.この本で難易度最高なのは斜里岳らしい.

全体的に楽に登れる山が紹介されてはいるが,個人的には,全く山歩きをしたことがない人には二つ星以上の山に最初に行くことはあまりおすすめできないなという感じ(気象条件が良ければ大丈夫そうなところもあるけど).

コースマップが一応ついてはいるが,ページによって縮尺がまちまちなので気をつけるべきだろう.簡単なうんちくとお食事どころ,おみやげ物などの情報も載っている.この手の本としては紙の質がいまいちなのが難.




大人のためのスキマ時間勉強法 大人のためのスキマ時間勉強法

斜め読みしただけだが,本題とは関係がない箇所で驚いてしまった.

P.27精神科医は心理統計を学ばないような事が書いてある.ところが,心理統計は大学の教養の統計を取っていればほぼその延長のようなものだ.医学統計の人たちがEBMだなんだってやっていることと比べれば,遙かにシンプルに見えるのだけど(どちらも統計学初学者にはなかなか理解しがたいものかもしれないが)...

もしかして,医者って統計学を勉強しないでもなれるんだろうか?


内容に関しては,納得がいく部分といかない部分がある.

朝,さっさと布団から出るとか,朝食を食べるとか,短時間の仮眠を取る等は納得がいく話(でも目新しくもなんともないが).逆に,昼食を抜けば眠くならないようなことが書いてあるが,自分ならば昼食を抜くとその後は気が散って仕事にならない.服を選ぶのに10分はかからないしなぁ.それに妻は時間が有り余っているとでも?

結局,人それぞれなのだから取り入れられそうな所だけ取り入れる程度の使い方をすればよいのだろうけど...


それと,この本もほぼ同じ内容の本が新書版か何かで出ているような気がする.重複購入に注意がいるかも.



ひと月百冊読み、三百枚書く私の方法 ひと月百冊読み、三百枚書く私の方法

いわゆる速読法の本かと思って買ったのだが,著者の読書法などが紹介してある本だった.もっとも,この本を読んだからといって必ずしも著者のようになれる訳でもないのだろうけど.

中身に関しては,『目的を持って本を読む』などは他の読書法関連の本にも載っており,目新しいことはない.ページの端を折ったり,抜き書きをしたり,スクラップの方法などに関しては,この本を読むまでもなく類似したことを実践していた.

書けなくなった時の対処法も特に新味を感じなかった.全くやったことが無かったのは『模倣』の部分あたりかなあ.あとは新聞を三紙も取っていないことぐらいか.うちにはテレビはないし.

改行も多く,必要な部分は一時間ほどでさらっと読めてしまった感じ.これなら立ち読みで済ませればよかったかも.



「超聴き」トレーニング 「超聴き」トレーニング

高速音声を聞き取ったりすると頭の回転が速くなるらしい.文庫本ながらCDが付属しており,2,3,4,10倍速の音声が入っている.速読法の本でよく見かけるようなトレーニングの話も載っているが,分量は少なめだった.

読書方法としては,スキミング,スキャニング,キーワード読み,ワードシグナル法(接続詞に注目),カンバン方式(時間制限をおく)と,三系列の読書(速読・食読・実読)などが書いてあった.

前の方の,量子力学やら脳やらについて『科学的』に書いてある部分などに関しては,私の知識不足か理解不足のせいかもしれないが,必ずしも納得ができる内容ではなかった.

むしろ最後の方の文章の書き方の方が参考になったような気がする.たとえば,

1200字を一単位として思いついたところから書く.
たくさん書きためる.
短いキーフレーズを決め,それを中心に文章を組み立てる.

などなど.



人生が変わる「朝5分」速読勉強法 人生が変わる「朝5分」速読勉強法

「朝5分」と銘打っているが,ほんの数ページほどで関連づけているだけ.後ろのほうにはその気配すらない.

かなりの部分が他の速読法の批判に割かれている.確かに怪しい速読法も多いとは思うけど...

佐藤泰正氏の速読トレーニング(講談社ブルーバックスから出ている)と,斉藤英治氏のシステム速読法はほめていたけど.

この著者のオリジナルな部分はほとんど無く,大部分は他人から借りてきた勉強法を並べ立てたといった印象(なるほど,『手抜きをしても成果』なわけか).なんだか名前をつけているが,そのネーミングセンスも全く好きになれない.

『サーカディアンリズムが朝に始まる(p.200)』というのはどういう意味なのだろう?

やっぱり買わなければ良かったというのが正直な感想.この著者の本,二つとも外れだったなぁ.

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