2006年9月アーカイブ

ツルレイシの雌花(苦瓜の雌花)
9/30, ウリ科 ツルレイシ属.別名:ゴーヤ,ニガウリ(苦瓜).
少し前から急激に栽培が広がったツルレイシです.ニガウリとかゴーヤとか言った方が通りがよいかもしれません.
蔓性で,他のものに巻きひげで巻き付きながら上に向かって伸びます.

雌雄同株なのですが,ヘチマやキュウリなどと同様に,雄花と雌花が別々に咲きます.
こちらは雌花です.

オオミツルコケモモの実(大実蔓苔桃の実)
9/17, ツツジ科 スノキ属.別名:クランベリー,オオミノツルコケモモ.
実が赤くなってきました.秋の終わりごろには深紅に色づき完熟しているでしょう.
水を切らしてしまうと,すぐに葉っぱが枯れてしまいます.

タイワンホトトギス(台湾不如帰)?
9/10, ユリ科 ホトトギス属.
奥の院の少し手前に咲いていました.

花びらに付いている斑点が鳥のホトトギスの腹の模様と似ているということでホトトギスという名前になったそうです.

最初,ホトトギスかと思ったのですが,花の付き方などから台湾ホトトギスではないかと思います.自生していたのではなく,誰かが植えたものでしょう.

ハギの花(萩)
9/10, マメ科 ハギ属.
ハギの花であることは間違いないのですが,詳細な種類は分かりません.花は大きめではなく,葉っぱの先端は丸くありません.

ミヤギノハギの白花タイプなのか,シラハギ(シロバナハギ)かなと思ったのですが,ミヤギノハギの白花タイプかなぁ?おそらく植えられたものでしょう.

ミズヒキ(水引)
9/10, タデ科 ミズヒキ属.
セミ塚の近くに群生していました.普通の林のすこし暗めな場所でよく見かけます.

上からぱっと見た感じ赤い花(本当はガク片?)が長細い茎にまばらにつきますが,同じ花を下から見ると白っぽく見えます.この紅白の花を,ご祝儀袋などに付いている紅白の水引に見立てて付けられた名前のようです.

葉っぱにV字型というか,『く』の字のように見える模様が付いていることがあります.

ちなみに,黄色い花がたくさん付くキンミズヒキはバラ科キンミズヒキ属です.

ウメバチソウ(梅鉢草)
9/10, ユキノシタ科 ウメバチソウ属.
ドッコ沼から少し登った車道沿いに咲いていました.明るい湿原などでよく見かけます.

すっと伸びた花茎の先に白い花を一つ付けます.この花が家紋の梅鉢紋に似ているのでウメバチソウという名前になったようです.

コウゾリナ(顔剃り菜,剃刀菜)
9/10, キク科 コウゾリナ属.
ドッコ沼の池縁に生えていました.黄色い花はいかにもキク科の植物といった感じです.

茎などにジャリジャリするような感触の剛毛が生えています.このゾリゾリ感がひげなどを剃っているときに似ているとか.剃刀菜とか顔剃り菜が訛ってコウゾリナになったという話です.

アキノキリンソウ(秋の麒麟草)
9/10, キク科 アキノキリンソウ属.
アキノキリンソウの花は終わっていました.

オトギリソウ(弟切草)
9/10, オトギリソウ科 オトギリソウ属.
詳細な種類は不明です.オトギリソウも基本的に花は終わっている状態でした.この一輪は本当にたまたま咲いていた状態のようです.

シロバナトウウチソウ(白花唐打草)
9/10, バラ科 ワレモコウ属.
東北地方特産?関東地方や中部地方の山では見たことがありません.

最初に見たときには巨大化した白っぽいワレモコウがほぐれてみすぼらしくなったのかと思いました.
とはいうものの,お花が白いというわけでもありませんでした.個体によっては遠目には薄ピンク色に見えるものもあります.

蔵王ロープウェイ地蔵山頂駅付近でもたくさん見ることが出来ます.

ヤマハハコ(山母子)
9/10, キク科 ヤマハハコ属.
お花は一応残っているように見えますが,実はほとんど枯れています.

シラタマノキ(白玉の木)のアップ
9/10, ツツジ科 シラタマノキ属.
シラタマノキを接写してみました.名前の通り,白い玉がなっています.

シラタマノキ(白玉の木)
9/10, ツツジ科 シラタマノキ属.
シラタマノキとガンコウランが混生しています.

ガンコウラン(岩高蘭)のアップ
9/10, ガンコウラン科 ガンコウラン属.
この辺りは,ガンコウランの実を食べる動物があまりいないのでしょうか?結構残っていました.

ガンコウラン(岩高蘭)
9/10, ガンコウラン科 ガンコウラン属.
お釜の方に少し歩くとガンコウランやシラタマノキなどが群生している場所があります.雨で実が流されたのか,低いところにガンコウランの実が大量にたまっていました.

ミヤマニガイチゴ(深山苦苺)
9/9, バラ科 キイチゴ属.
蔵王自然植物園の中に生えていました.
キイチゴ属の植物だとは思うのですが,ミヤマニガイチゴかどうかはちょっと自信がないです.

クロウスゴ(黒臼子)の実
9/9, ツツジ科 スノキ属.
蔵王自然植物園の中に名札付きでありました.
ブルーベリーの仲間のような気はするのですが,実の付き方が典型的なクロウスゴとはちょっと違うような気が.クロウスゴの実は上向きにつくと聞いていたのですが...

クロウスゴ(黒臼子)
9/9, ツツジ科 スノキ属.
蔵王自然植物園の中に名札付きでありました.紅葉しているようです.

ハクサンシャクナゲ(白山石楠花)
9/9, ツツジ科 ツツジ属.
蔵王自然植物園の中に名札付きでありました.夏山リフトの近くにも生えています.

ツルリンドウ(蔓竜胆)
9/9, リンドウ科 ツルリンドウ属.
鑑松コースの途中にありました.
笹に花が付いているように見えますが,実はツルリンドウが巻き付いています.小さなピンク色に近い薄紫の花が咲きます.

オヤマリンドウの群落(御山竜胆)
9/9, リンドウ科 リンドウ属.
花が茎の先端部分だけにつくタイプのリンドウが群生しています.花は開いてはいますが全開というほどでもないです.エゾオヤマリンドウなのかオヤマリンドウなのかちょっと確信が持てません.

オヤマリンドウの特徴は花が茎の先端部分に数輪まとまって付き,晴れても花は平開しないとのことですが,平開って真っ平らぐらいまで開くことを指すのでしょうか?

上から見たリンドウ(竜胆)
9/9, リンドウ科 リンドウ属.
花が茎の先端部分だけにつくタイプの花を上からみたところです.このぐらいまでは花が開いていました.
もしかしてエゾオヤマリンドウなのでしょうか?

オヤマリンドウ(御山竜胆)
9/9, リンドウ科 リンドウ属.
花が茎の先端部分だけにつくタイプです.
晴れてはいるのですが,花が全開という感じではなかったので,エゾオヤマリンドウではなくてオヤマリンドウかな?

エゾリンドウ(蝦夷竜胆)
9/9, リンドウ科 リンドウ属.
花が茎の先端部分だけでなく,下の方にもついています.

『高山植物ポケット図鑑』p.120,121によると,エゾリンドウとオヤマリンドウは花の付き方で見分けることができ,茎の先端に花が付くのがオヤマリンドウ,下の方の葉っぱの付け根にも花がつくのがエゾリンドウだそうですのでエゾリンドウかな?

キンコウカ(金光花)
9/9, ユリ科 キンコウカ属.
いろは沼に生えていました.
明るい黄色の花が咲くのですが,残念ながら花は終わっていました.花後だと他の草に紛れてしまって見つけにくいかも.金黄花とも.

シラタマノキ(白玉の木)
9/9, ツツジ科 シラタマノキ属.
ワサ小屋跡に向かう途中の山道に生えていました.

ウメバチソウ(梅鉢草)
9/9, ユキノシタ科 ウメバチソウ属.
ワサ小屋跡に向かう途中の山道に生えていましたが,いろは沼にもありました.すっと伸びた茎の先端に白い花を一つ付けます.

イワショウブ(岩菖蒲)
9/9, ユリ科 チシマゼキショウ属.
いろは沼に生えていました.すっと伸びた茎の上の方に白い花が集まって咲くのですが,ここでは花は終わって赤い実がなっていました.

シロバナトウウチソウ(白花唐打草)
9/9, バラ科 ワレモコウ属.
いろは沼の辺りに咲いていました.
この個体は花が比較的白っぽく見えますが,そうでないものもけっこうあります.

シロバナトウウチソウ(白花唐打草)
9/9, バラ科 ワレモコウ属.
夏山リフト降り場のそばに生えていました.白っぽいワレモコウが巨大化したものという印象です.

シロバナトウウチソウ(白花唐打草)の葉っぱ
9/9, バラ科 ワレモコウ属.
ロープウェイ地蔵山頂駅付近に生えていましたが,この付近ではほとんど花が終わっていたようです.
ワレモコウの葉っぱと似ているように思われます.

ヨツバヒヨドリ(四葉鵯)
9/9, キク科 ヒヨドリバナ属(フジバカマ属?).
夏山リフト降り場の近くにありました.ちょっと分かりにくいですが葉っぱは三枚輪生していますのでヨツバヒヨドリでしょう.
ヨツバヒヨドリの花は白っぽいかうすピンクという印象があるのですが,これはかなり赤紫色っぽかったです.花後なのでしょうか?

ヨツバヒヨドリ(四葉鵯)
9/9, キク科 ヒヨドリバナ属(フジバカマ属?).
鑑松コースの途中に生えていました.
こちらはぱっと見たときにピンク色に見えるタイプです.

ゴゼンタチバナ(御前橘)
9/9, ミズキ科 ゴゼンタチバナ属.
朱色の実がなっています.マイヅルソウなどと一緒に生えていることも多いです.

ノリウツギ(糊空木)
9/9, アジサイ科 アジサイ属(旧ユキノシタ科アジサイ属).別名ノリノキ,サビタ.
白いガクアジサイのように見える花です.アジサイとは違って木自体は人の背丈よりも結構大きくなりますし,装飾花に囲まれたつぶつぶの部分が円錐形に出っ張っていることが多いです.

エゾシオガマ(蝦夷塩竃の花)
9/9, ゴマノハグサ科 シオガマギク属.
葉っぱが互生しているようだったのでエゾシオガマではないかと思います.ちょっと葉っぱが丸っこいような気もしますが...
一瞬,トモエシオガマの白花種かと思ったのですが,トモエシオガマは花が茎の先端部分に集まってつくはずです.

ヤマハハコ(山母子)
9/9, キク科 ヤマハハコ属.
鑑松コースの途中にありました.
どこに行っても見かけるような気が...

蔵王, アカバナ(赤花)

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アカバナ(赤花)
9/9, アカバナ科 アカバナ属.
熊野岳に向かう途中の,いろは沼とワサ小屋跡の間の山道に生えていました.
小さくてあまり目立たないピンク色の花が咲きます.赤くはありません.山などで比較的普通に見かけるように思います.

キオンの仲間(黄苑)?
9/9, キク科 キオン属?
鑑松コースの途中に生えていました.
キク科の植物であることは間違いないと思いますし,黄色い花自体はキオンに似ているのですが,花の付き方がちょっと違うような気が...

マイヅルソウの実(舞鶴草の実)
9/9, ユリ科 マイヅルソウ属.
鑑松コースの途中にありました.
そろそろ色づいています.均一に着色するのではなく,斑点状に赤っぽくなり,次第に赤い部分の面積が増えてくる感じです.有毒.

蔵王, ネジバナ(捩花)

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ネジバナ(捩花)
9/9, ラン科 ネジバナ属.別名:モジズリ(捩摺).
芝生などの中からピンク色の小さな花がたくさん付いた棒状のものが突き出ていたら,それはネジバナです.意外にもラン科の植物です.

特に珍しいというわけではなく,都市部でも芝生などにはよく生えています.しかし栽培しようとすると,どういう訳かなかなか難しいかもしれません.

茎に小さな花がたくさん付くのですが,捻れたというか螺旋状に並びます.これが名前の由来です.モジズリ(捩摺)とも呼ばれます.

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