2006年6月アーカイブ

レンゲツツジ(蓮華躑躅)
6/25, ツツジ科 ツツジ属.
レンゲの色をしているツツジは別にあるのに,なぜこんなオレンジ色のツツジがレンゲツツジと呼ばれるのか不思議に思っていたのですが,どうやらつぼみの付いている様子がレンゲに似ているからということのようです.

ナツグミ(夏茱萸)
6/25, グミ科 グミ属.
なんとなく全体的にざらざらした感じの植物です.
筒の先が4つに分かれたような形の,くすんだ白色の花を咲かせます.

もしかしたらトウグミ(唐茱萸)かもしれません.
アキグミは花の柄がずっと短いです.

赤い実がなって食べられます.
庭などで栽培されるびっくりグミはナツグミの変種です.

ツクバネウツギ(衝羽根空木)
6/25, スイカズラ科 ツクバネウツギ属.
うす黄色の筒型で先の方が開いた形の花が咲きます.
紅色っぽい花が咲くのはベニバナツクバネウツギでしょう.

萼が羽根突きの羽根に似ているから衝羽根ということのようです.
どうやら筑波山とは関係がないようです.

アヤメ(文目,菖蒲)
6/25, アヤメ科 アヤメ属.
臼窪湿原にたくさん生えていました.
アヤメの場合,外花被片(外側の垂れ下がっている花びら)の付け根に網目模様がついています.

ヒオウギアヤメだと上に向かって立っている花びらの長さがずっと短いです.

ノハナショウブ(野花菖蒲) は湿り気があるところに生えていることが多くて,外花被片の付け根が黄色です.
網目模様はありません.
花の色も赤紫といった感じのことが多いように思います.

ツガザクラ(栂桜)
6/25, ツツジ科 ツガザクラ属.
烏帽子岳山頂の近くに生えていました.
葉っぱがツガに似ていて,白っぽい,薄い桜色の花が咲くことにちなんだ名前のようです.
花の形自体は釣り鐘型なので,桜には全然似ていません.

アオノツガザクラ は花の形が壷型で,花の色も薄黄色というか緑がかったように見えます.

ミネズオウ(峰蘇芳)
6/25, ツツジ科 ミネズオウ属.
烏帽子岳に登る途中に生えていました.
岩場などでマット状に広がる低木です.ごく小さな白っぽい花が咲きます.葯の色のために花はピンク色がかったように見えるかもしれません.
基本的に花は終わっていたのですが,ほんの数輪だけまだ残っていました.

ミヤマハンショウヅル(深山半鐘蔓)
6/25, キンポウゲ科 センニンソウ属.
ミヤマハンショウヅルの花を下から見たところです.
このようにして見ると,花の雰囲気がオダマキに少し似ているような気がします.

ミヤマハンショウヅル(深山半鐘蔓)
6/25, キンポウゲ科 センニンソウ属.
高い山に生えていて,花の形が半鐘に似ていて蔓性なのでミヤマハンショウヅルという名前になったようです.
暗い赤紫色の花が下向きにつきます.
もっとも,花びらのように見える部分は実際は萼片です.

ちょっと意外だったのですが,庭などによく植えてあるクレマチスのたぐいと同属です.

ウラジロヨウラク(裏白瓔珞)?
6/25, ツツジ科 ヨウラクツツジ属.別名:アズマツリガネツツジ.
烏帽子岳で見かけました.
やや薄い赤紫色で縦長の壷型の花です.
一緒に写っている細かな切れ込みが入った葉っぱは別の植物のものです.
葉っぱは写っていませんが,裏白という名前の通り,葉っぱの裏面は白っぽいです.

萼が長いものはガクウラジロヨウラクツツジです.

コマクサ(駒草)
6/25, ケマンソウ科 コマクサ属.
こちらはまだつぼみですが,どうやら白花のようです.

近くの池ノ平で撮影した コマクサ(駒草) の写真もあります.

コマクサ(駒草)
6/25, ケマンソウ科 コマクサ属.
烏帽子岳に向かう途中に生えていました.
きれいなピンク色の花です.

複数の花房がまとまっているのだと思いますが,なかなか見事です.

グンナイフウロ(郡内風露)
6/25, フウロソウ科 フウロソウ属.
うす青紫の比較的大きな花がまばらにつきます.
もっとずっと紫が強い色合いの花が咲くのはタカネグンナイフウロです.

グンナイフウロ(郡内風露)
6/25, フウロソウ科 フウロソウ属.
烏帽子岳へ向かう途中の登山道脇に生えていました.
フウロソウの仲間といえばゲンノショウコ等あまり背が高くならないというイメージがあるのですが,グンナイフウロはかなり背が高くなります.

ハクサンチドリ(白山千鳥)
ラン科 ハクサンチドリ属.
花の部分を拡大してみました.
全体的になんとなくツンツンと尖った印象の花です.
テガタチドリだともっと丸っこい感じの花です.
チドリのように見えるかどうかはともかく,鳥が羽ばたいているように見える気がします.

ハクサンチドリ(白山千鳥)
6/25, ラン科 ハクサンチドリ属.
登山道脇の所々に咲いていました.
花茎の上の方に紫色の花が穂のようにつきます.

アズマギク(東菊)
6/25, キク科 ムカシヨモギ属.
烏帽子岳に群生していたアズマギクの様子です.
外側の花びらは薄い紫色なのですが,意外に目立ちません.

アズマギクのアップ(東菊)
6/25, キク科 ムカシヨモギ属.
すっと伸びた花茎の先端に薄い紫色の花が一つ咲きます.
葉っぱはほとんど目立ちません.

ハタザオの仲間(旗竿)?
6/25, アブラナ科 ヤマハタザオ属?
烏帽子岳のコマクサの近く,岩と砂礫のあたりに生えていました.
アブラナ科の植物のような気がするのですが,詳細は不明です.
白い花びらが四枚あるように見えるのですが,トンボの羽根のような形に並んでいます.
種子が入っていると思われるさやは細長い棒状です.

ベニバナイチヤクソウ(紅花一薬草)
6/25, イチヤクソウ科 イチヤクソウ属.
光沢のある丸っこい葉っぱがベニバナイチヤクソウの葉です.
花茎はこれから伸びるところでしょうか?

ベニバナイチヤクソウ(紅花一薬草)
6/25, イチヤクソウ科 イチヤクソウ属.
すっと伸びた花茎に紅色の花が10輪前後,下向きに咲きます.
昔は薬草として使われていたそうです.

アマドコロ(甘野老)
6/25, ユリ科 ナルコユリ属(アマドコロ属?).
葉っぱの付け根に細長い釣り鐘型の花が一つずつぶら下がっています.
茎が角張っているのでアマドコロでしょう.
茎が丸いのがナルコユリです.

コケモモ(苔桃)
6/25, ツツジ科 スノキ属.
枝の前方からコケモモを見たところです.

コケモモ(苔桃)
6/25, ツツジ科 スノキ属.
コケモモの花穂を横から見たところです.
白または薄ピンク色の釣り鐘型の小さな花です.
つつじ平から烏帽子岳までのあちこちで見ることが出来ます.
花後にできる小さな丸い実は食べることが出来ます.

謎の植物
6/25,
これもつつじ平に生えていました.

謎のシダ?
6/25, シシガシラ科ヒリュウシダ属?
つつじ平に赤いムカデのような奇妙な植物が生えていました.シダの仲間だと思うのですが正体は不明です.

treciaさんに,キジノオシダ科またはシシガシラの仲間のヒリュウシダの可能性をご示唆いただきました.どうもありがとうございます.treciaさんのブログは of Ferns and Men です.

ズミの花とつぼみ(酸実)
6/25, バラ科 リンゴ属.別名:コナシ,コリンゴ.
つぼみの頃はピンク色で,開き始めのころまで色が残っています.
ツツジ平のあたりや,湯ノ丸山から烏帽子岳へ向かう途中などあちこちで見ることが出来ます.

ズミ(酸実)
6/25, バラ科 リンゴ属.別名:コナシ,コリンゴ.
リンゴや梨の花とそっくりな白い花が咲きます.
この時期は木が真っ白に見えるぐらいに花がつきます.

花の大きさは梨などとあまり変わらないように見えるのですが,果実は直径1cmぐらいとかなり小さいです.
赤もしくは黄色く熟した後,霜が降りる頃に食べるようです.

樹皮を黄色の染料に使ったので『染み』とも.

スズラン(鈴蘭)
6/25, スズラン科(ユリ科) スズラン属.
白い釣り鐘型の花が点々とつきます.
いかにも可憐な花なのですが有毒です.
庭などに植えられることの多いスズランですが,自生もしているようです.

ランとついていますが,ランの仲間ではありません.
以前はユリ科に分類されていたのですが,最近はスズラン科に分類されるようですので,両方から検索できるようにしてあります.

ドイツスズランよりもスズランの方が花茎の長さが短いようです.

ウマノアシガタ(馬の足形)
6/25, キンポウゲ科 キンポウゲ属.別名:キンポウゲ.
有毒.黄色くて金属的な光沢のある花びらが5枚ぐらいついています(咲いたばかりだと今ひとつキラキラしません).

ひょろっと伸びた茎の先に数輪の花がつきます.下の方についている葉っぱはいかにもキンポウゲの仲間という感じがします.

高山型はミヤマキンポウゲですが,このあたりのものはウマノアシガタのようです.

クロマメノキ(黒豆の木)
6/25, ツツジ科 スノキ属.
壷型の白っぽい花が咲きます.赤っぽいかすれたような模様入りのことが多いです.
葉っぱは丸っこい感じです.
秋にブルーベリーのような色の実がなります.

ウスノキ(臼木)
6/25, ツツジ科 スノキ属.
赤っぽい縦長の壷型というか釣り鐘型の花です.黄色っぽい模様が少し入っていることが多いようです.
秋に赤い実がなりますが,食べられるそうです.

マイヅルソウ(舞鶴草)
6/25, ユリ科(スズラン科) マイヅルソウ属.
三角形というかハート形の葉っぱ二枚の間からのびた花茎に,白くて丸い粒々のような花がつきます.
草の姿をツルが舞う姿に見立ててつけられた名前です.

以前はユリ科に分類されていたはずなのですが,最近はスズラン科に分類されることもあるようですので,ユリ科からもスズラン科からも引けるようにしてあります.

シロバナノヘビイチゴ(白花蛇苺)
6/25, バラ科 オランダイチゴ属.別名:モリイチゴ.
つつじ平になぜかイチゴの苗が植えてある?と思ったのですが,シロバナノヘビイチゴでした.
普通のイチゴにしか見えません(少し葉っぱが違うような気もしますが).

シロバナヘビイチゴだと思っていたのですが,どうやらシロバナノヘビイチゴが正しいようでです.
ヘビイチゴという名前ですが,ヘビイチゴの仲間というわけではありません.
普通に栽培されているイチゴと同属です.

ミヤマニガイチゴ(深山苦苺)
6/25, バラ科 キイチゴ属.
いかにもバラの仲間といった感じの白い花が咲いていました.
キイチゴ属の植物であることは間違いないと思うのですが,正確な種名は不明です.
花は下向きではありませんでした.
ミヤマニガイチゴの花びらはもう少し細い印象があるのですが...
ニガイチゴという名前ですが,果実そのものは特に苦くはなく食べられるとのことです.

ミネヤナギ(峰柳)
6/25, ヤナギ科 ヤナギ属.別名:ミヤマヤナギ.
あまり柳っぽくない背の低い木です.
花が終わった後に綿毛がつくのですが,これがなければ気がつかないかも.


6/25, ミズキ科 ゴゼンタチバナ属.
山で比較的よく見かける背の低い植物です.
秋に朱色の実がなります.

イワカガミの花後(岩鏡)
6/25, イワウメ科 イワカガミ属.
花が終わって実がなり始めた株です.

イワカガミの花(岩鏡)
6/25, イワウメ科 イワカガミ属.
イワカガミの花のアップです.

イワカガミ(岩鏡)
6/25, イワウメ科 イワカガミ属.
イワカガミが群生していました.花が終わりかけとはいえ,場所によっては地面がピンク色に見えるほどでした.
イワカガミは葉っぱの縁のとげというか出っ張りが20個程度とのことです.

ショウジョウバカマ(猩々袴)の花後?
6/25, ユリ科 ショウジョウバカマ属.
ショウジョウバカマにしては妙に大きかったのですが,おそらくショウジョウバカマの花が終わって実が付いたところではないかと思います.

シロスミレ(白菫)
6/25, スミレ科 スミレ属.
白いスミレの花です.紫色の筋が少し入っています.
アリアケスミレかシロスミレだと思ったのですが,『花かおる湯の丸・高峰高原』ではシロスミレとなっていました.
シロスミレは長めの葉っぱが垂直に立っています.

ツマトリソウ(端取草)
6/25, サクラソウ科 ツマトリソウ属.
二輪並んで咲いています.
名前の由来となった縁取りはよくわかりません.
もう少し小型で葉っぱの先が丸っこいのはコツマトリソウです.

ツマトリソウ(端取草)
6/25, サクラソウ科 ツマトリソウ属.
真上を向いた白い花です.
花びらは7,8枚に見えますが,実は下で全部つながっています.

輪生したように見える葉っぱの中から花茎をすっとのばし,各花茎の先端に一つずつ花をつけます.

花びらの先の方がうす紅色に縁取られるから『つまとり』草という名前になったそうです.妻取りではないです.

レンゲツツジ(蓮華躑躅)
6/25, ツツジ科 ツツジ属.
黄色みが強いレンゲツツジです.
オレンジ色ではなく黄色い花が咲くのはキレンゲツツジですが,キレンゲツツジほどは黄色くありませんでした.
他にピンク色がかった花が咲く株もありました.

レンゲツツジ(蓮華躑躅)
6/25, ツツジ科 ツツジ属.
初夏の湯ノ丸山といえばレンゲツツジでしょう.
つつじ平付近は一面橙色に染まります.
リフト乗り場の近くの放牧場にもたくさん生えています.
毒があるので牛も食べません.

オレンジ色の花の間から柔らかそうな明るい緑色の葉っぱがのぞいています.

アマドコロ(甘野老)
6/10, ユリ科 アマドコロ属?ナルコユリ属?.
天女山の近くにある天の河原に登る途中にありました.茎に出っ張りがあったのでアマドコロでしょう.食べたことはないですが,食べられるとのことです.

アマドコロ(甘野老)やナルコユリ(鳴子百合)は茎で見分けます.茎を触ったときにつるっと丸っこいのがナルコユリで,何だか凸凹しているのがアマドコロです.

また,ナルコユリの方が一カ所につく花の個数が多いことが多いようです(5個ぐらいつくこともある).アマドコロは1,2個ぐらいのことが多いです.

アマドコロの花(甘野老の花)
6/10, ユリ科 アマドコロ属?ナルコユリ属?.
天女山の近くにある天の河原に登る途中にありました.こちらも茎に出っ張りがあったのでアマドコロでしょう.
よく似た花が咲くホウチャクソウは有毒ですが,こちらは食べられるそうです.

レンゲツツジ(蓮華躑躅)
6/10, ツツジ科 ツツジ属.
こちらは全体像です.花が咲いた後に葉っぱが展開してくる印象です.

レンゲツツジの花(蓮華躑躅)
6/10, ツツジ科 ツツジ属.
鮮やかなオレンジ色のツツジですが,個体によって色にばらつきがあるようです.黄色い花が咲くのはキレンゲツツジです.

美し森付近では5月~6月頃に一面にレンゲツツジが咲くということです.もちろん川俣渓谷付近でも見ることは出来ます(全部がレンゲツツジという訳ではないですが).

有毒.

サラサドウダンの花(更紗灯台,更紗満天星)
6/10, ツツジ科 ドウダンツツジ属.
花びらに縞が入っているのがなんとなく面白いです.開花してから時間が経つとなんとなく全体が赤っぽい感じになります.
ヤマネミュージアムの近くに生えていました.植栽されたものかもしれません.

前から見たチゴユリの群落(稚児百合)
6/10, ユリ科 チゴユリ属.
群生するチゴユリです.小さくて地味な白っぽい花が咲いています.川俣渓谷から赤い橋(東沢大橋)へ上がっていく途中の林の中に群生していました.

後ろから見たチゴユリの花(稚児百合の花)
6/10, ユリ科 チゴユリ属.
後ろから見たチゴユリの花です.川俣渓谷から赤い橋(東沢大橋)へ上がっていく途中の林の中に群生していました.

清里の川俣川・東沢渓谷,チゴユリ(稚児百合)
前から見たチゴユリの花(稚児百合の花)
6/10, ユリ科 チゴユリ属.
前から見たチゴユリの花です.ちょっと下向きに咲いていることが多いです.川俣渓谷から赤い橋(東沢大橋)へ上がっていく途中の林の中に群生していました.

花の後,秋には草丈と比較して大きめな青黒い実がなります.

マイヅルソウの群生(舞鶴草)
6/10, ユリ科(スズラン科) マイヅルソウ属.
川俣渓谷から赤い橋(東沢大橋)へ上がっていく途中の林の中に群生していました.ハダニか何かにやられたらしく,葉っぱには白くかすれたような模様がついていました.

マイヅルソウの花(舞鶴草の花)
6/10, ユリ科(スズラン科) マイヅルソウ属.
川俣渓谷から赤い橋(東沢大橋)へ上がっていく途中の林の中に生えていました.ちょうど花が咲いているところです.

ヒョウタンボクの仲間?
6/10, スイカズラ科 スイカズラ属?

詳細不明.花はもともとは白かったものが終わるにつれて黄色くなったような感じでした.
蔓性という感じではなかったと思うのでスイカズラ(吸葛)ではないはず.

ユキザサ
6/10, ユリ科 ユキザサ属.別名:アズキナ.
白い花を雪に,葉っぱを笹に見立てたようです.秋に赤い実がなります.春の若い芽は山菜として利用されます.

ツクバネウツギの仲間(衝羽根空木)?
6/10, スイカズラ科 ツクバネウツギ属.

ツクバネウツギの花は白っぽいと思うのですが,この花はピンク色でした.ガクの感じも葉っぱもツクバネウツギに似ていると思うのですが詳細は不明です.

ヤグルマソウの花(矢車草の花)
6/10, ユキノシタ科 ヤグルマソウ属.
川の近くなど,湿った場所でよく見かけます.鯉のぼりの竿の先についている矢車に似た形の葉っぱです.

キク科ヤグルマギク属の矢車菊ではないです.

ツクバネソウ(衝羽根草)
6/10, ユリ科 ツクバネソウ属.
ツクバネソウの実の部分を拡大してみました.
葉っぱが四枚輪生しています.その中央から花茎がひょろっと伸びて,葉っぱのように見える花が咲きます.

花後は黒くて丸い実がなりますが,この写真ではまだ緑色です.

ツクバネソウ(衝羽根草)
6/10, ユリ科 ツクバネソウ属.
花のあとに黒くて丸い実が付くのですが,それがちょうど羽根突きの玉の部分によく似ています.筑波とは関係がないようです.

ちなみに葉っぱが8枚輪生していて,なんとなくキヌガサソウに似ているようにも見えるものはクルマバツクバネソウです.

エンレイソウの花後(延齢草)
6/10, ユリ科 エンレイソウ属.
花が終わって実がなりかかっています.何色の花が咲いていたのかははっきりしませんが,シロバナエンレイソウ(ミヤマエンレイソウ)でしょうか.

エンレイソウには毒があります.

ヤマツツジの全体像(山躑躅)
6/10, ツツジ科 ツツジ属.
ツツジは背があまり高くないという印象でしたが,意外に背が高くなるようです.林の他の樹木に負けないぐらいの高さになっているものもありました.

ヤマツツジの花(山躑躅)
6/10, ツツジ科 ツツジ属.
川俣渓谷を散策しているとオレンジ色のツツジの花をあちことで見かけます.
このヤマツツジはレンゲツツジと比較して彫りが深くない印象です.ついでに葉っぱの感じも違います.

マムシグサ(蝮草)
6/10, サトイモ科 テンナンショウ属.
花びらのように見える部分(仏炎苞)の色は緑色のものも茶褐色のものもあります.これは緑色のタイプですが,茶褐色のマムシグサ(多分)は『葛城山, マムシグサ(蝮草)』にあります.
有毒です.

雌雄異株ですが,雌株になるか雄株になるかは株の大きさによってきまるようです(大株だと雌).

エンレイソウ(延齢草)
6/3, ユリ科 エンレイソウ属.
エンレイソウの仲間は葉っぱの形が特徴的なので分かりやすいと思います.この個体のガク(花びらのように見える部分)は縞々のようです.

エンレイソウ(延齢草)
6/3, ユリ科 エンレイソウ属.
有毒だったと思います.花びらのように見えるガクの色合いは個体差が大きいようです.この個体は縁取りしたような感じになっています.

ミツバオウレン(三葉黄蓮)
6/3, キンポウゲ科 オウレン属.
花の下側に写っている深緑の三つ葉がミツバオウレンの葉っぱかどうかは確信が持てません.

ミツバオウレンの群落(三葉黄蓮)
6/3, キンポウゲ科 オウレン属.
ミツバオウレンの群落だと思います.花のそばに写っている,縁にギザギザのある三つ葉がミツバオウレンの葉っぱでしょう.

ミツバオウレン(三葉黄蓮)
6/3, キンポウゲ科 オウレン属.
ミツバオウレンだと思うのですが,名前のもとになった葉っぱが写っていません.
花びらのようにみえる白いものはガクで,本当の花びらは雄しべのように見える黄色いものだそうです.

コバイケイソウの芽(小梅慧草)
6/3, ユリ科 シュロソウ属.
葉っぱが全然開いていないので,ちょっと自信がありませんが,多分コバイケイソウの芽です.
有毒ですが,オオバギボウシや行者ニンニクと間違えて食べる人がよくでるようです.

コバイケイソウ(小梅慧草)
6/3, ユリ科 シュロソウ属.
コバイケイソウの芽が少し開きかかったものです.初夏ごろに白っぽい花が咲いて,秋には残骸になっています.

こうしてみると確かに美味しそうに見えるような気もしますが有毒です.

イワナシの花
6/3, ツツジ科 イワナシ属.
こちらはイワナシの全体の様子.林の斜面から登山道のほうに這って伸びるような感じで生えていることが多いです.別に岩場に生えている訳ではなさそうでした.

果実の味が梨に似ているところから付けられた名前のようですが食べたことがないので実際の所は分かりません.花はどこからどう見ても梨には見えません.

イワナシの花のアップ
6/3, ツツジ科 イワナシ属.
みょうに頑丈そうな葉っぱとは不釣り合いのようにも思える,かわいらしい花です.

林の斜面から登山道のほうに這って伸びるような感じで生えていることが多いです.
別に岩場に生えている訳ではなさそうでした.
果実の味が梨に似ているところから付けられた名前のようです.

タケシマラン(竹縞蘭)
6/3, ユリ科 タケシマラン属.
ランとついていますが,ランの仲間ではなくユリの仲間です.花も目立たないので道ばたに咲いていても気づかずに通り過ぎてしまうかもしれません.逢ノ峰に登る途中に生えていました.

秋には花の代わりに赤くて丸っこい実がぶら下がっています.赤い実は食べられるという話ですが試したことはありません.

オオバタケシマランは葉脈の本数が多く葉っぱも大きく,茎をちょっとくるむような感じになります.ついでに,赤い実をぶら下げる茎?がくにゃっとねじれています.

マイヅルソウのつぼみ(舞鶴草)
6/3, ユリ科(スズラン科) マイヅルソウ属.
から釜の近くに生えていました.
標高が高めなことに加えて,この年は6月でもまだ残雪が多かったためか,つぼみはまだまだ堅い状態でした.白い花が咲きます.

コミヤマカタバミ(小深山酢漿草)?
6/3, カタバミ科 カタバミ属?
コミヤマカタバミ(小深山酢漿草)なのかなぁ?と思うのですがちょっと違うような気も...
そもそも,どの葉っぱがこのお花のものか分からなくなってしまいました.

クロウスゴ(黒臼子)?
6/3, ツツジ科 スノキ属?.
赤っぽい筋の入った壷型の花がまばらについています.枝は赤いです.
葉っぱの感じが,クロマメノキとはちょっと違うなという感じでしたが,ツツジ科スノキ属であることは間違いないと思います.
クロウスゴだとすると,秋にブルーベリーのような青黒い実がなります.


6/3, ツツジ科の植物?

ミネヤナギ(峰柳)?
6/3, ヤナギ科 ヤナギ属.

ヤナギの仲間だとは思うのですが,詳細は不明です.
展望所へ登る途中などに生えていました.地面を這うような感じで広がっていました.綿毛をとばしているものもありました.


6/3, イワウメ科 イワカガミ属.
鏡池からゴンドラ山頂駅へ向かう途中で見かけましたが,まだつぼみでした.株自体は結構ありそうでしたので,まとめて開花するときれいかも.

コマクサのつぼみ(駒草)
6/3, ケマンソウ科 コマクサ属.
昔はケシ科に分類されていましたが,最近はケマンソウ科に分類されているようです.
から釜そばの斜面や本白根山遊歩道最高地点へ向かう途中など何カ所かに生えています(植えたもの?).左端の方につぼみが付いていました.

ミネズオウのアップ(峰蘇芳)
6/3, ツツジ科 ミネズオウ属.
から釜近くなどで見かけました.岩場などによく生えています.

ミネズオウは白い花に赤い雄しべという印象なのですが,この辺りでは花びら自体が赤っぽいことも多いようです.

ミネズオウ(峰蘇芳)
6/3, ツツジ科 ミネズオウ属.
葉っぱの形がスオウ(イチイのこと)に似ていて,山に生えるということで付けられた名前のようです.

小さな木ですが,辺り一面をびっしり覆うように広がっていました.とても小さな星形の花がたくさん咲きます.

コメバツガザクラ(米葉栂桜)
6/3, ツツジ科 コメバツガザクラ属.

とても小さな木で岩場などで見かけることがあります.ツガザクラに似ていて米粒のような葉っぱだということで付けられた名前のようですが,本当にツガザクラに似ているのかな?

葉っぱは3枚ずつ輪生していて,壺のような形の小さな白い花は一カ所に三つずつ付くようです.
花が穂状につくのはホザキコメバツガザクラというようです.

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