2006年8月アーカイブ

ミツガシワ(三柏,三槲)
8/20, ミツガシワ科 ミツガシワ属.
湿地や浅めの池などに生えている三つ葉です.
カシワの葉っぱに似ている三つ葉だからミツガシワという名前になったという説もあるようですが,形自体はあまり似ていないような気がします.葉っぱは苦くて胃薬にもなるようです.

花は,白くて荒く毛羽立ってモコモコした感じの五枚の花びらで,茎の上の方に集まって咲きます.

リンドウ科から分離したようです.

トリカブトのつぼみ(鳥兜の蕾)
8/20, キンポウゲ科 トリカブト属.
有名な毒草です.詳細な種類は不明です.
秋に青紫色の花をたくさんつけます.
この時期はちょうど一番上の方のつぼみが青紫色に色づいてきたところでした.

ナンブアザミの花(南部薊の花)
8/20, キク科 アザミ属.
名札付きでした.東北地方では珍しくないようです.その辺で普通に見かけるアザミとはちょっと違って,花の色は薄いピンク色でした.
花は下向きで何個かまとまってついています.総苞片は反り返っていていかにも痛そうです.

コバギボウシの花(小葉擬宝珠の花)
8/20, ユリ科 ギボウシ属.
紫色の花です.花が終わったら,肉厚な感じの鞘ができます.

コバギボウシの花穂(小葉擬宝珠の花穂)
8/20, ユリ科 ギボウシ属.
コバギボウシの花の色はオオバギボウシよりはずっと濃い紫色の事が多いようです.

オオバギボウシよりは全体的にかなり小さめです.湿原でもよく見かけます.
右側に写っている葉っぱはオオバギボウシのものと思われます.

オオバギボウシの花(大葉擬宝珠の花)
8/20, ユリ科 ギボウシ属.別名:ウルイ.
園芸種の中には芳香の強めな花や八重咲きのものもあります.

オオバギボウシの全体像(大葉擬宝珠)
8/20, ユリ科 ギボウシ属.別名:ウルイ.
開花中の株.
これは日当たりの良い場所にありますが,日陰にも強く,シェードガーデン用の植物としても人気があります.
斑入りのサガエ(寒河江)は食用に栽培されていたものの中から偶然見つかったそうです.

オオバギボウシの全体像(大葉擬宝珠)
8/20, ユリ科 ギボウシ属.別名:ウルイ.
分類の仕方によってはユリ科ではなく,リュウゼツラン科とされることもあるようです.

春の若い芽は山菜として食べられます(山菜としての名前がウルイ?).
一抱えもあるような大きな株でした.高さは人の背丈ぐらいにまでなっていました.
花の色はかなり白に近い,ごく薄い紫色です.

ネバリノギランの実(粘り芒蘭の実)
8/20, ユリ科 ソクシンラン属.
さすがに花が終わって実がなっていました.
ネバリノギランはいつ見ても咲いていないなぁと思っていたのですが,白い花はいわゆるお花が開いた形にはならないもののようです.

その ネバリノギランの花(粘り芒蘭の花) はこちらにあります.

ミネズオウ(峰蘇芳)
8/20, ツツジ科 ミネズオウ属.
岩場などでマット状に広がる,背丈の低い植物です.
春には白い花びらに赤い雄しべのある小さな花をたくさんつけます.

イブキジャコウソウ(伊吹麝香草)
8/20, シソ科 イブキジャコウソウ属.
ハーブのタイムの仲間で,似たような香りがします.薄いピンク色の花が咲きます.

ミヤマダイコンソウ(深山大根草)
8/20, バラ科 ダイコンソウ属.
名札付き.虫食いだらけです.この時点では花が咲いていませんでしたが,黄色い花が咲きます.
この時点では大根の葉っぱには全然似ていないように思います.春先に見ることができる葉っぱはダイコンに似ていて,こちらが名前の由来になったようです.

ナガボノシロワレモコウ(長穂白吾亦紅)
8/20, バラ科 ワレモコウ属.
シロバナトウウチソウ(白花唐打草)かもしれませんが,つぼみの時点で穂が真横をむいていて,開花した穂は長くて垂れ下がる感じだったのでナガボノシロワレモコウかと思いました.

どちらにしてもワレモコウ属です.

ミヤマホツツジの実(深山穂躑躅の実)
8/20, ツツジ科 ミヤマホツツジ属.
めしべが取れてしまっているので,ミヤマホツツジ(深山穂躑躅)なのかホツツジ(穂躑躅)なのかよく分かりませんが,
横手山に生えていたのもミヤマホツツジでしたので,きっとミヤマホツツジだと思います.

なお,ホツツジだとするとツツジ科ホツツジ属です.

アカモノの実(赤物の実)
8/20, ツツジ科 シラタマノキ属.別名イワハゼ.
ツガザクラの花にちょっと似た,白っぽい釣鐘型の花が下向きに咲きます.花茎は赤みがかっていて毛が生えています.
この時期は赤い実がたくさんなっていました.この実は食べられるとのことです.

ウスユキソウの花(薄雪草の花)
8/20, キク科 ウスユキソウ属.
名札付きでした.
ミネウスユキソウは頭花に柄がほとんどないという点でウスユキソウと区別できるそうです.

ちなみに名前がにているタカネウスユキソウはヤマハハコの仲間でハハコグサに似た形です.

ウスユキソウ(薄雪草)
8/20, キク科 ウスユキソウ属.
茎の先の白っぽい部分は葉っぱで,本当の花は,黄色というか茶色っぽくなった部分です.
名前の通り,花の周りの葉っぱは薄く雪をかぶったかのよう白っぽくなっています.

モミジカラマツ(紅葉唐松)
8/20, キンポウゲ科 モミジカラマツ属.
名札付きでした.花はカラマツソウと似た(カラマツの葉っぱと似た),白い糸で作ったポンポンのような感じです.

葉っぱがモミジに似ているカラマツソウということのようです.もっとも,カラマツソウやミヤマカラマツ等はカラマツソウ属なので,属が違いますが.

花は終わって実がなっていました.キツネノボタンの実によく似ているかも.

参考までに,池ノ平で撮影した,ミヤマカラマツ(深山唐松) か,カラマツソウの花の写真へリンクを張っておきます.

アカミノイヌツゲ(赤実犬柘植)
8/20, モチノキ科 モチノキ属.
白い小さな花が咲いたあと,写真のような赤い実がなります.
この辺りでは比較的よく見られる木のようです.焼額山の稚児池にも生えていました.

クガイソウの群落(九蓋草,九階草)
8/20, ゴマノハグサ科 クガイソウ属.(オオバコ科へ移動?)
葉っぱが何段にもわたって輪生します.
夏になると,茎の先端に花穂ができて,薄い紫色の小さな花を密につけます.

クガイソウ(九蓋草,九階草)
8/20, ゴマノハグサ科 クガイソウ属.(オオバコ科へ移動?)
薄い紫色の小さな花が穂状に集まって咲きます.
葉っぱは5枚程度輪生していることが多いようです.

マルバダケブキの花と葉(丸葉岳蕗の花と葉)
8/20, キク科 メタカラコウ属.
メタカラコウの仲間ですが,花は穂のように付くのではなく,どちらかと言えば茎の先端にまとまってつきます.

大抵の場合,蕗のような葉っぱよりはずっと高く伸びた茎の先に花が付きますので,秋の湿原などではやたらと目立つかも.

マルバダケブキの花(丸葉岳蕗の花)
8/20, キク科 メタカラコウ属.
茎の先に数輪の花がまとまってつきます.

マルバダケブキのつぼみ(丸葉岳蕗)
8/20, キク科 メタカラコウ属.
茎の先に,ころんと丸っこいつぼみがついていました.赤とんぼが止まっています.
若い葉柄は蕗と同様に利用できるとのことですが試したことはありません.

タカネナデシコ(高嶺撫子)?
8/20, ナデシコ科 ナデシコ属.
切れ込みが入った花びらが五枚ある,ピンク色の花です.
エゾカワラナデシコという名札が近くにあったので,エゾカワラナデシコ(蝦夷河原撫子)かもしれません.

エゾカワラナデシコ(蝦夷河原撫子)
8/20, ナデシコ科 ナデシコ属.
切れ込みが入った花びらが五枚ある,ピンク色の花です.

個人的には花びらの感じがなんとなくタカネナデシコ(高嶺撫子)かな?と思ったのですが,エゾカワラナデシコという名札付きでした.

ナナカマド(七竈)
8/20, バラ科 ナナカマド属.
花は咲いていませんでしたが,白い花が咲きます.この時点では青い実がなっていました.この後赤くなります.

紅葉した葉っぱもきれいです.

葉っぱがつやつやしているのはタカネナナカマドでしょう.

ハクサンシャジンの花(白山沙参の花)
8/20, キキョウ科 ツリガネニンジン属.別名:タカネツリガネニンジン.
ハクサンシャジンやツリガネニンジンの花は薄い青紫色のことが多いのですが,このように白い花が咲くものもあります.
花はこのように複数の段にわかれて,一カ所あたり数輪ずつまとまってつきます.

ハクサンシャジンの葉(白山沙参の葉)
8/20, キキョウ科 ツリガネニンジン属.別名:タカネツリガネニンジン.
葉っぱはこのように輪生します.
ハクサンシャジンはツリガネニンジンの高山型のもので,ツリガネニンジンよりは花が大きめで,背丈は低いとされます.

ハクサンシャジン(白山沙参)
8/20, キキョウ科 ツリガネニンジン属.
ツリガネニンジン(釣鐘人参)かもしれませんが,花が大きいのでハクサンシャジンかと思います.

ソバナとは違って,釣り鐘型の花が一カ所に数輪まとまって付きます.そして,それが複数段になるのが普通です.また,葉っぱが輪生しています.

一緒に写っている白い花はヤマハハコです.

ハクサンシャジンの花(白山沙参)
8/20, キキョウ科 ツリガネニンジン属.別名:タカネツリガネニンジン.
ツリガネニンジンなのかハクサンシャジンなのかよくわかりませんが,ハクサンシャジンと名札が付いていました.後ろの葉っぱは違う植物のものです.
ハクサンシャジン(白山沙参)はツリガネニンジンの高山型です.

ツリガネニンジンのたぐいは,めしべが花びらから付きだしています.

ソバナ(岨菜)?
8/20, キキョウ科 ツリガネニンジン属.
めしべは花びらの先から飛び出ていないようです.
リンドウの茎が紛れ込んでいて分かりにくいのですが,葉っぱは互生しています.

ソバナ(岨菜)
8/20, キキョウ科 ツリガネニンジン属.
名札付き.薄い紫色の花が下向きに咲きます.ツリガネニンジンとは違って,花は数段に分かれてまとまって付くというよりは,ばらばらにつきます.

葉っぱは互生しています.花びらの先端はキキョウの花のように外側に反っていることもあります.若葉は山菜として利用されます.

たまに白い花が咲いているものもあります.

アキノキリンソウ(秋の麒麟草)
8/20, キク科 アキノキリンソウ属.
黄色い小さな花がたくさん集まって咲きます.
ミヤマアキノキリンソウ(深山秋の麒麟草)かもしれませんがよく分かりません.

こちらに ベンケイソウ科のホソバノキリンソウ(細葉麒麟草) の写真がありますので比較してみてください.

アキノキリンソウ(秋の麒麟草)
8/20, キク科 アキノキリンソウ属.
ミヤマアキノキリンソウ(深山秋の麒麟草)かもしれません.

黄色い小さな花がたくさん集まって咲きます.
アキノキリンソウとミヤマアキノキリンソウは総苞片が何列あるかで見分けられるとのことです.4列だとアキノキリンソウ,もっと少なければミヤマアキノキリンソウとのことですが詳細は不明です.


8/20, オシダ科 オシダ属.別名:メンマ(綿馬).
名札付きなので,オシダなのでしょう.
オシダは春の芽生えはゼンマイっぽいのですが,茶色い毛が目立ちます.

ニッコウキスゲ(日光黄萓)
8/20, ユリ科 ワスレグサ属.別名:ゼンテイカ.
もしかすると,ゼンテイカが本名で,ニッコウキスゲが別名かもしれません.

東館山に向かう途中にニッコウキスゲが群生している場所がありました.基本的に花は終わっており,実がなっている状態だったのですが,一輪だけ黄色い花が残っていました.

チョウジギク(丁字菊)
8/20, キク科 ウサギギク属.
白い毛が生えた茎が特徴的です.

シモツケソウ(下野草)
8/20, バラ科 シモツケソウ属.クサシモツケ.
茎の先にピンク色の小さな花がたくさん集まって咲きます.
同じバラ科のシモツケの草状のものということなのでしょう.確かに花の感じは似ていると思います.葉っぱの形や全体の様子はかなり違いますが.

園芸店などではこのシモツケソウとそっくりなキョウガノコ(京鹿子)が売られていることもあります.シモツケソウの園芸種とのことです.

アカバナシモツケソウとシモツケソウは,実の稜の毛の有無で見分けられるそうです.毛があるのがアカバナシモツケソウだとか.必ずしも花の色の濃淡で見分ける訳ではないのですね.

シモツケ(下野)
8/20, バラ科 シモツケ属.別名:キシモツケ.
枝先にピンク色の小さな花がたくさん集まって咲きます.

シモツケ(下野)
8/20, バラ科 シモツケ属.別名:キシモツケ.
コデマリの花に似た雰囲気の,ピンク色の花です.花はシモツケソウともやや似ているかもしれませんが,
葉っぱは全然違います.そもそも,シモツケ自体は落葉低木です.
下野国(栃木県)に多いとか,下野国で見つかったとか言われているようです.

ハナチダケサシの穂(花乳茸刺)
8/20, ユキノシタ科 チダケサシ属.ミヤマチダケサシ.
花穂の部分を拡大してみました.

ハナチダケサシ(花乳茸刺)
8/20, ユキノシタ科 チダケサシ属.ミヤマチダケサシ.
名札付き.花は終わっていましたが,白っぽい花が咲きます.園芸店で売られているアスチルベとそっくりです.奇数複葉.

紫色の花はコバギボウシです.

東館山高山植物園, エゾアジサイ(蝦夷紫陽花)
エゾアジサイ(蝦夷紫陽花)
8/20, アジサイ科(ユキノシタ科) アジサイ属.
ガクアジサイなのか,ヤマアジサイなのか,エゾアジサイなのか区別が付きませんが,エゾアジサイという名札が付いていました.

エゾアジサイは日陰で湿ったところを好むそうです.

外側のいかにも花らしい花(装飾花)が水色でしたが,土が酸性かアルカリ性かで色は変異するようです.

サワギキョウ(沢桔梗)
8/20, キキョウ科 ミゾカクシ属.
紫色の花が穂状につきます.
湿原などに群生していることがあります.背が高くなることも多いのでよく目立ちます.毒があります.

コオニユリ(小鬼百合)
8/20, ユリ科 ユリ属.
オレンジ色のユリです.小鬼・百合ではなく,小さいオニユリという意味の名前です.アゲハ類がよく蜜を吸いに来ています.
食用のユリ根として売られているのはこのコオニユリが多いかもしれません.

葉っぱが輪生するのはクルマユリです.

ハリブキの実(針蕗の実)
8/20, ウコギ科 ハリブキ属.
葉っぱの上にまばらだけれど長目のトゲが生えています.
白っぽい花が咲いたあと,秋にはこのような赤い実がなります.

しかし,どうひいき目に見ても蕗に似ているとはとても思えないのですが...

サワギキョウの花(沢桔梗)
8/20, キキョウ科 ミゾカクシ属.
青紫色の花が穂のように集まって咲きます.
花穂についた個々の花をみると,ミゾカクシの花と似た形をしていることが分かります.
実際,どちらもミゾカクシ属です.

イワインチン(岩茵陳)
8/20, キク科 キク属.別名:インチンヨモギ.
黄色い小さな花が集まって咲く,背丈が低い植物です.
自生地でもこのような日当たりがよくて乾燥した感じの場所に生えています.

ヤマホタルブクロ(山螢袋)
8/20, キキョウ科 ホタルブクロ属.
ヤマホタルブクロはホタルブクロの変種とのことです.

色で見分けるのではなく,萼の部分で見分けます.
ヤマホタルブクロは萼の部分が盛り上がっています.ホタルブクロは萼の部分に反り返ったものが付いています.

コウホネ(河骨)
8/20, スイレン科 コウホネ属.コオホネ.
オゼコウホネ(尾瀬河骨)の名札の脇に咲いていましたが,花の真ん中がオレンジ色ではないのでコウホネではないかと思います.
外側の黄色い花びらに見える部分は実は萼です.

クロバナヒキオコシ(黒花引起)
8/20, シソ科 ヤマハッカ属.
クロバナヒキオコシの全体像です.葉っぱの上にポロポロ落ちている黒っぽいものは散った花です.

ヒキオコシという名前は,行き倒れた病人でも起き上がるほど効き目がある薬草だとか,起き上がるほど苦いとかいうことに由来するようです.

クロバナヒキオコシ(黒花引起)
8/20, シソ科 ヤマハッカ属 .
クロバナノヒキオコシだと思っていたのですが,クロバナヒキオコシが正しいようです.

黒い花が咲くヒキオコシという名前の通り,かなり黒に近い色の花ですし,日陰ではほとんど真っ黒に見えますが,実際には暗紫色のようです.

ベニバナイチヤクソウの実?(紅花一薬草)
8/20, イチヤクソウ科 イチヤクソウ属.
木の下に群生していました.花は終わって実がなっていました.
おそらくベニバナイチヤクソウではないかと思います.

ミズギク(水菊)
8/20, キク科 オグルマ属.
湿原などの湿り気がある場所に咲く黄色い花です.
この花は元気そうですが,たいていの場合は外側のいわゆる花びらに見えるもの(舌状花)がやや細くて勢いがなさそうな印象です.

ヤマオダマキ(山苧環)
8/20, キンポウゲ科 オダマキ属.
ヤマオダマキと名札が付いていました.
花の後ろにツンツン立っている筒状のもの(距,キョ)がまっすぐなのがヤマオダマキで,ぐるっと内側に向かってカーブしているのがオオヤマオダマキです.

ヤマオダマキの黄花種がキバナノヤマオダマキ(黄花山苧環)で,外側の花びらに見えるものや距も薄い黄色です.

花が全体的に青紫色で,内側の花びらの先が白っぽいものはミヤマオダマキです.

タマガワホトトギス(玉川不如帰)
8/20, ユリ科 ホトトギス属.
タマガワホトトギスと名札が付いていました.玉川であって,多摩川ではないようです.
木の陰の薄暗いところに生えていました.

花は散っているところですが,花は黄色地に茶色っぽい斑点があります.

ユウスゲ(夕菅,夕萓)
8/20, ユリ科 ワスレグサ属(キスゲ属).別名:キスゲ.
名前の通り,夕方になってから若干薄めの黄色い花が開きます.
この花もリフトの終了時刻が近くなってから開き始めました.

オカトラノオ(丘虎尾)
8/20, サクラソウ科 オカトラノオ属.

白い花が穂状につきます.
ヌマトラノオ(沼虎尾)は花がずっとまばらで,花穂は曲がりません.

エゾシオガマ(蝦夷塩竃)
8/20, ゴマノハグサ科 シオガマギク属.
塩竃の仲間では一番よくみかけるかもしれません.白というかクリーム色の花が咲きます.

コキンレイカ(小金鈴花)
8/20, オミナエシ科 オミナエシ属.別名:ハクサンオミナエシ(白山女郎花).
小さな黄色い花がたくさん集まって咲きます.
一つ一つの花は,花びらが丸っこくて可愛らしい感じで,小さな金の鈴という名前にふさわしい印象の花です.

コキンレイカ(小金鈴花)
8/20, オミナエシ科 オミナエシ属.別名:ハクサンオミナエシ(白山女郎花).
小さな黄色い花がたくさん集まって咲きます.個々の花は丸っこくて可愛らしい感じです.
日当たりが悪いせいか,やや花が少ない個体です.

クサボタン(草牡丹)
8/20, キンポウゲ科 センニンソウ属.
薄い紫色の花が咲き終わった後はこのような状態になります.別の花が咲いたように見えるかもしれません.

クサボタンの花(草牡丹)
8/20, キンポウゲ科 センニンソウ属.
クサボタンの花を拡大してみました.
薄い青紫色の細長い花がたくさん付きます.

クサボタン(草牡丹)
8/20, キンポウゲ科 センニンソウ属.
白っぽい水色~薄紫の小さな花が下向きに咲きます.
ボタンも草みたいなものだし花はボタンに全然似ていないのに,何でわざわざクサボタンという名前になったのか疑問に思っていたのですが,葉っぱが牡丹に似ていることにちなんだ名前のようです.

ちなみに,クサボタンはいわゆる草ではないです.

イワインチンの花(岩茵陳の花)
8/20, キク科 キク属.別名:インチンヨモギ.
背が低めで,いわゆるキクの花の真ん中の黄色い部分が何個も集まって咲いているように見えます.

岩場に生えていて,葉っぱがカワラヨモギ(インチン)に似ているということに由来する名前のようです.
湯ノ丸山には群生していて,『イワインチンを守る会』の方々がロープ張りなどをしていましたっけ.

オオカメノキの実(大亀の木の実)
8/20, スイカズラ科 ガマズミ属.別名:ムシカリ.
春に,なんとなくガクアジサイっぽい雰囲気の白い花が咲きます.この時期は赤い実がなっていました.
秋にはオレンジ色っぽく紅葉してなかなかきれいです.

ミヤマガマズミ(深山莢迷)
8/20, スイカズラ科 ガマズミ属.
名札付きでした.オトコヨウゾメやオオカメノキと同属です.
白い小さな花が集まって咲きます.秋には赤い実がなり,食べられます.

マツムシソウ(松虫草)
8/20, マツムシソウ科 マツムシソウ属.スカビオサ.
薄紫色で,やや頭でっかちな印象の花です.
秋のハイキングでは必ずといって良いほど見かけるかも.

サラシナショウマ(晒菜升麻)
8/20, キンポウゲ科 サラシナショウマ属.
名札付き.白い花がたくさん咲いた花穂は,試験管を洗いたくなるような形です.
葉っぱの色が変わってきていますが,丸いつぶつぶはどうやらつぼみのようです.

ホソバノキリンソウ(細葉麒麟草)
8/20, ベンケイソウ科 マンネングサ属(セダム属).
名札付き.黄色い花が茎の先端に集まって咲きます.
葉っぱが細いキリンソウということのようです.キリンソウは,黄色い花が咲くから黄輪草という説もあるようです.

葉っぱの縁にはぎざぎざがあります.

オオヤマサギソウ(大山鷺草)
8/20, ラン科 ツレサギソウ属.
名札付き.花は白というかくすんだクリーム色です.
サギソウは白鷺が羽を広げたような花ですが,オオヤマサギソウはあまりそんな感じはしません.

コマクサ(駒草)
8/20, ケマンソウ科 コマクサ属.
自生地もこのような砂礫地のことが多いようです.
植栽されたものでしょう.かなりけばけばしい色です.

ノコギリソウ(鋸草)
8/20, キク科 ノコギリソウ属.
セイヨウノコギリソウかもしれません.いずれにしても茎の先端に白い花が集まって咲いています.
葉っぱは羽根状というか,ある種の蛾の触角を連想するような形です.
いわゆる花びらに見えるもの(舌状花)の長さが短いものはヤマノコギリソウとして区別することがあるようです.

庭などによく植えられるセイヨウノコギリソウ(ヤロー)とは葉っぱで区別します.
葉っぱが複数回分かれているのはセイヨウノコギリソウです.

スノキ属の植物?
8/20, ツツジ科 スノキ属?
クロマメノキかと思ったのですが,花が細長すぎるような気も...
前か後に同じ植物の実の写真もあります.

スノキ属の植物?
8/20, ツツジ科 スノキ属.
やや縦長の実が付いていました.葉っぱの雰囲気はクロマメノキですが,正体は謎です.

ツクバネソウ(衝羽根草)
8/20, ユリ科 ツクバネソウ属.
葉っぱが四枚輪生し,その真ん中から伸びた茎に実がなります.その実の感じが羽根突きの羽根に似ています.
葉っぱが八枚輪生するのはクルマバツクバネソウ(車葉衝羽根草)です.

クルマバツクバネソウ(車葉衝羽根草)
8/20, ユリ科 ツクバネソウ属.
ツクバネソウは葉っぱが4枚輪生しますが,クルマバツクバネソウはやや細めの葉っぱが8枚輪生します.
この葉っぱの様子を車輪に見立てて,クルマバツクバネソウと名付けられたそうです.
そういえば,クルマユリも同じ方式で命名されているかも.

タテヤマウツボグサ(立山靫草)
8/20, シソ科 ウツボグサ属.
ウツボ草が群生していました.葉柄がありませんのでタテヤマウツボグサでしょう.
白花タイプもあります.

タテヤマウツボグサ(立山靫草,白花)<br />
8/20, シソ科 ウツボグサ属.
普通のタテヤマウツボグサは紫色の花が咲きますが,こちらは,白花のタテヤマウツボグサです.
白花でも普通の紫色の花でも,葉柄はほとんどないようです.

オオバノヨツバムグラの実(大葉四葉葎の実)
8/20, アカネ科 ヤエムグラ属.
いかにも衣類にくっつきそうな,毛が生えたような感じの実です.

オオバノヨツバムグラ(大葉四葉葎)
8/20, アカネ科 ヤエムグラ属.
名前の通り,大きめな四枚の葉っぱが輪生します.
花は終わっていて,実がなっていました.
花はヤエムグラと同様に小さな薄いクリーム色であまり目立ちません.

ツルアリドオシ(蔓蟻通し)
8/20, アカネ科 ツルアリドオシ属.
名札はツルアリドウシになっていました.

蔓性のアリドオシということのようです.蔓有りのドオシではありません.小さな白い花が咲きます.葉っぱは対生しています.

同じアカネ科のアリドオシ属 にアリドオシという植物があります.

アリドオシには葉っぱの付け根に鋭いトゲがあって,蟻を刺しそうということなのでしょうが,ツルアリドオシにはトゲはありませんでした.

ハクサンフウロ(白山風露)
8/20, フウロソウ科 フウロソウ属.
白花のハクサンフウロ(白山風露)です.

ハクサンフウロ(白山風露)
8/20, フウロソウ科 フウロソウ属.
ピンク色のハクサンフウロの花です.

ハクサンフウロ(白山風露)
8/20, フウロソウ科 フウロソウ属.

ゲンノショウコによく似たピンク色~赤紫色の花が咲きます.群生しているときれいです.
たまに白花もあります.

ヤマオダマキ(山苧環)
8/20, キンポウゲ科 オダマキ属.
薄いクリーム色の花です.
最初,キバナノヤマオダマキ(黄花山苧環)だと思っていたのですが,距(花の後ろ側に突き出ている細長い管状のもの)に赤紫色が残っているので,ヤマオダマキでしょう.

キバナノヤマオダマキ(黄花山苧環)の写真 はこちらにあります.

イタドリ(虎杖)
8/20, タデ科 イタドリ属.別名:スカンポ.
イタドリの花です.
株によっては人の背丈よりも高くなり,大量の白い花をつけていました.
似た植物にオオイタドリがありますが,オオイタドリは葉っぱがずっと巨大なはずです.

ゲンノショウコ(現証拠)
8/20, フウロソウ科 フウロソウ属.別名:ミコシグサ(御輿草).
薬草として有名なゲンノショウコの花です.

ピンク色の花が咲く株もありますが,この辺りのゲンノショウコの花は白っぽいものが多いようです.

キンミズヒキ(金水引)
8/20, バラ科 キンミズヒキ属.
黄色い小さな花が穂状につきます.
大群落を作っていました.クサフジと混じり合っていてなかなかきれいでした.

ヤナギラン(柳蘭)
8/20, アカバナ科 ヤナギラン属.
高原の荒れ地などによく大群落を作っています.セイタカアワダチソウなみの増殖力かもと思えるほど,一面を覆っていることもあります.

一ノ瀬寮の近くには見事な群落がありました.

クサフジ(草藤)
8/20, マメ科 ソラマメ属.
平地でも見かける雑草です.
カラスノエンドウの葉っぱをやや大きくした感じの葉っぱで,紫色の花が藤のように房になって咲きます.もっとも,一般的な藤の花よりはだいぶん色が濃く,花房は垂れ下がらないのですが.

ミズバショウの実(水芭蕉)
8/20, サトイモ科 ミズバショウ属.
高天ヶ原夏山リフト乗り場の近くにあるせせらぎ遊歩道入口に生えていました.
花が咲いた後は,このような実がなるようです.

ウスノキの実(臼木)?
8/20, ツツジ科 スノキ属?
実を拡大するとこんな感じです.赤いのですが形はブルーベリーに似ています.
実と葉っぱの感じからはウスノキかなと思うのですがちょっと違うような気も...

ウスノキ(臼木)?
8/20, ツツジ科 スノキ属?
赤いブルーベリーのような形の実がなっていました.
ウスノキかとも思ったのですが,ちょっと違うような気もします.正体は謎です.

ヒメウスノキ(姫臼の木)?
8/20, ツツジ科 スノキ属.別名:アオジクスノキ(青軸酢の木)?
赤い実がなっていました.葉っぱの葉柄がほとんどありません.

葉っぱと枝の感じからするとおそらくヒメウスノキではないかと思うのですが,正体は謎です.

ヒカゲノカズラの仲間(日陰蔓)
8/20, ヒカゲノカズラ科 ヒカゲノカズラ属.
地面から立ち上がるように伸びていました.最初は一体全体何という植物なのだろうと思ったのですが,ヒカゲノカズラの仲間のようです.
ヒカゲカズラではないです.

ランの仲間?
8/20, ラン科.
詳細不明のランのアップ.
オオヤマサギソウ(大山鷺草)かなぁ?

ランの仲間?
8/20, ラン科.
ゴンドラリフト山頂駅から稚児池に向かう途中に生えていました.
詳細不明.トンボソウの仲間かと思ったのですが,オオヤマサギソウに似ているような気も...

イワショウブの実(岩菖蒲の実)
8/20, ユリ科 チシマゼキショウ属.
稚児池にありました.まだ白い花が咲いているものもありますが,このように赤い実がなっているものもあります.

イワショウブの花(岩菖蒲)
8/20, ユリ科 チシマゼキショウ属.
湿原でよく見かけます.なんで『岩』なのか今ひとつよく分かりません.焼額山山頂湿原では干上がった場所にも生えていました(最近水がなくなった?).赤っぽい実がなります.

後ろの葉っぱは笹の葉です.イワショウブの葉ではありません.

マイヅルソウの実(舞鶴草の実)
8/20, ユリ科 マイヅルソウ属.
春頃に白い小さな花が咲きます.この時期は既に実が付いていますが,実の着色具合はまちまちです.これはまだあまり色づいていないものです.

マイヅルソウはスズラン科に分類されることもあるようですので両方から引けるようにしてあります.

マイヅルソウの実(舞鶴草)
8/20, ユリ科(スズラン科) マイヅルソウ属.
こちらの実はかなり赤くなっています.リフト乗り場から稚児池に向かう途中の道にありました.気をつけていないと見落とすかも.

モウセンゴケ(毛氈苔)
8/20, モウセンゴケ科 モウセンゴケ属.
稚児池にありました.群生しているとその部分が赤く見えるほどです.
白い小さな花が咲きます.写真では分かりにくいですが,トンボがくっついているようです.

モウセンゴケの花(毛氈苔)
8/20, モウセンゴケ科 モウセンゴケ属.
左上の白くて小さい花がそうです.稚児池に向かう途中の池に咲いていました.

ヤナギラン(柳蘭)
8/20, アカバナ科 ヤナギラン属.
名前にランと付いていますがランの仲間というわけではありません.
赤紫の花が下から順番に開花していきます.高原を散策しているとよく見かけます.

イタドリ(虎杖)?
8/20, タデ科 イタドリ属.別名スカンポ.
山頂駅から稚児池へ向かう途中の斜面に生えていました.イタドリは薬草としても使われます.若い茎は食べられます.
雌雄異株でこれは雌株についた花です.白い花のように見える部分にはタネがついているようです.

キオン(黄苑)
8/20, キク科 キオン属.
ゴンドラリフトから焼額山に向かう途中に咲いていました.

ゴゼンタチバナ(御前橘)
8/20, ミズキ科ゴゼンタチバナ属.
白い花びらのようなもの(総苞片)は枯れ,これから赤い実がなるところです.

ゴゼンタチバナの実(御前橘)
8/20, ミズキ科ゴゼンタチバナ属.
似たような場所にあっても,このように赤い実を付けている株もあれば,一つ前の写真のようにこれから実を付ける株もあります.

ツルリンドウ(蔓竜胆)
8/20, リンドウ科ツルリンドウ属.
小さい上に,地面を這っていたのですぐには気づかなかったのですがツルリンドウの花です.秋には赤い実がなります.

他の物に巻き付いて上に伸びようとします.巻き付かないで地面を這うのはテングノコヅチです.

ツルリンドウ(蔓竜胆)の花
8/20, リンドウ科ツルリンドウ属.
ツルリンドウの花を正面から見たところです.花の後ろに立ってる葉っぱがツルリンドウの葉です.周りにある三つ葉は別の植物です.

Imgp3894.jpg
8/20, ユキノシタ科ウメバチソウ属.
夏の終わりから秋にかけて湿原でよく見かけるお花です.葉っぱは下の方についているので,なかなか写すことが出来ません.

ミズバショウ(水芭蕉)
8/20, サトイモ科ミズバショウ属.
この時期の水芭蕉は葉っぱだけになっているか枯れている事が多いように思います.また,たまに実がなっているものも見かけます.

稚児池のミズバショウの葉っぱは大きめでした.ちなみに,葉っぱがバショウの葉っぱに似ているのでミズバショウという名前になったそうです.

アカモノの実(赤物)
8/20, ツツジ科シラタマノキ属.
少し毛が生えた赤い実が,赤い茎の先になっています.食べられるそうですが食べたことはありません.
志賀高原ではあちこちで見ることが出来ました.

オヤマリンドウの群落
8/20, リンドウ科 リンドウ属.
他の方のサイトではエゾリンドウとなっていることが多いようなので,エゾリンドウなのかもしれませんが花の付き方が違っているような気が.

背丈は低めで,花は茎のてっぺんだけに着いていました.花は開いていなかったのでオヤマリンドウかなと思っています.

エゾオヤマリンドウと書いてあったり,エゾオヤマノリンドウと書いてあったりするようですが,エゾオヤマリンドウが正しいのかな?

オヤマノリンドウの花
8/20, リンドウ科リンドウ属.
天気は薄曇りだったのですが,この位までは花が開いていました.オヤマリンドウなのかエゾオヤマリンドウなのか分かりません.

ちなみに,『高山植物ポケット図鑑』によると,天気が良くてもオヤマリンドウは半開きぐらいまでにしかならず,エゾオヤマリンドウなら平開するらしいです.とはいうものの,他の方のサイトでは,エゾオヤマリンドウは完全に開かないとかかれていることも多いのでやっぱり良く分からないです.

また,他の方のサイトでは焼額山山頂湿原でエゾリンドウを見たとなっていることが多いようなので,エゾリンドウなのかもしれませんが花の付き方は違うような気が.

ヒメシャクナゲの実(姫石楠花)
8/20, ツツジ科 ヒメシャクナゲ属.別名:ニッコウシャクナゲ(日光石楠花).
湿原には意外に良く生えているのですが,木道にしゃがみ込まないと観察できないぐらいに小さな植物です.

細長い葉っぱは遠くから見ると少しローズマリーに似ているかもしれません.

ヤマハハコ(山母子)
8/20, キク科 ヤマハハコ属.
ハイキングに出かけると,どこでも見かけるような気がします.リフト乗り場から稚児池に向かう途中の道に咲いていました.

アカミノイヌツゲ(赤実の犬柘植,赤実の犬黄揚)
8/20, モチノキ科 モチノキ属.
稚児池の周辺にある林の一部にありました.朱色の実がなります.ツゲ科だと思っていたら,モチノキ科でした.東館山高山植物園には名札付きで植えてありました.

オトギリソウの仲間
8/20, オトギリソウ科 オトギリソウ属.
黄色い五枚の花びらがあります.
リフト乗り場から稚児池に向かう途中の道に咲いていました.

アキノキリンソウの花
8/20, キク科 アキノキリンソウ属.
リフト乗り場から稚児池に向かう途中の道に咲いていました.アキノキリンソウだと思われますが,詳細は不明です.

ノアザミ(野薊)
8/19, キク科 アザミ属.
ちょっと自信がないのですが,ノアザミではないかと思います.
ノハラアザミだと花の下のふくらみが粘らず,萼片が少し反り返ります.

開花時期も若干違うのですが,8月頃だとノハラアザミもノアザミも咲いているらしいので,開花時期だけでは区別がつきません.

アキノキリンソウの群落(秋の麒麟草の群落)
8/19, キク科 アキノキリンソウ属.
この付近は湿原の中でもちょっと乾燥が進んでいるかなという印象です.
ところどころに咲いているうす紫色の花はコバギボウシです.一部はアザミですが.

ウメバチソウ(梅鉢草)
8/19, ユキノシタ科 ウメバチソウ属.
湿原に咲いている白い花の中では一番よく見かけるのではないかと思います.茎の先に白い花が一つ咲きます.
ちょっと見えにくいですが写真の下の方に,茎を囲むようなかっこうでハート型の葉っぱが写っています.

木戸池と田ノ原湿原の写真は 木戸池と田ノ原湿原ハイキング(長野県) にあります.

イワショウブ(岩菖蒲)
8/19, ユリ科 チシマゼキショウ属.
湿原でよく見かける花の一つです.細い茎の先に小さな花がたくさん集まって咲きます.秋には赤っぽい実がなるのですが,そちらの方が目立つかもしれません.

菖蒲とついていると,花菖蒲の方を連想してしまいますが,そちらとは関係がないようです.

ヒメシャクナゲの実(姫石楠花)
8/19, ツツジ科 ヒメシャクナゲ属.
かなり背が低い植物なので,木道に寝そべらないとじっくり見ることが出来ないかもしれません.
ぱっと見た目では花なのか実なのかよく分かりませんが,この時期は実が付いています.

壺のような形の小さなピンク色の花は6月ごろに咲きます.

コバギボウシの実(小葉擬宝珠)
8/19, ユリ科 ギボウシ属.
一瞬,何がぶら下がっているのかと不思議に思ったのですが,どうやらコバギボウシの実のようです.意外に大きな実がなるようです.

ヨツバヒヨドリ(四葉鵯)
8/19, キク科 ヒヨドリバナ属(フジバカマ属?).
四つ葉の名前の通り,四枚の葉っぱが輪生しますが,三枚だったり五枚だったりすることもあります.
少し赤っぽい色合いの花と白い花とがありました.

イタドリ(虎杖)
8/19, タデ科 イタドリ属.別名スカンポ.
田ノ原湿原に降りたところに生えていました.イタドリは雌雄異株で,これは雌花です.白い花のような部分に実が透けて見えるようです.
新芽は食べられます.

ノリウツギ(糊空木)
8/19, アジサイ科 アジサイ属 (ユキノシタ科 アジサイ属) .別名ノリノキ,サビタ.
自然歩道入り口から少し進んだ場所に生えていました.湿り気のある場所や,乾燥が進んだ湿原でよく見かけます.

ハンゴンソウ(反魂草)
8/19, キク科 キオン属.
黄色い花が茎の上の方に咲きます.
木戸池のそばに生えていました.日陰のせいか,花の数は少なめでした.

ミズギク(水菊)
8/19, キク科 オグルマ属.
四十八池湿原に生えていました.菊の仲間にしては繊細なというか,なんとなく弱そうな印象のある花です.

キンコウカ(金光花)
8/19, ユリ科 キンコウカ属.
四十八池湿原の中に生えていました.黄色い小さな花がたくさんつくのですが,基本的に花は終わっていたようです.

モウセンゴケ(毛氈苔)
8/19, モウセンゴケ科 モウセンゴケ属.
四十八池湿原ではモウセンゴケの大群落を見ることが出来ます.遠目には赤い絨毯が敷いてあるように見えるほどでした.

志賀山ハイキングの記録は,志賀山と裏志賀山,四十八池湿原ハイキング(長野県) にあります.

ヒメシャクナゲの実(姫石楠花)
8/19, ツツジ科 ヒメシャクナゲ属.
四十八池湿原の中に生えていました.他の湿原と同様にここでもモウセンゴケと混生しています.

イワショウブの花(岩菖蒲の花)
8/19, ユリ科 チシマゼキショウ属.
白くて小さい花がたくさん咲いています.四十八池湿原に生えていました.同じ湿原内でも裏志賀山側では赤い実がなっているものもありました.

オヤマリンドウ(御山竜胆)
8/19, リンドウ科 リンドウ属.
四十八池湿原の裏志賀山側に生えていました.つぼみなのでよく分かりませんが,すくなくともエゾリンドウではなさそうです.左側に生えているのはキンコウカです.

ワレモコウ(吾亦紅)
8/19, バラ科 ワレモコウ属.
四十八池湿原に入る手前の草地に生えていました.マッチ棒の頭の下半分が開花している状態のようです.

ワレモコウ(吾亦紅)のアップ
8/19, バラ科 ワレモコウ属.
四十八池湿原に生えていました.マッチ棒の頭のような部分があると開花しているのかと思ってしまいますが,これは花が終わった後のようです.

マルバダケブキ(丸葉岳蕗)
8/19, キク科 メタカラコウ属 .
背丈が高くなるので湿原などではとてもよく目立つ花です.四十八池湿原のリフト乗り場に近い側に生えていました.

イワナシ(岩梨)
8/19, ツツジ科 イワナシ属.
イワナシという名前ですが,花も葉っぱも梨には似ていません.
春にピンク色の釣り鐘型の花が咲きます.花が付いていないと目立ちません.実がなっているかもと思ったのですが,なっていませんでした.

ホツツジ(穂躑躅)
8/19, ツツジ科 ホツツジ属.
志賀山の山頂近くに生えていました.咲いている花は一つだけですが,雌しべがほぼまっすぐなのでミヤマホツツジではなくホツツジでしょう.

ミヤマホツツジは雌しべが上の方にかなり急カーブで曲がっています.

ゴゼンタチバナ(御前橘)
8/19, ミズキ科 ゴゼンタチバナ属.
赤い実がなっていました.マイヅルソウ,イワナシ,イワカガミなどと混生しています.

シラタマノキ(白玉の木)
8/19, ツツジ科 シラタマノキ属.別名:シロモノ.
シラタマノキが群生しています.ちょっとピンク色がかっています.花は白くて壺型です.
一応食べられるという話も聞きますが,ある種の湿布薬のようなニオイがするそうなので美味しいのかどうか微妙かもしれません.

シラタマノキ(白玉の木)
8/19, ツツジ科 シラタマノキ属.別名:シロモノ.
別名シロモノ(白物).ちょっと虫食いになっています.
志賀山周辺ではシロモノとアカモノ(イワハゼ)をセットで見ることが出来ます.

アカモノ(赤物)
8/19, ツツジ科 シラタマノキ属.別名イワハゼ.
ちょっとブルーベリーに似たような白っぽい花が咲きます.『赤桃』がなまって『アカモノ』という名前になったという説もあります.

ニガナ(苦菜)
8/19, キク科 ニガナ属.
舌状花(いわゆる花びらに見える部分)は5個ぐらいです.もっと花が大きくて,いわゆる花びらの枚数が多いのはハナニガナでしょう.

ハナニガナ(花苦菜)
8/19, キク科 ニガナ属.
ニガナと似ていますが,舌状花(いわゆる花びらに見える部分)が7~11枚ぐらいあります.
花もニガナより大きいです.ハナニガナよりも花が小さくて,花びらが5枚ぐらいにみえるのはニガナでしょう.

シロバナニガナ(白花苦菜)
8/19, キク科 ニガナ属.
名前の通り,ハナニガナを白くしたような花です.
舌状花(いわゆる花びらに見える部分)が5~7程度のものはシロニガナで別の種類だそうです.

ヤナギラン(柳蘭)
8/19, アカバナ科 ヤナギラン属.
紅色のよく目立つ花と,白い綿毛が印象的です.
高原では珍しくない植物でしょう.山火事のあと等にもすぐに生えてくる植物の一つです.リフト乗り場などにも植えてあるようです.

ヤマハハコ(山母子)
8/19, キク科 ヤマハハコ属.
リフトを降りてすぐの広場に生えていました.少しドライフラワーのようなカサカサした感じになっていますが,どうやら咲いているようです.

タケシマラン(竹縞蘭)の実
8/19, ユリ科 タケシマラン属.
ちょっと見えにくいですが,葉っぱの下側に赤い実がぶら下がっています.
春に地味な花が咲くのですが,その後にこのような実がなります.

ツリガネニンジン(釣鐘人参)
8/19, キキョウ科 ツリガネニンジン属.別名トトキ.
裏志賀山に向かう途中に生えていました.山菜として利用されます.
うす紫色の釣り鐘型の花が複数段につきます.根っこは朝鮮人参に似ていると言うことで,ツリガネニンジンという名前になったようです.

高山型はハクサンシャジン(白山沙参),別名タカネツリガネニンジンです.

コケモモ(苔桃)
8/19, ツツジ科 スノキ属.
赤い実がなっていますが,虫食いでした.リフト乗り場の近くなど何ヶ所かで見かけました.

園芸店などでもコケモモの苗が市販されている場合がありますが,平地では夏越しが難しいようです.

イワカガミの実(岩鏡)
8/19, イワウメ科 イワカガミ属.
春にピンク色の花が咲いたあと,このようになります.もう少しすると,茎も含めて赤くなるので,別種の花が咲いているように見えるかもしれません.

エゾシオガマ(蝦夷塩竃)
8/19, ゴマノハグサ科 シオガマギク属.(ハマウツボ科へ移動?)
白というかクリーム色の花です.裏志賀山の神社へ向かう途中の登山道脇に生えていました.
シオガマの仲間では山で一番よく見かけるように思います.

ゲンノショウコ(現の証拠)
8/19, フウロソウ科 フウロソウ属.別名ミコシグサ(神輿草).
リフト乗り場の駐車場に生えていました.薬草として有名ですが,若葉の頃はトリカブトなど葉っぱと形が似ているので,間違えないように注意が必要です.

花の色は結構バリエーションがあるようで,場所によっては白灰紫や,ピンク色,紅色に見えるものもあります.

御輿草という別名は,実がはじけたときの形が御神輿に似ていることに由来します.

ミヤマコゴメグサ(深山小米草)
8/19, ゴマノハグサ科 コゴメグサ属.(ハマウツボ科へ移動?)
コゴメグサの仲間には違いないと思うのですが,コバノコゴメグサやマルバコゴメグサなど似たような植物もあるのでもしかしたら違うかも.

ちなみに,コゴメグサの仲間にナヨナヨコゴメグサというのがあると聞いて笑ってしまいました.

『高山植物ポケット図鑑』によると,ミヤマコゴメグサ,ホソバコゴメグサ,マルバコゴメグサの見分け方は,葉っぱの付け根付近の形によるそうです.基部が丸っこいのがマルバコゴメグサ,葉が細めで基部に向けてなだらかに細くなるのがホソバコゴメグサ,基部で急に細くなるのがミヤマコゴメグサだそうです.

タテヤマウツボグサ(立山靱草)
8/19, シソ科 ウツボグサ属.別名カコソウ(夏枯草).
志賀山から裏志賀山方面に下る途中の斜面にたくさん咲いていました.
ぼてっと太い部分に紫色の小さな花がつきます.

タテヤマウツボグサのアップ(立山靱草)
8/19, シソ科 ウツボグサ属.別名カコソウ(夏枯草).
リフト乗り場で買ったお花の小さな図鑑ではタテヤマウツボグサとなっていました.

タテヤマウツボグサは葉柄がないのが特徴だそうですが,確かに葉柄がないようにみえます.

ウメバチソウ(梅鉢草)
8/19, ユキノシタ科 ウメバチソウ属.
裏志賀山の神社に向かう尾根に咲いていました.細長い茎の先端に白い花が一つずつ咲きます.この花の形が梅鉢紋に似ているとのことです.

湿原で見かけることが多いのですが,意外に乾燥した場所に生えていることもあります.

マツヨイグサ?待宵草(まつよいぐさ)
8/12, アカバナ科 マツヨイグサ属.
これも湿原に入る前の道路脇に生えていました.帰化植物.花が閉じているのでよくわかりませんが,マツヨイグサでしょう.

宵待草(よいまちぐさ)と呼ばれることもあるようですが,待宵草が正しいようです. ツキミソウ(月見草)と呼ばれたりもしますが,それは別種です.

ちなみに太宰治が「富士山にはツキミソウがよくにあう」と詠んだツキミソウは大待宵草(オオマツヨイグサ)で,ド・フリースが「突然変異説」を唱えるきっかけになった植物だそうです.

アカソ(赤麻)のアップ
8/12, イラクサ科 カラムシ属.
葉っぱの先端部分は先割れスプーンというか,奇妙な切れ込みが大きく入っています.
似た植物にコアカソがありますが,葉っぱの形が違います.

アカソ(赤麻)?
8/12, イラクサ科 カラムシ属.
湿原に入る前の道路脇に生えていました.
茎や葉柄,赤っぽいのと,葉っぱの先端部分が変な形をしているのが特徴です.花の穂も赤みがあります.
葉っぱの感じはいかにもイラクサの仲間ですが(少しシソに似ているかも),あの痛い棘はないそうです(怖いのでまだ触っていない).

昔はこの植物から服を作ったそうです.

イタドリ(虎杖)?のアップ
8/12, タデ科 イタドリ属.別名スカンポ.
若い芽は酸味がありますが,生でも食べられます.根茎は薬草として利用されます.

イタドリ(虎杖)
8/12, タデ科 イタドリ属.別名スカンポ.
白い小さな花がたくさんつきます.雌雄異株です.
湿原に入る前の道路脇に生えていました.生育条件が良くなかったのか,ちょっと小さめでした.

キツリフネ(黄釣船)
8/12, ツリフネソウ科 ツリフネソウ属.
ツリフネソウと似ているのですが,花が黄色です.意外に車道沿いに咲いていたりします.

ツリフネソウ(釣船草)
8/12, ツリフネソウ科 ツリフネソウ属.別名:ムラサキツリフネ(紫釣船).
船をつり下げているように見えるから付けられた名前かと思っていたら,どうやら花を船,花の茎を釣り糸?釣り竿?に見立てて名付けたという話もあるようです.花器のつりふねというものに由来するという説もあるようです.

ホウセンカの仲間.黄色い花が付くキツリフネというのもあります.

キンミズヒキ(金水引)
8/12, バラ科 キンミズヒキ属.
黄色い小さな花が穂のように集まって咲きます.群生すると見事です.
黄色い花の穂を金色の水引に見立てたそうですが,全然水引には見えないです.別種のミズヒキ(タデ科 ミズヒキ属)はまだ納得ができるのですが...

コオニユリ(小鬼百合)
8/12, ユリ科 ユリ属.
やはりこのオレンジ色の花は遠くからでも目立ちます.アゲハの類が蜜を吸いに来ていました.
オニユリよりも花などが小さいです.また,オニユリとは違って,葉っぱの付け根にムカゴが出来ません.
食用のユリ根として販売されているものの大部分は,このコオニユリの球根です.

ミズギクのアップ(水菊)
8/12, キク科 オグルマ属.
玉原湿原では比較的よく見かけました.いかにもキクの仲間といった感じなのですが,少し弱そうな印象の黄色い花です.

ミズギク(水菊)
8/12, キク科 オグルマ属.
湿地にはえるキクということでしょうか.外側の花びらがかなり細い花です.群生していますが意外に目立ちません.

ホツツジ(穂躑躅)
8/12, ツツジ科 ホツツジ属.
ホツツジとミヤマホツツジはめしべの曲がり具合で見分けることが出来ます.

ホツツジはこのように大体まっすぐなのですが,ミヤマホツツジのめしべはかなり急角度で上に向かってカーブしています.

ちなみに,ミヤマホツツジはミヤマホツツジ属なので,ホツツジとは属が違います.

ホツツジ(穂躑躅)
8/12, ツツジ科 ホツツジ属.
少しピンク色がかった白っぽい花で,花に対して太めなめしべが突き出ているのが特徴できです.
葉っぱの色がちょっと変わりかかっているようです.毒があるそうです.

キンコウカ(金光花)
8/12, ユリ科 キンコウカ属.
黄色い花が花茎にたくさんつきます.玉原湿原では大群落を作っています.さすがにこの時期は花が終わっていましたが,最盛期に見ることが出来れば,きっとすばらしいでしょう.

金黄花とも表記するようです.

コバイケイソウの残骸(小梅恵草)
8/12, ユリ科シュロソウ属.
場所にもよりますが,初夏に白い花が咲きます.
8月頃の玉原湿原ではこのように枯れたり,残骸になっていたりしていて,却って目立ちます.コバイケソウではないです.毒があります.

ヤマアジサイ(山紫陽花)
8/12, アジサイ科 アジサイ属 .
貧弱なガクアジサイといった印象です.玉原湿原に流れ込んでいる小川の側にたくさんありました.場所によって水色っぽいものや白っぽいものがありました.

一応,ユキノシタ科とアジサイ科の両方で引けるようにしてあります.

モウセンゴケ(毛氈苔)
8/12, モウセンゴケ科 モウセンゴケ属.
湿原に付きものともいえるモウセンゴケです.湿原に向かって右側の木道に結構ありました.

モウセンゴケの花茎(毛氈苔)
8/12, モウセンゴケ科 モウセンゴケ属.
モウセンゴケの花茎です.このように,本体からすらっとした茎が伸びて,その先の方に白い花を付けます.

ハンゴンソウ(反魂草)
8/12, キク科 キオン属.
名前の由来は諸説あるようです.葉っぱが垂れ下がっている様子が幽霊の手と似ているとか,死者の霊魂を呼び戻す儀式?に使ったとか.

最初,キオンとの区別が付かなかったのですが,葉っぱを見ればすぐに分かります.葉っぱが羽状に裂けているのがハンゴンソウで,裂けていないのがキオンです.

帰化植物のオオハンゴンソウは別属です(キク科オオハンゴンソウ属).

タカトウダイ(高燈台,高灯台)
8/12, トウダイグサ科 トウダイグサ属 .
この時期,花は終わっています.一輪だけ,茎の先端の葉っぱの間に,小さな黄色い花のようなものが付いていました.ただし,花に見えますが実際には蜜腺です.

この調子では花が満開でもあまり目立たないかも?

毒があります.

アブラガヤ(油萱)
8/12, カヤツリグサ科 ホタルイ属.
水気の多いところでよく見かけます.茶色の穂ができます.
名前の由来は,穂が油のような色だからとか,油クサイからという説があります.

ヨツバヒヨドリ(四葉鵯)
8/12, キク科 ヒヨドリバナ属(フジバカマ属).
ヒヨドリバナ属になっていたり,フジバカマ属になっていたりするようでよく分かりません.葉っぱが3枚しか輪生していないのですが,これもヨツバヒヨドリのようです.

玉原湿原ハイキングの記録は 玉原湿原とブナ平のハイキング(群馬県) にあります.

キツリフネ(黄釣船)
8/6, ツリフネソウ科 ツリフネソウ属.
黄色い釣船草です.
湿原近くの小川の縁にいくつか咲いていました.

ネバリノギラン(粘り芒蘭)
8/6, ユリ科 ソクシンラン属.
名前に蘭と付いていますがラン科ではなくユリ科だそうです.花は目立ちません.ノギランに似ていて,花の付くあたりを触るとべたべたするのでこういう名前になったそうです.

シモツケソウ(下野草)
8/6, バラ科 シモツケソウ属.
ピンク色の小さな花が茎の先にたくさん付きます.
アカバナシモツケだったりするのかもしれません(シモツケソウと区別がつかないもので).

キンバイソウ(金梅草)
8/6, キンポウゲ科 キンバイソウ属.
花びらのように見える部分は花びらではなく,本当の花びらはおしべのようにツンツン立っている部分だそうです.

キンロバイ(金露梅)
8/6, バラ科 キジムシロ属.
キジムシロ(雉筵)の仲間は基本的に草だと思いますが,キンロバイは小低木です.
白い花が咲くのはハクロバイもしくはギンロバイと呼ばれるようです.

キンロバイ(金露梅)
8/6, バラ科 キジムシロ属.
梅に似た?黄色い花がつくからキンロバイという名前になったという話がありますが,梅に似ているか若干疑問も感じます.

カワラマツバ(河原松葉)
8/6, アカネ科 ヤエムグラ属.
河原に生えていて,葉っぱが松葉のように細いということでしょうか.

カワラマツバ(河原松葉)
8/6, アカネ科 ヤエムグラ属.
御泉水自然園内の,湿原とは逆方向にあるお花畑に咲いていました.もっとも,『お花畑』とは名ばかりでほとんどお花はありませんでしたが...

コイチヨウラン(小一葉蘭)?
8/6, ラン科 コイチヨウラン属?
葉っぱはどれなのか分かりません.
北横岳ヒュッテの側を下ったところにある七つ池の近くの針葉樹の下に生えていました.
コイチヨウランでしょうか?

コイチヨウラン(小一葉蘭)?のアップ
8/6, ラン科 コイチヨウラン属?
とにかく弱々しい印象の植物です.直径1cmぐらいの小さな花でした.
最初,日陰で小さく育ったイチヤクソウかと思ったのですが,ちょっと違うような...

ツルナシツルコケモモ(蔓なし蔓苔桃)
8/6, ツツジ科  スノキ属.
高山植物園に植えてありました.ツルコケモモなのに蔓なしというのがなんだか面白いです.

ちなみに北横岳のハイキング記録は,北横岳とピラタス蓼科高山植物園ハイキング(長野県) にあります.

Imgp3006.jpg
8/6,高山植物園に植えてありました.イブキジャコウソウと区別がつかないですが,植物園の名札はヒメジャコウソウになっていました.池ノ平でも見かけたような気が.

テカリダケキリンソウ(光岳麒麟草)
8/6, ベンケイソウ科 マンネングサ属(セダム属).別名:テカリダケマンネングサ.

キリンソウ属としているサイトも多いようです.

高山植物園に植えてありました.
光岳特産の植物です.光岳(テカリダケ)というのは静岡県と長野県の県境にある山です(赤石岳,聖岳の南の方).

シラタマノキ(白玉の木)
8/6, ツツジ科 シラタマノキ属.
この時期,ハイキングに出かけるとよく見かけます.
白物(シロモノ)とも.実を潰すとサロメチール臭がするという話ですが,試したことはないです.

ハリブキの葉と実(針蕗)
8/6, ウコギ科 ハリブキ属.別名:ジゴクバラ.

蕗(フキ)とついていますが,コシアブラやタラノキ等と同じウコギの仲間です.

全体がトゲトゲです.トゲブキではなくてハリブキという名前でした.葉っぱがフキに似ていて針がついているからついた名前のようですが,個人的にはフキに似ているとは思えませんでした.

この実はあとで赤くなります.

ハクサンシャクナゲ(白山石楠花)
8/6, ツツジ科 ツツジ属.
細かな種類はよく分かりませんが,シャクナゲであることは間違いないようです.

花の中の点々がしっかり見えるのでアズマシャクナゲではなくハクサンシャクナゲかなと思いました.ただし,北横岳に関するガイドブックではミヤマシャクナゲと書いてあったので,ミヤマシャクナゲなのかもしれません.

基本的にこの時期は花が終わっています.

ミネズオウの実(峰蘇芳)?
8/6, ツツジ科 ミネズオウ属.
岩場や砂礫の上にマット状に広がって生えていることが多いです.春に少し赤みを感じる白い花が咲きます.

当然のことながら,この時期は花が終わっています.

ツツジ類の中では多分もっとも小さい花が咲く植物.

コケモモの実(苔桃)
8/6, ツツジ科 スノキ属.
コケモモの実がなっていました.かなり小さな実です.オオミノツルコケモモ(大実の蔓苔桃,いわゆるクランベリー)の5分の1位でしょうか?

イワギキョウ(岩桔梗)?
8/6, キキョウ科 ホタルブクロ属.
北横岳ヒュッテの側に咲いていました.植栽されたものかもしれません.多分,毛がなかったと思うのでチシマギキョウではなくてイワギキョウだと思います.

シモツケ(下野)
8/6, バラ科 シモツケ属.別名:キシモツケ.
高山植物園に植えてありました.枝先にピンク色の小さな花が密集して咲きます.
下野国(栃木県)に多かったとかいうことでシモツケという名前になったようです.

ミヤマホツツジ(深山穂躑躅)
8/6, ツツジ科 ミヤマホツツジ属.
山頂そばに咲いていました.手前の花では分かりにくいのですが,少し奥の花をよく見ると,雌しべが思いっきり反り返っているのが分かるかと思います.

似たような花が咲くホツツジ(ホツツジ属)では雌しべはこういう風に反り返りません.

ワタスゲ(綿菅)
8/6, カヤツリグサ科 ワタスゲ属.別名スズメノケヤリ.
七つ池にありました.白い綿毛はお花ではなくて実です.さすがにこの時期は残骸になっています.

タカネニガナ?(高嶺苦菜)
8/6, キク科 ニガナ属.
おそらくタカネニガナと思われます.
ニガナの仲間であることには間違いないと思うのですが,詳細な名前は分からないです.

アキノキリンソウ(秋麒麟草)
8/6, キク科 アキノキリンソウ属.
夏から秋の高原に出かけるとどこでも見かけると行っても良いほどです.

オトギリソウ(弟切草)
8/6, オトギリソウ科 オトギリソウ属.
北横岳ヒュッテのそばにオトギリソが大群落を作っていました.ヒュッテの人が育てているのかな?詳細な名前は不明です.

ゴゼンタチバナの花(御前橘)
8/6, ミズキ科ゴゼンタチバナ属.
北横岳へ登る途中の他に,坪庭の中でもみることができます.白い四枚の花びらがあるように見えますが,実際は花びらではありません.

『御前』は御前峰(白山の)に由来するそうです.

ゴゼンタチバナの葉と花
8/6, ミズキ科ゴゼンタチバナ属.
ゴゼンタチバナは葉っぱが6枚輪生しているように見えるもの(本当はちょっと違う.四枚輪生+2枚という状態)には花がつきますが,葉が4枚しかないものには花がつきません.

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