2007年3月アーカイブ

アマチャヅル(甘茶蔓)
3/30, ウリ科 アマチャヅル属.
林の中に生えている蔓草です.
パーセノシッサス・シュガーパインとかカナムグラあたりに似ていると感じる人もいるかもしれませんが,意外にもウリ科だそうです.
地味な白っぽい花が咲いた後,緑がかった黒くて丸い実がなります.
乾燥させた葉っぱはアマチャヅル茶として利用されますが,飲むとおなかを壊す人もいるかもしれません.

夕方のシロバナタンポポ(夕方の白花蒲公英)
3/26, キク科 タンポポ属.
名前の通り,白っぽいタンポポです.
夕方になるとこのように花を閉じます.花が閉じると総苞片(要するにガクにみえるもの)の観察がしやすくなります.
タンポポは総苞片の先に付いている角状の突起の大きさなどでも見分けることが出来ます.
シロバナタンポポはこの写真のように角状突起が大きいです.

シロバナタンポポ(白花蒲公英)
3/26, キク科 タンポポ属.
実は2月から咲いていました.
この辺りに生えているタンポポの花は黄色いのが普通ですが,白っぽい花が咲いていました.
もっとも,真っ白というわけではなくベージュ色です.最初は色あせしたのかと思ったのですが,そうではないようです.

ウスギタンポポ(薄黄蒲公英)かなとも思ったのですが,総苞片(要するにガクにみえるもの)の先に付いている角状突起が大きくて立派だったので,シロバナタンポポでしょう.

タチツボスミレ(立坪菫)
3/26, スミレ科 スミレ属.
別の場所に生えていたタチツボスミレです.

タチツボスミレ(立坪菫)
3/26, スミレ科 スミレ属.
スミレ類の中では一番よくみかけると思います.
山にハイキングに行った際にもよく見かけます.
うす紫色の花で,葉っぱはスペード型というかハート型というかといった感じの形です(心形というのかな).

普通にスミレというとこの花を連想してしまうのですが,スミレはもっと紫色が濃くて葉っぱが縦長です.

カタバミ(酢漿草)
3/26, カタバミ科 カタバミ属.別名ゼニミガキ.
ごく普通に見られる雑草です.暖かくなったためか,次々と開花しています.
花後にできるサヤのがはじけて種子を遠くに飛ばしますので,思いも掛けない場所に生えてくることがあります.

葉っぱが赤っぽいのはアカカタバミです.
地面を這わずに立ち上がるのはオッタチカタバミという名前だそうです.

オランダミミナグサ(阿蘭陀耳菜草)
3/23, ナデシコ科 ミミナグサ属.
畑などで普通に見かける雑草です.ネズミの耳に似ているから耳菜草だそうです.
花はハコベに似ているような気がします.
葉っぱは厚ぼったくて毛深いような印象です.食べられるという話もありますが,何となく美味しくなさそうに見えます...

似た植物にミミナグサがあります.ミミナグサは花の柄が長いのが特徴です.また,茎などが暗紫色っぽいことが多いです(この個体の茎も紫っぽいですが).

オランダミミナグサはぱっと見たときに全体に明るい緑色っぽいという印象です.

スイバの花(酸葉の花)
3/26, タデ科 ギシギシ属.別名:スカンポ,ソレル.
赤い花が咲き始めました.
似た植物にヒメスイバというのがありますが,ヒメスイバの方が少し小型で,葉っぱがほこ形です.

スイバ(酸葉)
3/23, タデ科 ギシギシ属.別名:スカンポ,ソレル.
名前の通り,かじると酸っぱいので酸葉だそうです.
ちょっとギシギシと似ているかも知れませんが,ギシギシほどには大繁殖しない印象です.

ハーブとして栽培されるソレルと同じという話ですが,実際の所はどうなのでしょうか?スイバだと思うと,ソレル(ソーレル,オゼイユ)の有り難みが80%offになってしまうのですが.

ぱっと見たときには分かりにくいですが,葉っぱの下の方を広げてよく見ると,矢尻形になっています.

雌雄異株で,赤い花が咲きます.

斑入りアオキ(斑入り青木)
3/23, ミズキ科 アオキ属.
通常は名前の通り青(緑色)なのですが,写真のように黄色っぽい斑が入っているものもあり,庭などに植えられることもあります.
アオキは耐陰性に優れるらしく,比較的暗い林にも生えています.
雌雄異株で,雌株には赤い実がなります.

アオキの雄花(青木)
3/23, ミズキ科 アオキ属.
小さくて地味な色合いの花が咲きます.
アオキは雌雄異株です.これは雄花の拡大写真です.黄色いおしべが見えるかと思います.

アオキ(青木)
3/23, ミズキ科 アオキ属.
名前の通り青(緑色)です.耐陰性が強いらしく,薄暗い林の中にも生えています.

斑入りのものはシェードガーデンに植えると雰囲気が明るくなって良いかもしれません.
雌雄異株で,雌株には赤い実がなります.

クサイチゴの花(草苺の花)
3/12, バラ科 キイチゴ属.
矮性ラズベリー,マイラビットと書いてありましたが,どう見てもクサイチゴにしかみえません.
朱色の食べられる実がなります.

ヤブラン(藪蘭)
3/12, ユリ科 ヤブラン属.
ランと付いていますが、ランの仲間ではありません.斑入りのものは庭に植えられることも多いようです.

夏頃にうす紫色の小さな花が穂状につきます.その後、黒っぽい丸い実がなります.さすがにこの時期は,実も落ちてしまい,葉っぱだけになっています.

コハコベ(小繁縷)
3/6, ナデシコ科 ハコベ属.別名 ヒヨコグサ(ひよこ草),ハコベ
道ばたや畑でにごく普通に見かけます.

ハコベは春の七草の一つで食べられます.ウサギや鶏,セキセイインコなども好んで食べます.夕方になると花を閉じます.

白い花びらは10枚あるように見えますが,下の方で繋がっているので実は5枚です.茎を折ると,中に糸のような繊維があります.これが『はこべ』という名前の由来になっているという説があります.

似た植物として,ミドリハコベとウシハコベがあります.見分け方ですが,めしべの先端部分は3つに分かれています.5つに別れていたらウシハコベ(ウシハコベ属)です.

もう少し大きくて茎が緑色なことが多いものはミドリハコベです.ミドリハコベのほうがおしべが若干多いようです.ちなみに,コハコベとミドリハコベのどちらもハコベと呼ばれます.

イノモトソウ(井許草)
3/6, イノモトソウ科 イノモトソウ属(プテリス属).
名前は井戸の側に生える草といったとこでしょうか.湿ったところによく生えている,比較的背丈の低いシダです.

プテリスという名前で深緑に白い斑が入ったものや緑で葉先にフリルが付いたようなシダが観葉植物として売られていますが,それらはイノモトソウの仲間です.

タネツケバナ(種浸け花)
3/1, アブラナ科 タネツケバナ属.

田んぼや畑によく生えています.ナズナに似た感じの花が咲きます.

種籾を水に浸ける時期に咲くからタネツケバナ(種浸け花)とのことですが,少なくとも2月から咲いていますのでちょっと違うような気も.

ノボロギク(野襤褸菊)
3/1, キク科 キオン属 .
畑の片隅に生えていました.比較的よく見かける雑草の一つです.

花の後に,タンポポの綿毛を小さくしたような綿毛が付きます.

それにしても,ちょっと気の毒な名前です.

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