2008年10月アーカイブ

サフランの花
10/31, アヤメ科 クロッカス属.
夏に植えた球根に,紫色の花が咲きました.クロッカスに良く似ています.
写真では2本しか写っていませんが,赤い雌しべが三本あります.
一つの花から収穫できるのはこの三本のめしべだけですので,ハーブとしては重量あたりの値段が最も高い部類に入ると思われます.パエリアやブイヤベースに利用するのはこのサフランのめしべです.

イヌサフラン(コルチカム)はユリ科 イヌサフラン属で,こちらは有毒ですので食べられません.

マルバチシャノキ?(丸葉萵苣の木)
10/31, ムラサキ科 チシャノキ属.
5月頃に小さな白い花をたくさんつけます.
7/24には緑色だった実が黄色くなりました.この黄色い実は食べられるらしいです.
写真の撮影場所は関東の平野部です.

サイパンレモンの実(檸檬の実)
10/30, ミカン科 ミカン属.
ほんの少しだけ黄色みがかってきたようです.
果実の肥大は止まっており,これ以上は大きくならないと思われます.
スーパーなどで売られているレモンと比較して,ずんぐりと丸っこい形です.これも,関東の平野部で鉢植え栽培しているものです.

イチジクの実(無花果,カドタ)
10/29, クワ科 イチジク属.
品種はカドタ.夏果・秋果両用.関東の平野部で鉢植え栽培している株です.
果実は柔らかくなっています.
寒くなってきたので,これ以上つけておいても熟さないかもしれません.

カラハナソウ(唐花草)
アサ科 カラハナソウ属.
クワ科からアサ科に移動したようです.

ひょっとするとビールの苦み付け,香り付けに使われるホップ,つまりセイヨウカラハナソウ(西洋唐花草)かもしれません(カラハナソウは利用されていないようです).
近縁種なので,ぱっとみただけでは見分けが付きにくいようです.

雌雄異株で,写真のものは雌株です.ホップの場合,利用されるのは雌株の花です.

撮影場所は関東の平野部の道路脇です.

キレハノブドウ(切葉野葡萄)
10/25, ブドウ科 ノブドウ属.
このように葉っぱの切れ込みが大きいものはキレハノブドウ(切葉野葡萄)と呼ばれ,切れ込みが大きくは入っていないのはノブドウ(野葡萄)と呼ばれます.関東の平野部, ノブドウ(野葡萄) と比較してみてください.

花はノブドウと似ていて,咲いているのかいないのかよく分からない緑色っぽい小さな花が集まって咲きます.

果実は水色や紫色になります.一部の園芸店では果樹苗として販売していますが,本当に食べられるかどうかは不明です.

撮影場所は関東の平野部の幹線道路沿いです.

ヒガンバナ(彼岸花)
10/25, ユリ科(ヒガンバナ科) ヒガンバナ属.別名:マンジュシャゲ,シビトバナ.
ユリ科からヒガンバナ科へ移動?

9月頃に花が咲いた後,このように細長い葉っぱが出てきます.

撮影場所は関東の平野部の林です.

ヤブランの実(藪蘭)
10/23, ユリ科 ヤブラン属.
関東の平野部の林の中に自生していた株です.
薄紫色の小さな花が咲いた後,このように実がなります.今はまだ緑色ですが,これから黒っぽくなります.

花の様子は 関東の平野部, 斑入りヤブラン(藪蘭) で見ることができます.日当たりが良くない場所に自生している株は,もっと花の色が薄くて,花の数もまばらな感じになることが多いと思います.

カキノキの実(柿の木)
10/22, カキノキ科 カキノキ属.別名:カキ(柿).
5月ごろにクリーム色っぽい花が咲きます.雌雄同株ですが,雄花と雌花が咲きます.

そろそろオレンジ色に熟してきました.ビタミンCが豊富で体によいが体を冷やすと言われています.

イラガの幼虫(刺されるととても痛い)がつきやすいので注意が必要です.

写真の撮影場所は関東の平野部です.

ナツメ(棗,夏芽)
10/22, クロウメモドキ科 ナツメ属.
6月頃にあまり目立たない緑色っぽい小さな花が咲きます.
8/8には青い実がなっていましたが,いまはこのように赤く熟し,次々と落果しています.
この赤くなった実は食べられます.また,乾燥して薬膳料理などに利用することもあるようです.

カイヅカイブキ(貝塚伊吹)
10/21, ヒノキ科 ネズミサシ属.
ビャクシン(柏槇)の枝変わり園芸種で,庭木や垣根などに使われます.たいていは丸っこく刈り込まれるようですが,放っておくと火炎のようにねじれながら上に伸びるようです.

赤星病の中間宿主となるので梨の産地では条例で栽培を禁止しているようです.

ビワのつぼみ(枇杷)
10/21, バラ科 ビワ属.
果物のビワの木です.冬に白い花が咲くのですが,この時期は既につぼみらしきものができています.

新しい葉っぱはつやがありませんが,十分成長した葉っぱは光沢のある深緑色で筋状の凹凸があります.

イワカガミの葉(岩鏡の葉)
10/12, イワウメ科 イワカガミ属.
白駒池付近のイワカガミは既に越冬モードのようでした.
葉っぱは光沢のある赤紫色になり,実もついていませんでした.

サルオガセの仲間(猿尾枷)?
10/12, サルオガセ科 サルオガセ属?
細い繊維状の方はサルオガセの仲間だと思われますが,詳細な種類は不明です.
サルオガセの仲間は霧が出やすい林の中に,ちょうどトロロ昆布のようにぶら下がっていることが多く,北横岳周辺では木の枝にぶら下がっているのをよく見かけます.写真のものはニュウの近くに生えている木にくっついていました.飛ばされて引っかかっていただけかもしれません.

サルオガセの仲間は食べられるものがあるという話です(未確認).

ハクサンシャクナゲ(白山石楠花)?
10/12, ツツジ科 ツツジ属.
葉っぱの形からおそらくハクサンシャクナゲではないかと思いました.
北八ヶ岳周辺ではかなりよく見かける植物です.

白駒池周辺のハイキング情報は 白駒池,高見石,乳(ニュウ)ハイキング(長野県) にあります.

ツバキの実(椿)
10/11, ツバキ科ツバキ属.
種子が落ちてしまった後も,種子を包んでいた部分はしばらく木に残っています.

ツバキの実(椿)
10/11, ツバキ科ツバキ属.
実が割れると,中から茶色い種が出てきます.お茶の実と似ているでしょうか.

種子はかなり硬くて,なかなか割れません.この実をつぶして搾ると椿油が採れます(本来はヤブツバキを用いる?).椿油はヘアケア,スキンケア,料理などに利用されます.

ツバキの実(椿)?
10/11, ツバキ科ツバキ属.
ツバキなのかサザンカなのかちょっと確信が持てないのですが,実が艶々しているのでとりあえずツバキとしておきます.ただ,ツバキの実としてはかなり小さめな気もします.

ツバキとサザンカの見分け方ですが,一般に,花がボトッと丸ごと落ちるのがツバキ,ばらばらと花びらが散るのがサザンカだとされますが例外もあります.

花の時期も若干違っていて,サザンカの方がやや早く咲き,ツバキは新春に咲く感じです.ツバキの実や葉柄は毛が生えていませんが,サザンカの実や葉柄には毛があります.ツバキの葉っぱの方が肉厚で大きいものが多いようで,縁がやや裏側に向かって反っている感じがします.

写真の撮影場所は八ヶ岳パーキングエリア(下り)です.


アキニレの実(秋楡)
10/11, ニレ科 ニレ属.別名:ニレケヤキ,イシゲヤキ,カワラゲヤキ.
ちょっと説明が難しい色形の花が咲いた後,このような実がなります.
なんとなく,イタドリの実を連想させる形です.

アキニレの葉(秋楡)
10/11, ニレ科 ニレ属.別名:ニレケヤキ,イシゲヤキ,カワラゲヤキ.
ケヤキの葉っぱをずっと小さくして硬くした感じです.盆栽によさそう.

アキニレの樹皮(秋楡)
10/11, ニレ科 ニレ属.別名:ニレケヤキ,イシゲヤキ,カワラゲヤキ.
八ヶ岳パーキングエリアに名札付きで植えてありました.ニレの仲間のうち,秋に花が咲くのはこのアキニレだけとのことです.
樹皮は厚めの欠片のように剥がれます.

トチノキの黄葉(栃,橡,栃の木)
10/11, トチノキ科 トチノキ属.
トチノキの葉が黄色く色づいていました.さすがに実はもう落ちていませんでした.

トチノキの樹皮(栃,橡,栃の木)
10/11, トチノキ科 トチノキ属.
栃餅に使う栃の実がなるトチノキの樹皮です.
不規則に亀裂が入ってザラザラした感じです.

シラカバ(白樺)
10/11, カバノキ科 カバノキ属.別名:シラカンバ.

シラカバの樹皮(白樺)
10/11, カバノキ科 カバノキ属.別名:シラカンバ.
いかにも高原といった雰囲気です.
樹皮は白っぽくて,薄く剥がれます.

ドウダンツツジ(満天星,灯台躑躅)
10/11, ツツジ科 ドウダンツツジ属.
春にびっしりとつく壺型の白い花もきれいですが,秋の紅葉もきれいです.
写真のドウダンツツジは赤く紅葉していましたが,オレンジ色っぽく紅葉するものもあるようです.

写真の撮影場所は八ヶ岳パーキングエリア(下り)です.

サンゴジュ(珊瑚樹)
10/9, スイカズラ科 ガマズミ属.
名前の由来の通り,珊瑚の玉のように赤くなった実は,その後このようになります.
黒くなってしまうとちょっと見苦しいかもしれません.

ハナミズキ(花水木)
10/9, ミズキ科 ヤマボウシ属.アメリカヤマボウシ(亜米利加山法師),アメリカハナミズキ(亜米利加花水木).

サクラの花が終わった頃,白やピンクの花を咲かせるように見えます(花びらに見えるのは本当は苞).花も秋の紅葉も楽しめるので,庭木や街路樹として植えられていることも多いようです.

秋にはこのように赤い実をつけますが,ヤマボウシの実とは違って食べたくはない味のようです.

キンモクセイ(金木犀)
10/9, モクセイ科 モクセイ属.
オレンジ色の小さな花がたくさんつきます.基本的に日本に生えているキンモクセイは雄株のようで,おしべが二つありますが,めしべは見あたりません.

秋になると,かなり強く香ります.
そういえば,昔はトイレの芳香剤として「キンモクセイの香り」がよく売られていましたが,最近は全く見かけなくなりました.

葉っぱは結構硬いです.

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