2008年8月アーカイブ

オニマタタビの実(鬼木天蓼)
8/31, マタタビ科 マタタビ属.別名:キウイ,キウイフルーツ.
いわゆるキウイフルーツです.マタタビやサルナシの仲間で花の様子も似ていますが,果実には茶色くて短い毛がたくさん生えています.品種はヘイワードで中が緑色のキウイとしては最も一般的でしょう.
霜が降りるころに収穫しますが,木の上では完熟せず,追熟してから食べます.その際にはリンゴなどと同じ袋に入れておくと早く食べられるようになります.

基本的に雌雄異株ですが,最近は一本でも実がなる品種も市販されているようです.

マタタビの仲間のせいか,猫がイタズラをすることがあります.

イチジクの実(無花果)
8/30, クワ科 イチジク属.
品種はカドタ.夏果・秋果両用で,缶詰などの加工用に利用される品種です.
8/6 の段階では一応イチジクの形に見える程度のものだったのですが,すっかりイチジクらしくなりました.
ただ,収穫できるのはまだ先のようです.

ノカンゾウの花(野萱草)
8/27, ユリ科 ワスレグサ属(ヘメロカリス属).
ニッコウキスゲ(ゼンテイカ)と比較的よく似た黄色みの強いオレンジ色の花が上向きに咲きます.
ヤブカンゾウは八重咲きですが,ノカンゾウの花は一重咲きです.
春の新芽のほか,つぼみなども食べられます.

居谷里湿原, ガマ(蒲)

| コメント(0) | トラックバック(0)

ガマ(蒲)
8/16, ガマ科 ガマ属.
ガマの仲間は湿地や川沿いなど水気が多いところに生えます.フランクフルトのような茶色い穂ができるのですが,フランクフルト状の部分が雌花で,その上が雄花だそうです
写真では手前の穂の先端が折れているのでちょっとわかりにくいのですが,穂の大きさと,雄花と雌花の距離から,普通のガマと思われます(見分け方は別項にあります).

居谷里湿原自体は,訪れても大して面白くないかもしれません.

ハナトラノオ(花虎の尾)
8/16, シソ科 ハナトラノオ属.別名:カクトラノオ.
居谷里湿原の入り口に生えていました.おそらく植えられたものか近所ので栽培されていたものが逸出したものかと思われます.
少し紫味のあるピンク色の花が咲きます.花壇などで群生してるときれいです.

ボタンヅル(牡丹蔓)
8/16, キンポウゲ科 センニンソウ属.
花びらが四枚あるように見える白い花はセンニンソウによく似ているのですが,葉っぱに切れ込みが入っているのでボタンヅルのようです.
この葉っぱがボタンの葉に似ているということでボタンヅルという名前になったようです.そういえば,クサボタンの葉っぱと似ているかも.

フシグロセンノウ(節黒仙翁)
8/16, ナデシコ科 センノウ属.
湿り気のある林の中などで見かけます.オレンジ色の5枚の花びらがあるように見える花が数輪まとまって咲き,薄暗いところで見かけるとちょっとぎょっとするぐらい,かなり目立ちます.
名前の通り,節の部分が着色しています.

ミソハギ(禊萩)
8/16, ミソハギ科 ミソハギ属.
紅色の花が枝いっぱいにつきます.
湿り気のある場所に生えていることが多いのでミゾハギだと思っていたのですが,ミソハギが正しいようです.もっとも,名前の由来が禊ぎにつかうハギであると考えれば,ミソハギ以外と間違えないような気もします.

イヌゴマ(犬胡麻)
8/16, シソ科 イヌゴマ属.別名:チョロギダマシ.
湿り気がある草地などに生えていることが多いようです.
名前にゴマとついていますが,ゴマの仲間ではありません.
薄いピンク色の花が咲きます.

サワヒヨドリ(沢鵯)
8/16, キク科 ヒヨドリバナ属.
秋の七草の一つに数えられるフジバカマ(藤袴)かと思って一瞬喜んだのですが,サワヒヨドリのようです.細い葉っぱが6枚輪生しているように見えます.

白っぽい花はヨツバヒヨドリなどの花とよく似ています.似たものとの見分け方ですが,ヨツバヒヨドリは3~5枚の葉っぱが輪生しています(必ず四枚輪生という訳ではありません).ヒヨドリバナは葉っぱが2枚対生しています.フジバカマは葉っぱが三つに裂けていて葉柄があるようです.

ヒメシロネ(姫白根)
8/16, シソ科 シロネ属.
対生した細い葉が面白いぐらいに互い違いについています.その葉の付け根に数輪ずついかにもシソの仲間らしい白い花がついています.
名前の由来は根っこが白いからという説があります.

ミツガシワ(三柏,三槲)
8/16, ミツガシワ科 ミツガシワ属.
水の中から三つ葉状の葉が突き出しています.
白い花が咲きます.

サワギキョウ(沢桔梗)
8/16, キキョウ科 ミゾカクシ属.
湿原でよく見かける背が高い植物の一つでしょう.
紫色の花が咲きます.
毒があります.

ミズオトギリ(水弟切)
8/16, オトギリソウ科 ミズオトギリ属.別名:ミズオトギリソウ(水弟切草).
湿原などの湿り気のあるところに生えるオトギリソウの仲間です(属は違います).
ピンク色とオレンジ色が混じったような色の小さな花が咲きます.
花は葉っぱの付け根付近に数輪ずつまとまってつくことが多いようです.日中よりも夕方に開花する傾向があるようです.

ツリフネソウ(釣船草)
8/16, ツリフネソウ科 ツリフネソウ属.別名:ムラサキツリフネ(紫釣船).
ツリフネソウは湿り気がある場所に良く生えています.写真のものは親海湿原の木道脇に生えていました.
ホウセンカの仲間です.

ミズタマソウ(水玉草)?
8/16, アカバナ科 ミズタマソウ属.
花の写りが不鮮明だったので,茎の雰囲気からイノコヅチとかタデの仲間かと思って調べていました.葉っぱの雰囲気がちょっと違うような気もしますが,どうやらミズタマソウのようです.

白い花の根元にある子房に毛が生えていて,水滴がつくと名前の通り水の玉のようです.

コバギボウシの花(小葉擬宝珠の花)
8/16, ユリ科 ギボウシ属.
姫川源流のすぐ近くにある親海湿原に生えていたコバギボウシの花です.
コバギボウシはオオバギボウシよりも小型で,より濃い紫色の花が咲きます.

バイカモ(梅花藻)
8/16, キンポウゲ科 キンポウゲ属.
バイカモは清流に生える植物で白馬さのさかの姫川源流に生えていました.
意外に流れがある場所なのですが,白い5枚の花びらがあるように見える花が水面から顔を出しています.
花の中央を見ると,キンポウゲの仲間であることが納得できるかもしれません.

キダチベゴニア(木立ちベゴニア)
8/16, シュウカイドウ科 シュウカイドウ属.
花は白いものもあります.
左右が対称でない葉っぱで,表面に銀色っぽく光る斑点が付いています.
やや寒さに弱い印象があります.

アサギリソウ(朝霧草)
8/16, キク科 ヨモギ属.
園芸店で売られている事もあります.いわゆるシルバーリーフできれいです.
花は少し黄色みがかった白色なのですが,あまり目立たず,取り立ててきれいという訳でもないです.

アオノツガザクラ(青栂桜)
8/16, ツツジ科 ツガザクラ属.
基本的に花は終わって,実がなっている時期ですし,実際に実がなっていましたが,白っぽい小さな壺形の花も咲いていました.
ツガザクラとは花の形も色も,実の形も違います.ツガザクラの花は釣り鐘型で少しピンク色です.実の形は丸っこいです.

葉っぱは細かく,ツガを思わせるということでつけられた名前のようです.

シシガシラ(獅子頭)
8/16, シシガシラ科 ヒリュウシダ属.
アルプス平の花畑に植えられたのか紛れ込んだのかよく分かりませんが生えていました.
赤っぽい方が胞子ができる葉っぱです.
シダの仲間なので花は咲きません.

クロマメノキ(黒豆の木)
8/16, ツツジ科 スノキ属.別名 アサマブドウ(浅間葡萄).
アルプス平の花畑に植えてありました.
白い壺型の花と,青い実の両方が付いています.果実は食べることができます.
平地だと夏越しがなかなか大変で,日陰に置かないとすぐに弱ってしまいますが,日当たりが不十分だと実が付きません.

コマクサ(駒草)の白花
8/16, ケマンソウ科 コマクサ属.
こちらは白花のコマクサです.この株は比較的花がたくさん残っていました.

コマクサ(駒草)
8/16, ケマンソウ科 コマクサ属.
アルプス平の花畑に植えてあったものです.
ハイキングではなくて観光に来た人たちはコマクサを探していましたが,花のピークは過ぎていました.

イワヒゲ(岩髭)
8/16, ツツジ科 イワヒゲ属.
針葉樹に近いような雰囲気の葉っぱだけをぱっと見るとツツジの仲間とは思えません.
花は咲いていませんでした.白い壺形の花が下向きに咲きます.

オトギリソウ(弟切草)
8/16, オトギリソウ科 オトギリソウ属.
オトギリソウの仲間であることには間違いないのですが,詳細な種類は不明です.
写真を拡大すると,葉っぱの表面に黒い点々が散らばっているようなのでイワオトギリでしょうか?

葉っぱが基部よりも先端で細くなっているように見えます.

ウルップソウ(得撫草)
8/16, ウルップソウ科 ウルップソウ属.別名:ハマレンゲ.
ゴマノハグサ科から独立してウルップソウ科になったようですが,オオバコ科とすることもあるようです.
アルプス平のお花畑に植栽されたものです.
太い穂のようになっている部分にうす紫色の筒型の花が集まって咲くのですが,花は終わっていました.
野生のものは個体数が減少しているようです.

コキンレイカ(小金鈴花)
8/16, オミナエシ科 オミナエシ属.別名:ハクサンオミナエシ(白山女郎花).
山の砂礫地に生えているのを見かけますが,林の中に入り込んでいることもあるようです.
小さな黄色い花がたくさん咲いています.

カライトソウ(唐糸草)
8/16, バラ科 ワレモコウ属.
巨大なピンクの猫じゃらしのようなものが垂れ下がっています.葉っぱはワレモコウの形です.
とおみ駅側のカライトソウはピークを過ぎていましたが,アルプス平の花畑のカライトソウはちょうど見頃でした.

センジュガンピ(千手岩菲)
8/16, ナデシコ科 センノウ属.
アルプス平の花畑に植えてあったものです.
切れ込みがたくさん入った5枚の花びらがある白い花は,確かにナデシコの仲間の雰囲気です.草丈は膝ほどもありませんでした.
センノウ(ガンピ)に似た植物ということでつけられた名前だそうです.

オオイタドリ(大虎杖)
8/16, タデ科 イタドリ属.
名前の通りなのですが,とにかく信じがたいほど大きなイタドリです.
葉っぱ一枚が大人の手3つ分はあります.花は普通のイタドリと似た白色です.

コシアブラ(漉油)
8/16, ウコギ科 ウコギ属.別名:ゴンゼツノキ.
タラの芽ほどメジャーではないかもしれませんが,新芽は山菜として利用されます.
花の付き方はウドと似ています.

コミネカエデ(小峰楓)
8/16, カエデ科 カエデ属.
ミネカエデより花が小さいからコミネカエデとなったようです.
初夏に緑色っぽい小さな花が咲きます.
葉柄は赤.紅葉したときに,コミネカエデは赤くなりますが,ミネカエデは黄色くなるようです.

ミヤマママコナ(深山飯子菜)
8/16, ゴマノハグサ科 ママコナ属(ハマウツボ科へ移動?).
ママコナとの違いは花のそばに付いている葉っぱで,ママコナの方は切れ込みがあります.
ミヤマママコナには切れ込みがなくなめらかです.
下側の花びらに2つの白い部分がありますが,これを米粒に見立てた名前なので,継子ではなくて飯子だそうです.

リョウブ(令法)?
8/16, リョウブ科 リョウブ属.
まだ花は咲いていませんが,白い蕾が穂状にたくさん付いていました.
葉っぱの周りには細かなギザギザがあります.
葉柄と真ん中の葉脈は赤みがかっています.

タマガワホトトギス(玉川不如帰)
8/16, ユリ科 ホトトギス属.
花びらに斑点がありますが,それを鳥のホトトギスの模様にたとえたのが名前の由来です.
タマガワは山吹で有名な京都の井出の玉川だそうです.

クロベ(黒檜)
8/16, ヒノキ科 ネズコ属.別名:ネズコ.
ネズコという名札がかかっていました.樹皮は赤っぽいです.
小遠見山,地蔵の頭付近の植物には名札がかけてあるものがあります.

チョウノスケソウ(長之助草)
8/16, バラ科 チョウノスケソウ属.
葉っぱだけになっていましたが,花の雰囲気はチングルマと似ています.
白馬五竜テレキャビンのアルプス平駅近くの花壇に植えてあったものです.

ミソガワソウ(味噌川草)
8/16, シソ科 イヌハッカ属.
薄紫色のいかにもシソの仲間らしい花が咲くのですが,この時期は咲いていませんでした.
味噌川周辺に多いのでミソガワソウという名前になったようです.

ヤマホタルブクロ(山蛍袋)
8/16, キキョウ科 ホタルブクロ属.
ピンク色っぽい釣り鐘型の花が咲いていました.
白馬五竜テレキャビンのアルプス平駅近くの花壇に植えてあったものです.

イワツツジ(岩躑躅)
8/16, ツツジ科 スノキ属.
草のように見えますが,これでも木だそうです.しかし,普通の木のように背が高くなることは無いようです.
ピンク色っぽい花をつけた後,赤い実がなります.

イワギキョウ(岩桔梗)?
8/16, キキョウ科 ホタルブクロ属.
釣り鐘型の青紫色の花を上向きにつけます.
これも白馬五竜テレキャビンのアルプス平駅近くの花壇に植えてあったものです.

チングルマ(稚児車)
8/16, バラ科 ダイコンソウ属(チングルマ属?).別名:イワグルマ.
白馬五竜テレキャビンのアルプス平駅近くの花壇に植えてあったものです.
花は終わって,実がなっていました.

ヤブカンゾウ(藪萓草)
8/16, ユリ科 ワスレグサ属(キスゲ属?).別名:オニカンゾウ(鬼萓草).
遠見尾根ハイキングに出かける時に泊まった白馬のペンションの近くの林の入り口付近に生えていました.オレンジ色の花がなかなか目立ちます.
八重咲きなのがヤブカンゾウ,一重咲きなのがノカンゾウ(野萓草)やアキノワスレグサ(秋の忘れ草)です.

ヤブカンゾウもノカンゾウも若い芽やつぼみなどを山菜として利用します.

フシグロセンノウ(節黒仙翁)
8/16, ナデシコ科 センノウ属.
フシグロセンノウを遠くから見るとこのような感じです.
遠見尾根ハイキングに出かける時に泊まった白馬のペンションの近くの林の入り口付近に生えていました.

白馬, アカソ(赤麻)?

| コメント(0) | トラックバック(0)

アカソ(赤麻)?
8/16, イラクサ科 カラムシ属.
遠見尾根ハイキングに出かける時に泊まった白馬のペンションの近くに生えていました.
繊維を取るのに使われた植物で,葉っぱの先端部分が特徴的です.

ミズヒキ(水引)
8/16, タデ科 ミズヒキ属.
先ほどのミズヒキの花穂を写してみました.
上側から見ると赤く下から見ると白いので,紅白の水引という名前になったのですが,何となく分かるでしょうか.

ミズヒキの全体像(水引)
8/16, タデ科 ミズヒキ属.
遠見尾根ハイキングに出かける時に泊まった白馬のペンションの近くに生えていました.
ミズヒキは湿り気がある日陰でよく見かけるような気がしますが,上から見るとこんな雰囲気です.
タデ科だといわれると,何となく納得できるような気がします.

ウバユリ(姥百合)
8/14, ユリ科 ウバユリ属.
ウバユリは入笠湿原から大阿原湿原を過ぎ,林道をかなり下まで下った道ばたに生えていました.白っぽい花なのですが,地面からいきなり生えていると,かなり不気味な感じです.
名前の由来は,花が咲く頃に葉っぱがないと歯がないをかけたとのことです.

ウバユリの全体像(姥百合)
8/14, ユリ科 ウバユリ属.
入笠湿原から林道をかなり下まで下った道ばたに生えていました.
一株見つかると,あとは次々とみつかります.ひょっとしたら植栽されたものかもしれません.
葉っぱを見るとあまりユリの仲間という気がしません.

サルオガセ(猿尾枷)
8/14, サルオガセ科 サルオガセ属?
入笠山から大阿原湿原へ向かう林道沿いの木々にたくさんぶら下がっていました.
湿り気があり,霧が出るような林でよく見かけるようです.

ミヤママタタビ(深山木天蓼)
8/14, マタタビ科 マタタビ属.
入笠山から大阿原湿原へ向かう林道沿いに生えていました.
一部の葉っぱがピンク色に着色していますので,ミヤママタタビと思われます.雌雄異株.

サギスゲ(鷺菅)
8/14, カヤツリグサ科 ワタスゲ属.
この写真ではワタスゲなのかサギスゲなのかよくわかりませんが,花茎の先が3つに分かれているようなのでサギスゲと思われます.ワタスゲは白い綿毛がぽんぽん状に丸く膨らむのですが,サギスゲは先が広がった箒状です.
白い綿毛の残骸が残っていました.ふつうはこの白い綿毛を鑑賞しますが,これは果穂であり花ではありません.

マユミ(檀)
8/14, ニシキギ科 ニシキギ属.
マユミの一部の実が赤くなりかかっていました.葉っぱは二枚ずつ対になって枝につくようです.
初夏に白っぽい四枚の花びらがある花が咲きます.
大阿原湿原は湿原と言っても乾燥が進んでいる印象で,湿原の中にいろいろな木が入り込んでいます.

クガイソウ(九蓋草,九階草)
8/14, ゴマノハグサ科 クガイソウ属(オオバコ科へ移動?).
輪生した葉っぱが段々についており,先端部分に紫色の花穂がつきます.

入笠山, ワラビ(蕨)

| コメント(0) | トラックバック(0)

ワラビ(蕨)
8/14, コバノイシカグマ科(イノモトソウ科から移動?) ワラビ属.
春先の新芽を山菜として利用しますが,別の時期でも葉っぱの巻いている部分があれば,そこを集めて食べることもできるそうです.
一般にアクが強く(発がん性があるという話もある)ので重曹等であく抜きをしてから利用します.

オトギリソウ(弟切草)
8/14, オトギリソウ科 オトギリソウ属.
もしかするとシナノオトギリかもしれませんが,詳細な種名は不明です.
黄色い花びらのところどころに黒い筋が入っています.オトギリソウとは違って花びらの裏側に赤っぽい模様がついているのがシナノオトギリだそうですが,そこまで確認しなかったもので.

拡大してみたところ,葉っぱの表面にも黒い小さな斑点が散っているようにみえ,葉っぱの縁は色が変わってしまったのか,黒い斑点があるのかよく分からない状態です.

ウツボグサ(靫草)
8/14, シソ科 ウツボグサ属.別名:カコソウ(夏枯草)
写真のものは入笠山の登山口近くにあるお花畑に生えていました.
ぼってりとした穂に紫色の花がたくさんつきます.矢を入れる靫に花穂が似ているということでウツボグサという名前になったようです.

葉柄があるのでタテヤマウツボグサではなく普通のウツボグサでしょう.たまに白い花が咲くものもあります.

ナンバンハコベ(南蛮繁縷)
8/14, ナデシコ科 ナンパンハコベ属.別名:ツルセンノウ.
入笠山の登山口付近に生えてしました.
白い小さく細長い花びらと,それに不釣り合いな大きさの子房やガクとの組み合わせはかなり変わった形ですが,ナデシコの仲間といわれればなんとなく納得できはします.風変わりな花姿から南蛮という名前をもらったようですが,日本にもともと自生していた植物のようです.

茎の雰囲気はハコベに似ているような気も.

花後は黒くて丸っこい実ができます.

コウリンカの花(紅輪花)
8/14, キク科 コウリンカ属.
コウリンカの花を拡大してみました.
外側の花びら(舌状花)が散りかけの菊かと思うような形に反っくり返っています.

コウリンカの群生(紅輪花)
8/14, キク科 コウリンカ属(キオン属から移動?).
濃いオレンジ色というか茶色というか,ちょっと変わった色合いの花です.
菊の仲間らしい花なのですが,外側の花びらが反り返っているというか下に向かっているのが特徴的です.
山で意外によく見かけるような気がしますが,絶滅の危険が増大している種ですので,抜いたり折ったりするのは止めましょう.

クサレダマ(草連玉)
8/14, サクラソウ科 オカトラノオ属.
マメ科のレダマというエニシダに似た植物があるのですが,それに似た草ということでクサレダマ(草連玉)という名前になったようです.
色はともかく,花の形はあまり似ていないような気もしますが.いずれにしても,腐れ玉ではないです.

サワギキョウ(沢桔梗)
8/14, キキョウ科 ミゾカクシ属.
サワギキョウは湿原でよく見かける植物の一つです.比較的背が高く伸びた茎の先に紫色の花が咲くのですが,写真のものはあまり丈が高くありません.
毒があります.

ハンゴンソウ(反魂草)
8/14, キク科 キオン属.
ちょっと分かりにくいですがハンゴンソウです.
ハンゴンソウも湿原の周辺で見かけることが結構多いような気がします.
葉っぱの先が分かれていることでキオンと見分けがつきます.

ヤナギラン(柳蘭)
8/14, アカバナ科 ヤナギラン属.
赤紫色のよく目立つ花が咲きます.花が咲いた後にできる実の中から出てくる白い綿毛もきれいです.
ヤナギランは湿原の周辺でも見かけますが,登山道の途中や斜面の崩れたような荒れた場所でもよく見かけます.

オオマツヨイグサ(大待宵草)?
8/14, アカバナ科 マツヨイグサ属.
ちょっと自信がありませんが,しぼんだ花があまりオレンジ色がかっていないことと,葉っぱの色が明るいことからオオマツヨイグサではないかと思います.
意外に湿原の周辺で見かけることが多いように思います.

ヤマホタルブクロ(山蛍袋)
8/14, キキョウ科 ホタルブクロ属.
釣り鐘型の花が下向きに咲きます.花の色は白,薄ピンクから赤紫に近いものまでいろいろとあるようです.

ツリフネソウ(釣船草)
8/14, ツリフネソウ科 ツリフネソウ属.別名:ムラサキツリフネ(紫釣船).
湿地にはよく生えている植物です.
ホウセンカと同じように熟した実に触れると破裂してタネが飛び散ります.

サワギク(沢菊)
8/14, キク科 キオン属.別名:ボロギク(襤褸菊).
入笠湿原そばの林中というかせせらぎの近くにひっそりと生えていました.
黄色い花はいかにも菊の仲間という感じで,葉っぱは羽状に切れ込みが入っています.
別名の由来になった,ボロ状態の綿毛もできていました.

マルバダケブキ(丸葉岳蕗)
8/14, キク科 メタカラコウ属.
入笠湿原へ向かう途中の林の中に生えていました.

オミナエシ(女郎花)
8/14, オミナエシ科 オミナエシ属.別名:アワバナ.
富士見高原ゆりの里の駐車場に生えていました.ひょっとすると植栽されたものかもしれません.秋の七草の一つ,オミナエシ(女郎花)と思われます.
長く伸びた茎の先に黄色いツブツブ状のつぼみが大量につき,開花するとコキンレイカと似た形です.

白い花が咲くのはオトコエシで,オミナエシとオトコエシの交雑したものがオトコオミナエシだそうです.

オオキンケイギク(大金鶏菊)
8/14, キク科 ハルシャギク属.別名:コレオプシス.
富士見高原ゆりの里の駐車場に生えていました.
道路脇や荒れ地などでも見かける帰化植物で,オレンジ色がかった黄色い花がたくさん咲きます.オオキンケイギクだとすると,特定外来生物に指定されているので栽培できません.

なお,別名のコレオプシスは必ずしもオオキンケイギクを指しているわけではありません.

クスダマツメクサ(くす玉詰め草)
8/14, マメ科 シャジクソウ属.別名:ホップツメクサ.
富士見高原ゆりの里の駐車場に生えていました.
葉っぱはクローバーっぽいのですが,黄色い花が咲いていてびっくりしました.
コメツブツメクサ(米粒詰草)かもしれませんが,他の花は大きかったので多分クスダマツメクサでしょう.

ニガイチゴ(苦苺)
8/14, バラ科 キイチゴ属.
富士見高原ゆりの里の駐車場に生えていました.
ニガイチゴのように見えるのですが,確信はありません.
キイチゴ属で白い花が咲くであろうことは間違いないと思われます.
ニガイチゴだとすると,果実は食べられます.

ラカンマキ(羅漢槇)
8/13, マキ科 マキ属.
庭木や生け垣としてよく利用されます.
葉っぱの長さが8cm程度までと短くて細いのがラカンマキです.
もう少し葉っぱが大きいのがイヌマキです.

水色っぽく見える実がなっていますが,こけしみたいな形になります.下半分のこけしの胴体部分は熟せば食べられます.

ノウゼンカズラ(凌霄花)
8/10, ノウゼンカズラ科 ノウゼンカズラ属.
茎から吸着根を出して,壁やら他の樹木やらによじ登ります.
夏にオレンジ色の花を次々と咲かせ続けます.
以前はオレンジ色の花ばかりだったのですが,最近は赤やピンクなどの花も出回るようになったようです.

汁には毒があってかぶれたりすると言われています.

花の筒になっている部分が長くて,濃い色の花が咲くのはアメリカノウゼンカズラです.

サンゴジュの実(珊瑚樹)
8/10, スイカズラ科 ガマズミ属.
6/18,7/28と同じ木です(枝は違うかもしれません).
名前の由来の通り,珊瑚のように実が赤くなりました.
もう少し経つと,もっと真っ赤になります.

シキザキベゴニア(四季咲きベゴニア)
8/10, シュウカイドウ科 シュウカイドウ属.別名:ベゴニア,ベコニア,シキザキシュウカイドウ(四季咲き秋海棠).
ベゴニアの仲間ではもっともよく見かける種類だと思います.
春から秋にかけて花壇などで次々と開花し続ける花です.写真のものは赤い花が咲いていますが,
ピンクや白い花が咲くものもあります.

ベコニアと呼ばれることもあるようですが,Begoniaなのでベゴニアが正しいようです.

アオギリ(青桐)
8/9, アオギリ科 アオギリ属.
道路脇や学校などに植栽してあるのをよく見かけます.
意外に大きな木になっても幹が緑色のままなことが多く,その辺りが名前の由来のようです.
葉っぱには大きな切れ込みが2カ所もしくは4カ所ぐらい入っています.
6月頃,黄色みがかった白っぽい花に見えるものがつき,今は実は丸い実がなっていました.
この,実の付き方はちょっと変わっているかも知れません.

同じアオギリ科の植物に,属は違いますがカカオノキがあります.

ニワトコ(庭常,接骨木)
8/9, スイカズラ科 ニワトコ属.
白い花が咲いた後,赤い実がなります.
新芽は食べられるそうです.


ヒノキの樹皮(檜)
8/9, ヒノキ科 ヒノキ属.
似た植物にアスナロ(翌檜)がありますが,気孔線で見分けられるそうです.

ナツメ(棗,夏芽)
8/8, クロウメモドキ科 ナツメ属.
青い実がなっていました.
この実は秋には茶色っぽく熟して,薬膳料理などに利用されます.
初夏に黄色というか緑色の花が咲きます.
茶器の棗はナツメの実と形が似ているからそう呼ばれるようになったようです.

オニグルミ(鬼胡桃)?
8/8, クルミ科 クルミ属.
クルミという名札がぶら下がっていました.
丸い実がなっているので,サワグルミでないことは確かなようです.

雄花は緑色の穂のようなものが垂れ下がる感じです.雌花は赤い双葉のような形です.

チヂミザサ(縮笹)
8/8, イネ科 チヂミザサ属.
林の下草として生えていることが多いようです.
葉っぱの縁が波打っているのが特徴で,名前の由来にもなりました.
毛が多いものはケチヂミザサ(毛縮笹)と呼ばれるようです.

シュロ(棕櫚)
8/8, ヤシ科 シュロ属.
幹は毛で覆われています.
その毛を小鳥の巣材にしたり,ロープにしたりします.
春の終わり頃に黄色っぽい変な形の花が房のようにぶら下がって咲きます.


8/7, ヤシ科 クリサリドカルプス属.別名:ヤマドリヤシ(山鳥椰子),クリサリドカーパス,アレカヤシ.
園芸店ではアレカヤシの名称で売られていることが多い,茎が黄色っぽいヤシの木です.
もっと大きくなれば,羽根状の葉っぱが広がるはずです.

アレカヤシという呼び名は,昔,赤い実がなることで有名なビンロウジュと同じビンロウ属(アレカ属)に分類されていた名残とのことです.

パイナップル
8/7, パイナップル科 アナナス属.
市販のパイナップルの冠芽(食べる部分の上についている葉っぱ)を一年ほど前に挿し芽したものです.
おそらくスムーズカイエン種と思われます.
葉っぱは硬く,先端が尖っているのでぶつかるとかなり痛いです.

ナンキンハゼの実(南京黄櫨)
8/6, トウダイグサ科 シラキ属.
春に黄色っぽく見える穂のような花が咲いた後,このような実がなります.
秋になるとこの実はパカッと開き,中から白い3粒の実が顔を出し,小鳥が食べに来ます.
葉っぱは対生し,葉柄が意外に長いです.秋になると葉っぱは赤く紅葉します.

カツラ(桂)
8/6, カツラ科 カツラ属.
種類によって多少変異があるようですが,カツラの葉っぱは丸っこい形かハート型でかわいらしい感じがします.
雌雄異株で,春に小さな赤っぽい花が咲きます.
もっとも,花といっても花びらはなく,めしべとおしべがそれぞれぶら下がる感じですが.

樹皮はかなり荒いです.

マテバシイ(馬刀葉椎)
8/6, ブナ科 マテバシイ属.
前年に花が咲いたものは,このぐらいのドングリに育っています.

ノブドウ(野葡萄)
8/6, ブドウ科 ノブドウ属.
咲いているのかいないのかよく分からない緑色っぽい小さな花が集まって咲きます.
このあと,実は青や紫色に色づきます.
葉っぱの切れ込みが大きいものはキレハノブドウ(切葉野葡萄)と呼ばれます.

一部の園芸店では果樹苗として販売していますが,本当に食べられるかどうかは不明です.

ヨウシュヤマゴボウ(洋種山牛蒡)
8/6, ヤマゴボウ科 ヤマゴボウ属.別名:アメリカヤマゴボウ.
道路脇の植え込みに紛れ込んでいました.
つぼみがついています.花の色は白です.
この後,黒っぽい実がなり,花茎は赤ワイン色へと色づいていきます.

有毒なので食べてはいけません.

ガマ(蒲)
8/6, ガマ科 ガマ属.
湿地や川沿いなど水気が多いところに生えます.
フランクフルトのような茶色い穂が出来ています.
この部分は雌花が集まったもので,その上の棒状のところに雄花がついていました.

因幡の白ウサギが赤剥けを直すのに使ったのが,このガマでしょうか?茶色いですがほぐすと白いのかな?なお,この茶色い穂をイタズラすると手が溶けると言う地域があるようです.

似たものにコガマ(小蒲)とヒメガマ(姫蒲)があります.見分け方ですが,コガマはこのフランクフルトのような部分がせいぜい10cm程度までです.
ヒメガマは雄花がつく部分と雌花がつく部分とが離れています.

ミソハギ(禊萩)
8/6, ミソハギ科 ミソハギ属.
川沿いや田んぼの畦など,湿気が多いところに生えます.
お盆のお供えに使われることも多いようです.
みそぎに使う萩ということでミソハギと呼ばれるようです.
ちなみに名前にハギと付いていますが,ハギ(萩)はマメ科で,花の形も全然似ていません.

ジュズダマ(数珠玉)
8/6, イネ科 ジュズダマ属.
川沿いなどの湿り気のある場所でよく見かけます.
実を乾燥したものは糸を通せば数珠や首飾りのように出来ますし,
お手玉の玉の中に入れたりもします.
ハトムギ(鳩麦)と似ていますが,ハトムギの実はジュズダマのものよりも柔らかいです.

シマトネリコ(島戸練子,島共練濃)
8/6, モクセイ科 トネリコ属.別名:タイワンシオジ.
最近,庭木としてよく用いられているようです.つやのある緑色の小さな葉っぱが並んでいます(奇数羽状).雌雄異株で,材木は各種家具や民具の材料になります.

観葉植物にも良さそうな雰囲気だと思っていたら,鉢植えのものが実際に観葉植物として売られていました.ちなみに,鉢植えですと葉っぱがやや小さくなるようです.

沖縄,台湾,中国南部あたりに生えていて,日本に自生するトネリコとは別の植物です.原産地から考えると寒さに弱そうですが,関東の平野部ですと屋外越冬が可能なようです(越冬できなければ庭木にできないですね).

漢字表記は島戸練子か島共練濃かよく分からないです.

ギンヨウアカシアの葉(銀葉アカシア)
8/6, ネムノキ科 アカシア属.別名:ミモザ.
マメ科に出戻りしたかもしれません.
ミモザという名前の方が一般的かもしれません.
銀灰緑色の細かな小葉がたくさん集まっていて羽根のようです.
春に枝が真っ黄色になる位に,ほわっとした感じの花が咲きます.
花後はマメのような形の実がなります.

イチジクのつぼみ(無花果)
8/6, クワ科 イチジク属.
イチジクにちいさな蕾がついていました.
品種はカドタ.夏果・秋果両用で,缶詰に加工されることが多い品種のようです.
国産の品種かと思っていたのですが,どうやらイタリア産のようです.

フウセンカズラの花(風船蔓)
8/5, ムクロジ科 フウセンカズラ属.
実の大きさと比較して意外に小さな白い花が咲きます.

フウセンカズラの実(風船蔓)
8/5, ムクロジ科 フウセンカズラ属.

白い小さな花が咲いた後,このような実がなります.風船という名前にふさわしい,軽い実です.
中には黒地にハート模様がついた5mmぐらいの種子が入っています.

チャイナリトルレモンの幼果
8/4, ミカン科 ミカン属?.
チャイナリトルレモンという名称で市販されていたものですが,詳細は不明です.

キンカンほどの大きさの実がなりますが,キンカンとは全く異なった味で,焼き魚にかけたり,鍋ものの風味付けに使っています.

キンカンの幼果(金柑)
8/4, ミカン科 キンカン属.
早めに開花したものはこのように小さな実をつけていますが,
たくさん開花した割には着果が少ないように思います.品種はぷちまる.

キンカンの花(金柑)
8/4, ミカン科 キンカン属.
そろそろ開花のピークは過ぎたようですが,まだパラパラと咲いています.
レモンの花ほどは強い香りがしません.品種はぷちまる.

ニチニチソウの花(日々草)
8/2, キョウチクトウ科 ニチニチソウ属.別名:ビンカ.

この付近では一年草扱いの花です.晩春から秋まで次々と開花し続けるので,日々草という名前になったようです.

花の色は白,ピンク,薄紫などで,花びらは五枚あるように見えます.

ソテツ(蘇鉄)
8/2, ソテツ科 ソテツ属.
南国ムード漂う植物で,公園や学校,市役所などの公共施設の庭などによく植栽されています.
枯れそうになったら鉄釘を打ち込むと元気になると言われています.

雌雄異株で,雌株につく実は毒抜きをすれば一応食べられますが,一般的には有毒だと考えた方が良いようです.

雄花はくすんだ黄色の巨大松ぼっくりを逆さまにしたような感じです.

アツバキミガヨラン(厚葉君が代蘭)
8/2, リュウゼツラン科 キミガヨラン属.
ユリ科からリュウゼツラン科に移動したようです.
公園などでもよく見かける植物です.葉っぱは硬くてしかも先端がとがっているので,うっかりぶつかるとかなり痛いです.

初夏に花茎をかなり高くまでのばし,白いふっくらした形の花を大量にぶら下げます.

観葉植物としておなじみのユッカと同じ仲間です.

コノテガシワ(児手柏)
8/2, ヒノキ科 ネズコ属.
写真の向きがおかしいように見えるかもしれませんが,コノテガシワの葉っぱはこのような方向につきます.子どもが手のひらを縦にしたような感じです.

雌花が咲いた後は,このような何個も出っ張りがある青白くて丸い実がなります.

カテゴリ

ウェブページ

Powered by Movable Type 5.04

このアーカイブについて

このページには、2008年8月に書かれたブログ記事が新しい順に公開されています。

前のアーカイブは2008年7月です。

次のアーカイブは2008年9月です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。