2007年9月アーカイブ

センニンソウ(仙人草)?
9/28, キンポウゲ科 センニンソウ属.別名:馬食わず.

道ばたに生えていました.白くて細長い花びらが四枚あるように見える花(本当は萼片)が咲く,クレマチスに近い種類の蔓性の植物です.

キンポウゲ科の植物にありがちですが,センニンソウも有毒です.

日陰に生えていたせいか花がまばらで貧弱でしたが,普通はもっとたくさん花がつきます.

センニンソウだとすると,実には名前の由来となった白い毛があるはずですが,残念ながら除草されてしまい確認できませんでした.

ショウジョウバカマ(猩々袴)
9/24, ユリ科 ショウジョウバカマ属.
いまはロゼッタ状になっています.
春に濃いピンク色のフサフサした感じの花が咲きます.こちらに,蛇峠山,ショウジョウバカマ(猩々袴) の写真があります.

チングルマ(稚児車)
9/24, バラ科 ダイコンソウ属(チングルマ属?).別名:イワグルマ.
一輪だけチングルマの花が咲いていました.
この時期はチングルマという名前の由来となった種子ができているのが普通です.

花の真ん中は黄色みが強くみえる,薄いクリーム色の5枚の花びらがある,野バラの仲間といった雰囲気の花です.

コメバツガザクラ(米葉栂桜)
9/24, ツツジ科 コメバツガザクラ属.
この年は秋も暖かかったせいでしょうか,コメバツガザクラの花が咲いていました.
葉っぱが三枚ずつ輪生し,枝の先に三輪,小さな壺形の花をつけます.

コメバツガザクラ(米葉栂桜)
9/24, ツツジ科 コメバツガザクラ属.
岩の隙間に生える,とても小さな植物です.通常は春から夏頃に白っぽい壺形の花を下向きにつけます.

シラタマノキ(白玉の木)
9/24, ツツジ科 シラタマノキ属.
白い実がなっていました.
シラタマノキの実はサロメチール臭がするという話なので,
踏みつぶされた実のニオイを嗅いでみたところ,確かに,ある種の湿布薬のような匂いでした.

ガンコウランの実(岩高蘭の実)
9/24, ガンコウラン科 ガンコウラン属.
青黒い実がなっていました.

コケモモ(苔桃)
9/24, ツツジ科 スノキ属.
赤い実がなっていました.丸っこい葉っぱと赤い実の組み合わせは何だかかわいらしい印象です.花は白~薄いピンク色で小さな釣り鐘型です.

クロマメノキ(黒豆の木)
9/24, ツツジ科 スノキ属.別名 アサマブドウ.
風が強いせいか,岩の隙間に根付いたせいか,この撮影場所付近のクロマメノキはあまり背が高くありませんでした.
青黒い実がなっていました.夏にはブルーベリーのような壷形の白い花が咲いていたはずです.
秋が深まると赤く紅葉します.

一緒に写っている,やや細長くてツンツンした葉っぱはガンコウランです.

オヤマリンドウ(御山竜胆)?
9/24, リンドウ科 リンドウ属.
茎の先端部分に花が咲くタイプのリンドウです.
秋の花という印象があるリンドウですが,この付近ではこのぐらいまで枯れていました.

ゴゼンタチバナ(御前橘)
9/24, ミズキ科 ゴゼンタチバナ属.
今回歩いたコースで見かけた御前橘の株にはほとんど実が付いていませんでしたが,この個体だけは葉っぱの大きさに対して妙に大きな実をつけていました.

ゴヨウイチゴ(五葉苺)
9/24, バラ科 キイチゴ属.
葉っぱが五枚(小葉が五枚)のイチゴです.
葉っぱだけを見たときにはイチゴだとは気づきませんでしたが,下をのぞくと赤っぽい実がなっていました.花の色は白です.
茎に細かなトゲがたくさんあります.

アカミノイヌツゲ(赤実犬柘植)
9/24, モチノキ科 モチノキ属.
長野の方に出かけると比較的よく見かけるような気がしますが,この辺りにも良く生えているようです.花の色は白です.
イヌツゲの実は黒紫ですが,アカミノイヌツゲは名前の通り赤い実がなります.

ちなみに,ツゲとイヌツゲは葉っぱの付き方が違っていて,ツゲは対生,イヌツゲは互生です.

ハイマツ(這松)
9/24, マツ科 マツ属.
山の上の方で這うように広がっていることが多い松の仲間です.
いわゆるお花は咲きませんが,雄花,雌花とも赤っぽい色です.
花後は松ぼっくりがなります.この松ぼっくりをホシガラスの類がむしって食べているのを見かけることがあるかもしれません.

ユキザサの実(雪笹の実)
9/24, ユリ科 ユキザサ属.別名:アズキナ(小豆菜)
赤い実がなっていました.
初夏の頃,白い花が咲くのですが,それが雪のようで,笹のような葉っぱだから雪笹という名前になったようです.こちらに 清里の川俣川・東沢渓谷,ユキザサ(雪笹)の写真 があります.

花はたくさん着くように見える割には,実の数は少ないような気がしますが,落ちてしまったのでしょうか?

春頃にはアズキナ(小豆菜)の名前で苗が出回っていることがあります.アクが少なく甘みがある山菜として食べられるとのことです.

カニコウモリ(蟹蝙蝠)
9/24, キク科 コウモリソウ属.
湿り気のありそうな場所に群生しています.
ワタリガニの甲羅のような葉っぱが二枚あります.葉っぱの間から花茎が伸びて,レタスの仲間に似た白っぽい花をつけます.花の後は白い綿毛のついた種子ができます.

ヤマソテツ(山蘇鉄)
9/24, キジノオシダ科 キジノオシダ属.
最初はシシガシラ(獅子頭)の仲間だと思ったのですが,どうやらヤマソテツのようです.
真ん中から突き出ている細い葉っぱは胞子葉で,それ以外の緑色の葉っぱは栄養葉です.
このように胞子葉と栄養葉の形が違うものを二形性といいます.

セイヨウノコギリソウ(西洋鋸草)
9/24, キク科 ノコギリソウ属. 別名:ヤロー,アキレア.
ホテルの庭に植えてあったものです.朝露がついていてちょっと違った印象になっていますが,葉っぱの部分を拡大してみました.
ノコギリソウとセイヨウノコギリソウ(ヤロー)とは葉っぱで区別します.写真のように葉っぱが複数回分かれているのはセイヨウノコギリソウです.鋸と言うよりは羽根という印象です.
夏頃に,長く伸びた茎の先に小さな花がたくさん集まって咲きます(もっとも,キクの仲間なので,そのちいさな花自体がたくさんの花の集まりなのですが).

オヤマリンドウ(御山竜胆)
9/23, リンドウ科 リンドウ属.
茎の先端部分に数輪の紫色の花が付いていましたので,オヤマリンドウと思われます.

ミヤマキンポウゲ(深山金鳳花)?
9/23, キンポウゲ科 キンポウゲ属.
ウマノアシガタ(馬の足形)の高山型がミヤマキンポウゲです.
写真の上の方のように,開いてからしばらくたった黄色い花びらに見えるものはキラキラと光を反射します.
花後にできる実は出っ張りがたくさんあります.

有毒植物です.

ウゴアザミ(羽後薊)
9/23, キク科 アザミ属.
普通のアザミの葉っぱほどには切れ込みもトゲもないようです.
ガンジュアザミ(岩手薊)かとも思ったのですが,月山ですしウゴアザミ(羽後薊)ではないかと.
ちなみに,岩手薊はイワテアザミではなくてガンジュアザミと読むようです.

ベニバナイチゴ(紅花苺)
9/23, バラ科 キイチゴ属.
かなりあちこちにキイチゴが生えていました.花が咲いていなかったのでよく分かりませんが,ベニバナイチゴとのことです.
紅色の花が咲きます.果実は甘酸っぱく食べられるとのことです.

チングルマ(稚児車)
9/23, バラ科 ダイコンソウ属.別名:イワグルマ.
艶のある小さな葉っぱです.
花は終わっていて,毛のような実がなっていました.

ミヤマハンノキ(深山榛の木)
9/23, カバノキ科 ハンノキ属.
月山山頂に向かう登山道の脇に生えていました.小さな松ぼっくりのような実がなっています.
葉っぱの先がとがらずにむしろ凹んでいるのはヤハズハンノキです.

クロマメノキ(黒豆の木)
9/23, ツツジ科 スノキ属.
青黒い,ブルーベリーと似た実がなっていました.花は壺型で,色は白から薄ピンク色です.

若い枝が赤いのはクロウスゴです.

シロバナトウウチソウ(白花唐打草)
9/23, バラ科 ワレモコウ属.
東北地方の山でしか見たことがありません.
白っぽい穂の部分に花が集まって咲いています.
葉っぱを見るとなるほどワレモコウの仲間という感じがします.

ナガボノシロワレモコウ(長穂の白吾亦紅)だと,花穂は垂れ下がります.

ウサギギク(兎菊)
9/23, キク科 ウサギギク属.別名:キングルマ.
これも高山の日向で見かける植物です.黄色いいかにもキクの仲間といった雰囲気の花がよく目立ちます.

枯れかかっていますが,何輪か残っていました.
回りにある細長い葉っぱは無関係です.

ミヤマリンドウ(深山竜胆)
9/23, リンドウ科 リンドウ属.
月山山頂近くのなだらかな登山道脇に生えていました.
ミヤマリンドウ(深山竜胆)は,エゾリンドウやオヤマリンドウなどとは違ってかなり小さいです.
草丈はタテヤマリンドウなどと良い勝負かも.

小さな花なのですが,この時期は青~紫色の花が少ないせいか,意外によく目立ちます.

ハクサンイチゲ(白山一華)
9/23, キンポウゲ科 イチリンソウ属.
このハクサンイチゲも高山で見かける植物です.時期はずれですが,白い花が咲いていました.
もっとも,この白い花びらに見えるものはがく片ですが.

花が終わると,真っ黒な種子ができます.

ノコンギク(野紺菊)?
9/23, キク科 シオン属.
月山の駐車場付近に群生していました.
明るい紫色で,いかにもキクの仲間といった形の花をつけます.特に花が紺色という訳ではないようです.

カキドオシ(垣通し)
9/23, シソ科 カキドオシ属 .別名 グレコマ,カントリソウ.
垣根の隙間を通り抜けて広がるのでカキドオシ(垣通し)という名前になったと言われています.
地面を這うようにして広がります.春に薄紫色の花をつけます.

丸みがある葉っぱの縁に丸みのあるぎざぎざがついていて,葉っぱは対生します.

斑入りのものは園芸店などでグレコマ(たまにグレゴマ)という名前で売られているかもしれません.

ツユクサ(露草)
9/23, ツユクサ科 ツユクサ属.別名:アオバナ.
比較的普通に見られる雑草です.写真のものは花が二つ一緒に咲いていますが,一度に一つずつ開花するものの方が多いように思います.

鮮やかな青い花びらが二枚,上の方に偏ってつきます(実は下側にも目立たない花びらがあります).
節の部分から根っこが出やすく,簡単に増えていきます.

たまに白花のものもあります.

ガンコウラン(岩高蘭)
9/22, ガンコウラン科 ガンコウラン属.
細くて細かい葉っぱで,岩場などで平らに広がっているのをよく見かけます.
ガンコウランは雌雄異株ですが,青黒い丸い実がなっていたので雌株でしょう.
春に赤紫色のあまり目立たない花をつけます.

オヤマリンドウ(御山竜胆)?
9/22, リンドウ科 リンドウ属.
リンドウなどの花は比較的たくさん咲いていました.
枝先だけに紫色の花がまとまってついていて,光が当たっても花びらは全開にならないようです.

テングノコヅチの実(天狗の小槌)?
9/22, リンドウ科 ツルリンドウ属.
ツルリンドウ(蔓竜胆)かと思ったのですが,他の植物などに巻き付いてよじ登ることをしないので,テングノコヅチではないかと思います.
赤紫色がかった実がたくさんなっていました.実の形はツルリンドウもテングノコヅチも似た感じです.

シシガシラ(獅子頭)?
9/22, シシガシラ科 ヒリュウシダ属.
詳細不明.これから調べますが,シシガシラのような木がしています.
いずれにしてもシダの仲間なので,花は咲きません.


9/22, ブナ科 コナラ属.別名:オオナラ.
葉柄がほとんど無いのでミズナラと思われます.コナラは葉柄があります.
枝先にドングリがなっていました.ミズナラのドングリは渋みが強いようです.ドングリの帽子(殻斗)はでこぼこタイプです.

木材はキノコの栽培に利用されます.また,薪や炭としても使われていました.

雄花は垂れ下がった穂状,雌花は赤紫色っぽい小さな目立たない花です.

ナナカマドの実(七竈)
9/22, バラ科 ナナカマド属.
ナナカマドですが,詳細な種類は不明です.
あだたらエクスプレスの山頂駅付近では,このように赤い実がついていましたが紅葉はしていませんでした.

ちなみに,安達太良山 2007年9月 には安達太良山ハイキングの様子の写真があります.

トチノキの実と殻(栃の実)
9/21, トチノキ科 トチノキ属.
かなり背が高くなる木です.白い花が咲いた後,このような実がなります.
大きめのビワかイチジクのような感じの殻の中に,栗によく似た実が入っていて,手間はかかりますが一応食べられます.

秋にトチノキの下に車を止めると,落ちてきた実でクルマがへこむこともあるそうです.

トチノキの実(栃の実)
9/21, トチノキ科 トチノキ属.
殻の中身はこんな感じです.本当に栗によく似ています.
あく抜きをするためにはかなりの時間と手間がかかりますが,栃餅などに加工して食べられています.
マロニエ(西洋トチノキ)は同属です.

ヤマラッキョウ(山辣韮)
9/17, ネギ科(ユリ科) ネギ属.
湯ノ丸山のツツジ平付近に生えていました.
細長い茎の先端に,ピンク色っぽい小さな花が玉状に集まって咲きます.ただ,葱坊主のように密な感じではありませんでした.

イチビの実
9/15, アオイ科 イチビ属.別名:ボウマ(ぼう麻),キリアサ(桐麻).
最終的にはこんな風になります.イチビの種子は発芽する能力が長い間保たれるので,一度生えてくるとやっかいとのことです.
帰化植物.

関東の平野部, イチビ

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イチビ
9/15, アオイ科 イチビ属.別名:ボウマ(ぼう麻),キリアサ(桐麻).
ちょっと変わった形の実がなっています.
葉っぱはアオイの仲間といった雰囲気なのですが,花は黄色くてやたらと花粉が多い印象です.
別名から推測されるように,昔は繊維を取るのに使ったそうです.帰化植物.

パイナップルの発根
9/13, パイナップル科 アナナス属.
パイナップルの実を食べた後の冠芽を土に挿しておいたところ,このように発根しました(本当は途中で抜いてはいけません).

ワイルドブルーベリーの実
9/6, ツツジ科 スノキ属.
8/5の株と同じです.果実は青黒く熟してきました.
大豆粒ほどの大きさになり,甘くて美味しいという説明だったのですが,せいぜい小豆粒程度とかなり小さくて全然食べた気がしません.また,完熟したものでも特に美味しいとは思いませんでした.

これならば,普通のブルーベリーを栽培した方がいいかもと思いました.

アントシアニンが多いとか言う説明書きもありましたが,その点はどうなのかよく分かりません.

スベリヒユ(滑ひゆ)
9/6, スベリヒユ科 スベリヒユ属.別名:タチスベリヒユ.
畑などでよく見かける,肉厚な葉っぱの雑草で,黄色い小さな花が咲きます.
食べられるという話ですが,食べたことはありません.

花がきれいなのでよく植えられているマツバボタン(松葉牡丹)やポーチュラカ(ハナスベリヒユ)は同属です.

ツリガネニンジン(釣鐘人参)
9/2, キキョウ科 ツリガネニンジン属.別名トトキ.
山菜としても利用されるツリガネニンジンがアスファルトの隙間から生えていました.
意外に根性があるようです.


9/2, キク科 シオン属.
正体は謎のキク科の植物です.これから調べます.
ゴマナ(胡麻菜)?かと思ったのですが,花びらはごく薄い紫色でした.

ハンゴンソウ(反魂草)
9/2, キク科 キオン属.
写真が横倒しになっているのではなくて,ハンゴンソウの方が傾いていたのです.
似ている植物にキオンがありますが,葉っぱの形で見分けがつきます.写真のように葉っぱが分かれているのがハンゴンソウです.

キク科の植物
9/2, キク科 シオン属?
キク科の植物であることには間違いないのですが正体は謎で,これから調べます.
葉っぱの色は濃い緑色で,切れ込みが入っています.
花の色は薄い紫色です.

イタヤメイゲツの葉(板屋名月)
9/2, カエデ科 カエデ属.別名:コハウチワカエデ(小羽団扇楓).
葉っぱに切れ込みが9カ所ぐらいあります.
コハウチワカエデという名前だと思って葉っぱを見ると,なるほど天狗が持っているとされる羽団扇のような感じがします.

春に黄色っぽい花が咲きます.ハウチワカエデの花は赤っぽい色です.

コハウチワカエデの樹皮(小羽団扇楓)
9/2, カエデ科 カエデ属.別名:コハウチワカエデ(小羽団扇楓).
コケがたくさん付いていますが,コハウチワカエデの樹皮です.
名札付きでした.
イタヤメイゲツとコハウチワカエデのどちらが標準和名なのでしょうか?

トウゴクミツバツツジ(東国三葉躑躅)
9/2, ツツジ科 ツツジ属.
名前の通り,枝先に三枚の葉っぱが輪生していて,三つ葉になっています.
5月頃,赤紫色の花が咲きます.

トウゴクミツバツツジとミツバツツジは雄しべの数で見分けられます.トウゴクミツバツツジだと10本で,ミツバツツジの雄しべは5本です.

ソバナ(岨菜)?
9/2, キキョウ科 ツリガネニンジン属.
横谷峡の散策路脇の斜面に生えていました.
薄い紫色のベル型の花が点々とついています.

フシグロセンノウ(節黒仙翁)
9/2, ナデシコ科 センノウ属.
オレンジ色の花が点々と咲きます.
湿り気のある林の中や,湿原の縁などで見かけます.

キンミズヒキ(金水引)
9/2, バラ科 キンミズヒキ属.
湿原近くの林など湿り気があってやや暗い場所でもよく見かける植物の一つです.
黄色い花びらが5枚ある小さな花が,穂状に集まって咲きます.

カワミドリ(川緑)
9/2, シソ科 カワミドリ属.
薄暗い林の側に生えていました.
葉っぱも花もシソ科のハーブっぽい雰囲気です.
紫色の花が茎の先の方に穂状にたくさん集まって咲きます.
名前の由来はわかりません.

キバナアキギリ(黄花秋桐)
9/2, シソ科 アキギリ属.
横谷峡の散策路を王滝方面へ下っていく途中にたくさん生えていました.
花の形はシソ科っぽく,サルビアサイズの黄色い花が咲いていました.
どうやらキバナアキギリのようです.黄色い花が咲いて葉っぱが桐と似ているというのが名前の由来のようです.

ミズナラの葉(水楢)
9/2, ブナ科 コナラ属.別名:オオナラ.
葉柄がほとんど無いのでミズナラでしょう.コナラには葉柄がはっきりとあります.
雌雄同株ですが,黄緑色がかった穂状の雄花と,変な色の小さな雌花に分かれて咲きます.
この写真には写っていませんが,渋みが強いドングリがなります.
ちなみに,コナラのドングリよりはミズナラのドングリの方が大型です.

ミズナラの樹皮(水楢)
9/2, ブナ科 コナラ属.別名:オオナラ.
水気が多いので燃えにくいからミズナラという名前になったようです.
どこかで見たことがあるなぁと思ったら,シイタケのほだ木に使われている木ですね.

クサボタン(草牡丹)
9/2, キンポウゲ科 センニンソウ属.
薄い水色っぽい,先が四つに分かれた釣り鐘型の花が咲いた後,いかにもキンポウゲの仲間といった実がなるのですが,白っぽい毛がついているので,そちらも花のように見えるかもしれません.

シラカバの樹皮(白樺)
9/2, カバノキ科 カバノキ属.別名:シラカンバ.
これも横谷峡の散策路入り口付近にありました.白い樹皮がとてもきれいです.樹皮は薄く剥がれます.
白樺の木が一本あるだけで,高原の雰囲気になります.
雌雄同株なので春には,一本の木に黄色っぽい芋虫が垂れ下がったような形の雄花と,上に向かって立った雌花が両方咲きます.
シラカバの花粉も花粉症の原因にもなるようです.

エンコウカエデ(猿猴楓)の葉
9/2, カエデ科 カエデ属.別名:イタヤカエデ(板屋楓),アサヒカエデ,ナナバケイタヤ.
出たばかりの葉は赤く,秋の紅葉は黄色になることが多いようです.
葉の縁にギザギザがないのが特徴です.いわゆるイタヤカエデの中では葉っぱの切れ込みが深めなようです.
黄色い花が咲きます.

エンコウカエデ(猿猴楓)の樹皮
9/2, カエデ科 カエデ属.別名:イタヤカエデ(板屋楓),アサヒカエデ,ナナバケイタヤ.
コケがたくさん生えていますが,エンコウカエデの幹はこんな感じです.
横谷峡の王滝方面への散策路入り口に名札付きで植えてありました.

イチイの実(一位)
9/2, イチイ科 イチイ属.別名:アララギ,オンコ.
茶色っぽくて丸っこい花が咲きます.
雌雄異株です.雌株には写真のような赤い実がなり,果実自体は食べられますが,種子には毒があります.

イチイの樹皮(一位)
9/2, イチイ科 イチイ属.別名:アララギ,オンコ.
蓼科高原にある横谷峡の散策路入り口に名札付きで植えてありました.
イチイとカヤの見分け方ですが,葉っぱを裏返したときに緑色っぽいのがイチイ,
より白っぽいのがカヤです.触ってより痛い方がカヤです.

堅くて材木として優れており,また,かつては笏(しゃく)を作るのに使われたそうです.

オサバグサ(筬葉草)?
9/2, ケシ科 オサバグサ属.(ケマンソウ科?,オサバグサ科?)
湿り気の多い林の中で,小さなシダが生えていると思ったのですが,どうやらオサバグサの葉っぱのようです.
オサバグサだとすると,夏に白い4枚の花びらがある花をつけます.
葉っぱが機織の筬に似ているということでオサバグサという名前になったようです.

ゴゼンタチバナの実(御前橘)
9/2, ミズキ科ゴゼンタチバナ属.
実がなっていましたが,まだ青い状態です.これから赤っぽく色づきます.
葉っぱが6枚輪生しているように見えますが,4枚と2枚に分かれています.そして,葉っぱが4枚しかないものには花が付きません.

ノブキの花(野蕗)?
9/2, キク科 ノブキ属.
白い花が咲いていました.
この拡大した部分だけを見ると,ノコギリソウやセンダングサの花を連想するかもしれません.
花の真ん中の部分は実がならないようです.

ノブキの全体像(野蕗)?
9/2, キク科 ノブキ属.
白っぽい花はノブキのように見えるのですが,葉っぱの形がフキのようには丸みがなく,ボクチの仲間を連想させます.

キイチゴの仲間
9/2, バラ科 キイチゴ属.
赤い実がなっていました.
キイチゴの仲間なのは間違いないのですが正体は謎です.これから調べます.
クサイチゴにしては実の様子が違いますし,クマイチゴやニガイチゴとは葉っぱの様子が違いますし,サナギイチゴ(猿投苺,蛹苺)ともちょっと違いそうですし...

トガスグリ(栂酸塊)
9/2, スグリ科 スグリ属.
スグリの仲間はユキノシタ科から独立したようです.
モミジのような形の葉っぱに,ごわごわした感じの毛が生えた実がなっていました.この赤い実は酸味があるけれど食べられるそうです.
木の雰囲気がフサスグリに似ているなと思ったのですが,どうやらスグリの仲間だったようです.

初夏に薄い黄緑色っぽい地味な花をつけます.

ハリブキ(針蕗)
9/2, ウコギ科 ハリブキ属.
とにかくトゲトゲでした.どう見てもフキに似ているとは思えませんでした.
白い花が咲いた後,赤い実がなります.

こうして木になった状態をみるとウコギの仲間ということに納得できる気がします.

ズダヤクシュ(喘息薬種)
9/2, ユキノシタ科 ズダヤクシュ属.
ずだ(喘息)の薬とされたことが名前の由来のようです.
なんとなくモミジカラマツを連想させる葉っぱで,伸びた花茎の先に数輪の白っぽい花が咲いています.

オオバノヨツバムグラ(大葉の四葉葎)
9/2, アカネ科 ヤエムグラ属.
毛が生えた小さな実が付いていました.
夏に咲く花は白っぽくて小さく,あまり目立ちません.

普通のヨツバムグラの葉っぱはもっと細身です.

ギンリョウソウ(銀竜草)
9/2, シャクジョウソウ科 ギンリョウソウ属.別名:ユウレイタケ,マルミノギンリョウソウ.
イチヤクソウ科に分類されたり,ツツジ科に分類されたりすることもあるようです.

葉緑素がなく,真っ白でちょっと不気味な感じがするかもしれません.薄暗くて湿った林の中で見かけることがあります.

シラビソの葉(白檜曽)
9/2, マツ科 モミ属.別名:シラベ.
シラビソの枝と葉です.葉っぱの裏側は白っぽい色です.
樹形だけでなく葉っぱの雰囲気ももみの木の代わりにクリスマスツリーとして使われることもあるというのが納得できます.

オオシラビソはアオモリトドマツです.見分け方ですが,枝を上から見たときに,枝が見えるのがシラビソで枝が見えないのがアオモリトドマツです.コメツガは木全体を見たときにクリスマスツリー型ではなく,なんか曲がった感じになるような...

シラビソの幹(白檜曽)
9/2, マツ科 モミ属.別名:シラベ.
シラビソの幹を写してみました.灰白色でざらざらした感じです.
名札つきでした.

コケモモ(苔桃)
9/2, ツツジ科 スノキ属.
小さな丸い実がなっていました.これからもっと赤くなります.
平地での栽培は夏越しが意外に大変かもしれません.

トリカブトの葉(鳥兜)
9/2, キンポウゲ科 トリカブト属.
同じ株の葉っぱを写してみました.
ツクバトリカブトかと思ったのですが,トリカブトの仲間の見分け方は難しいとのことで,詳細な種は不明です.

トリカブトの花(鳥兜)
9/2, キンポウゲ科 トリカブト属.
秋の高原で紫色の花といえばトリカブトが代表格かもしれません.
紫色のきれいな花なのですが,毒があります.

シラタマノキ(白玉の木)
9/2, ツツジ科 シラタマノキ属.
高原ではおなじみのシラタマノキです.
名前の通り白い実がなっていましたが,ちょっとピンク色がかった実もあります.

ミヤマコゴメグサ(深山小米草)
9/2, ゴマノハグサ科 コゴメグサ属.(ハマウツボ科へ移動?)
日が当たる場所にはコゴメグサの花が咲いていました.
葉っぱの付け根が細くなっているようなので,ミヤマコゴメグサではないかと思います.

ハナイカリ(花錨)
9/2, リンドウ科 ハナイカリ属.
錨の形に似た花がつくのでハナイカリという名前になったようですが,確かに錨のような形のような気がします.ただ,形のインパクトの大きさの割には今ひとつ目立たない花です.
ハナイカリは場所によってかなり草丈が違うようです.

キバナノヤマオダマキの花(黄花山苧環)
9/2, キンポウゲ科 オダマキ属.
麦草ヒュッテの近くに咲いていました.
距(きょ,花の後ろに突き出ている角みたいなもの)が白いので,キバナノヤマオダマキではないかと思います.

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