2007年4月アーカイブ

ウシハコベ(牛繁縷)
4/18, ナデシコ科 ウシハコベ属.
ウシハコベの花を拡大してみました.めしべの先端が5つの白い紐状に分かれているのが見えるかと思います.

ウシハコベ(牛繁縷)
4/18, ナデシコ科 ウシハコベ属.
10枚の白い花びらがあるように見えます.最初は栄養状態が良いハコベなのかと思いました.少なくともハコベの仲間だと思っていたのですが,コハコベやミドリハコベはハコベ属,ウシハコベはウシハコベ属という具合に属が違うようです.

見分け方のポイントとしては,めしべの先端が五つに分かれているのがウシハコベです.それ以外のハコベはめしべの先端が3つに別れているはずです.

アメリカフウロの花(亜米利加風露)
4/18, フウロソウ科 フウロソウ属.
アメリカフウロの花を拡大してみました.
うすピンク色で意外にかわいらしいのですが,小さいので余り目立ちません.

アメリカフウロ(亜米利加風露)
4/18, フウロソウ科 フウロソウ属.

草原や道ばたで見かけます.
葉っぱの大きさに対して不自然に感じるぐらいに小さな薄いピンク色の花です.

何となくゲンノショウコの仲間という雰囲気を漂わせています.花の後に槍の穂先のような実がつきます.

Geranium はゲラニウム(ゼラニウム)と読めてしまうのに,フウロソウ属のことを指していて,ゼラニウムはテンジクアオイ属なんですよね.

スイバの実(酸葉の実)
4/18, タデ科 ギシギシ属.別名:スカンポ,ソレル.
3月下旬に赤い花が咲いていたのですが,一ヶ月足らずでこのような実がなっています.

地元ではイタドリの方をスカンポと呼んでいましたが,イタドリもスイバもスカンポと呼ばれることがあるようです.

ウスアカカタバミ(薄赤酢漿草,薄赤片喰)
4/26, カタバミ科 カタバミ属. 別名 ミガキグサ,ゼニミガキ.
カタバミとアカカタバミの中間的な,はっきりしない色合いの葉っぱです.
花は黄色いのですが,アカカタバミと同じように,花びらの裂け目付近が少しオレンジ色がかっています.

アカカタバミとカタバミ(片喰,赤酢漿草)
4/18, カタバミ科 カタバミ属. 別名 ミガキグサ,ゼニミガキ.
アカカタバミとカタバミが並んで生えていました.

アカカタバミ(赤片喰,赤酢漿草)
4/18, カタバミ科 カタバミ属. 別名 ミガキグサ,ゼニミガキ.
緑色のカタバミの色違いのような感じですが,アカカタバミの方が道路際などで条件が厳しいところにも生えているような印象です(そうでもない?).

天気が悪かったので花は閉じていますがカタバミと同様に黄色です.ただし,単なる黄色という訳ではなく,中にオレンジ色の円があるように見えます.

ウスアカカタバミ(薄赤酢漿草)というものもあるそうですが,多分アカカタバミでしょう.

ヘビイチゴの実(蛇苺の実)
4/18, バラ科 ヘビイチゴ属.
毒はないけど美味しくないと評判のヘビイチゴの実です.

古くなって乾燥したようにも見える,つや消しの赤い実です.

ハハコグサ(母子草)
4/18, キク科 ハハコグサ属.別名ゴギョウ.
春の七草の一つ.
白っぽい毛が生えているので,何となく草全体が青っぽいというか白っぽい印象の植物です.
茎の先端に明るい黄色いつぶつぶ状の花がまとまって咲きます.

チチコグサモドキ(父子草擬き)
4/18, キク科 ハハコグサ属.
葉っぱはへら状(靴べらみたい)で,葉っぱの付け根あたりに段々に茶色っぽい花?がついています.何となく薄汚れた印象かも.
最初,ハハコグサ(母子草)が枯れたものかと思ったのですが,そうではありませんでした.花の後は綿毛が出来ます.

ちょっと似ているチチコグサ(父子草)は葉っぱが細長い感じです.茎の先端に茶色っぽい花がまとまってつきます.

タチチチコグサはチチコグサと似ていますが,花は茎の上の方の葉っぱの付け根あたりに段々につきます.

イヌムギ(犬麦)
4/18, イネ科 スズメノチャヒキ属.別名レスクグラス.
道路脇によく生えている大きな雑草です.1m以上になることも多いです.

何となくカサカサした印象の穂がつきます.穂が立派な割には,実を見たことがないような.

スズメノヤリ(雀の槍)
4/18, イグサ科 スズメノヤリ属.別名 シバイモ,スズメノヒエ.
これも芝生に入り込んでいることが多い雑草です.最初,芝の花?と思ったのですが 違いました.

遠目には細い茎の上に茶色い毛玉かなにかが乗っかっているように見えるかも知れません.花が咲いているときは,黄色と茶色でモコモコしたものに見えるかも知れません.

ちなみに,スズメノケヤリはワタスゲ( カヤツリグサ科ワタスゲ属 )のことですね.

スズメノカタビラ(雀の帷子)
4/18, イネ科 ナガハグサ属 .
どこにでも生えている印象の背の低い細長い葉っぱの草です.芝生などに入り込んでいることが多く,空き地や畑でもよく見かけます.イネ科の雑草の中では葉っぱが柔らかい感じがします.

帷子とは夏に着る単衣か,几帳にかけて仕切りにした布のことのようです.

スズメノテッポウと一緒に生えているのをよく見かけるので,穂を雀に着せる鎖帷子に見立てたのかなと想像していたのですが,全然違うみたいですね.

スズメノテッポウ(雀の鉄砲)
4/18, イネ科 スズメノテッポウ属.

田んぼなどでよく見かける雑草です.笛にして遊んだりします.
茶色っぽく見えるのはおしべの葯(やく)です.

葯が白くて,花穂が何となく雑な印象をうけるのはセトガヤです.

キュウリグサの花(胡瓜草)
4/14, ムラサキ科 キュウリグサ属.
キュウリグサ(胡瓜草)の花を拡大してみました.とても小さな水色の花で,花の真ん中が黄色っぽいです.

属が違いますが,ワスレナグサを小さくして,まばらで短い穂のように花をつけたような印象をうけました.

また,ルリソウの花とも少し似ているような気もします(大きさはかなり違います.キュウリグサの花の方がかなり小さいです).胡瓜の花とは似ていないと思います.

キュウリグサ(胡瓜草)
4/14, ムラサキ科 キュウリグサ属.
畑や野原で見かけます.草丈も低く花も小さいのであまり目立ちません.蕾の時はピンク色がかっているのですが,開花すると薄い水色です.

葉っぱを揉むと胡瓜の匂いがするのでキュウリグサ(胡瓜草)と呼ばれるそうです.

ヘビイチゴの花後(蛇苺の花後)
4/13, バラ科 ヘビイチゴ属.
花が散って実がなりつつあるところです.

立ち上がってついている三角形のガクの下に,平らに開いている少し大きめなガク(副萼片)がついています.三角ではない方のガクがもっと大きいのがヤブヘビイチゴです.

ちょっと似ているオヘビイチゴ(雄蛇苺)はキジムシロ属で小葉が五つです.

花をぱっと見た感じ,オヘビイチゴ,ミツバツチグリ,キジムシロ(キジムシロ属)などと見分けが付きにくいかも知れません.キジムシロ属では花の後に実がなりません.
また,茎にたくさんの花が付いているのが普通です(ヘビイチゴだと花が一つのことが多いような).

ヘビイチゴの花(蛇苺の花)
4/13, バラ科 ヘビイチゴ属.
田んぼの畦などでよく見かける,黄色い花が咲く雑草です.いかにもイチゴの仲間といった雰囲気の花です.

花後に赤い実がなります.毒はないのですが食べても美味しくないそうです.

ヤブヘビイチゴ(藪蛇苺)と良く似ていますが,ヤブヘビイチゴでは花の下についている副萼片(花びらの下に見えている,先が三つに分かれたガク)がもっと目立ちます.果実(痩果)もちょっと艶々しているように見えます.

ヘビイチゴ(蛇苺)の実は艶がない感じで,ヤブヘビイチゴ(藪蛇苺)の実よりも小さめです.

タンポポ(蒲公英)
4/14, キク科 タンポポ属.
総苞が反り返っていませんので,典型的なセイヨウタンポポ(西洋蒲公英)とは違うようです.
しかし,総苞についている突起は小さかったり,なかったりでカントウタンポポでもないようです.
アイノコセイヨウタンポポでしょうか?

シロツメクサ(白詰草)
4/14, マメ科 シャジクソウ属.別名クローバー,オランダゲンゲ.
漢字で書くと白詰草です.昔,詰め物(緩衝材)として使われていたとか.爪ではないのですね.

野原などで平らに広がって生えていることが多いでしょう.花を編んで遊んだりします.
葉っぱは三つ葉状態ですが,たまに四つ葉のものもあります.

スズメノエンドウ(雀豌豆)
4/13, マメ科 ソラマメ属.
カラスノエンドウよりはずっと細くて繊細な印象のある葉っぱです.

少し紫がかった白くて小さな花が数輪,まとまってつきます.花は小さいのであまり目立ちませんが,一応マメができます.

雀の豌豆なのか雀野豌豆なのかはよく分かりません.

シロバナヤハズエンドウ(白花矢筈豌豆)
4/13, マメ科 ソラマメ属.別名カラスノエンドウ.
普通のカラスノエンドウに混じって白い花が咲いていました.
シロバナヤハズエンドウ(白花矢筈豌豆)です.

ヤハズエンドウの群落(矢筈豌豆)
4/13, マメ科 ソラマメ属.別名カラスノエンドウ(烏野豌豆).
ヤハズエンドウ(矢筈豌豆)が大群落を作っていました.なかなかきれいです.

ツルマンネン(蔓万年)
4/9, ベンケイソウ科 マンネングサ属.

比較的よく見かけるセダムの一つです.

この時期はまだですが,もう少しすると名前通りに地面の上を蔓状に伸びて広がります.

食べられるという話もありますが詳細は不明です.

スカシタゴボウ(透かし田牛蒡)
4/9, アブラナ科 イヌガラシ属.
田んぼの畦や休耕田などでよく見かけます.黄色い小さな花が咲きます.

イヌガラシ(犬辛子)と似ていますが,イヌガラシの葉っぱには羽状の切れ込みがありません.

また,果実の長さも違っていて,スカシタゴボウの果実は短く(6mm以下),イヌガラシの果実は長い(1cm以上あることが多い)そうです.

キレハイヌガラシ(切葉犬芥子,別名ヤチイヌガラシ)はイヌガラシに似ていて,葉っぱに切れ込みが入っています.猛烈な勢いで増えます.

ナガミヒナゲシ(長実雛芥子)
4/6, ケシ科 ケシ属.
道路脇や都市部の荒れ地などでよく見かけます.最近,生えている場所がどんどん広がっているような気が.

ちょっとくすんだオレンジ色のケシの花といった感じです.

花の後に出来る実が長細いので,ナガミヒナゲシ(長実雛芥子)という名前になったようです.ナガミノヒナゲシだと思いこんでいたのですが,ナガミヒナゲシが正しいようです.

ノウゼンハレンの花(凌霄葉蓮)
4/2, ノウゼンハレン科 ノウゼンハレン属.別名:ナスタチウム,キンレンカ(金蓮花).
そろそろノウゼンハレンの苗が出回っています.
発芽には温度が必要です.

ワイルドブルーベリーの花
4/1, ツツジ科 スノキ属.
一般的なブルーベリーの花よりはかなり細い花です.葉っぱも小さくて細長いです.
ビルベリーいう名札つきで売られていましたが,本物のビルベリーとは別種のようです.
自家受粉が可能なので一本で実がなるとか,大豆粒ぐらいの甘い実がなるという説明書きもありました.

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